2018年11月1日、アメリカの写真投稿・共有サイトの「Flickr」が史上最悪な仕様変更を発表して衝撃が走りました。無料会員に厳しすぎる仕様変更で、発表内容は以下のようなものでした。
- アップできる画像は、1TBから1,000枚までに変更
- 2018年11月30日まで、Proアカウントの料金が初年度30%引き
- すべての画像、ビデオをダウンロードできるのは、2019年1月8日まで
- 2019年1月8日以降は1,000枚以上はアップロードできなくなる
- 2019年2月5日以降、1,000枚を超える画像、ビデオは古い順に消去される
- 2018年11月1日までにアップロードされた、クリエイティブ・コモンズの写真は削除対象から外れる
私のブログでは従来、写真をFlickrに預けていてFlickrの写真をimgタグで記事内に表示利用していました。しかし、2018年5月に競合するSmugMugに買収されて以降、不安視されていた運用方針の変更が現実の物となった11月、ブログの画像引き上げを決意して、2019年5月に引き上げを完了しました。
その後、約半年間、Flickrはまったく利用することが無かったのですが、Flickrの現状を調べてみました。
Pro会員のセールが乱発&古いコンテンツは残されている
無料会員は画像・動画が1000枚以上あれば、新規にアップロードできなくなりましたが、2019年12月現在、既存コンテンツはひとつも削除されていません。
2018年11月1日以前にクリエイティブ・コモンズライセンスに指定された写真・動画に限り削除対象から外れる予定でしたが、現時点ではライセンスは関係なくすべての写真・動画は残されています。また、アルバムやセットの情報も残っています。
現時点でFlickrの写真にImgタグを利用して画像表示をしているブログの画像はそのまま表示されています。ただ、今後、いつ削除されるかはまったく未定な状況です。
一方でPro会員への勧誘は積極的で、定期的に頻度高くメールが送られてきます。現在も25%OFFのセール中だったと思います。(私は契約するつもりゼロです。)
結局、日本語化されなかったFlickr。日本ではほぼ情報を目にする事は無くなった
ブログが日本で普及し始めた当初、ストレージ容量が少なかったこともあり、写真の保管場所としてブロガーに愛用されることが多かったFlickrですが日本語化されていなくて使いづらい印象でした。いつか日本語化されるだろうと期待して使い続けていましたが、SmugMugに買収後は、Yahoo!とのID連携も終了し、ますます日本から遠い存在となってしまいました。
今後も日本語化の予定は一切ありません。国内のニュースサイトやSNSでもFlickrの話題を目にする事はほとんどなくなってしまいました。今後、再び日本でFlickr人気が戻る事はあるのかな?