昨年10月に日本国内で始まった、Office 365 Soloですが、ほぼ同時期にマイクロソフトがOneDriveの容量を1.0TBから無制限にすると発表されました。
日本マイクロソフトの公式発表はありませんが、Office Blogsでそれを伝える記事が公開されています。
この発表を驚き、喜び、今は1TBも容量を使っていないけれど「無制限なんだ」と安心してOffice 365 Soloを契約して利用している方も多いのではないでしょうか?私もその一人で、1年版を購入して快適に利用しています。
契約後、OneDriveの画面上では1.0TBと表示のままで待てど暮らせど増える事はありまんせんでした。
そして3週間ほど前に残り容量が少なくなったため、ふと考えたのが「いつ無制限になるんだろう?」と思い調べでしたのですが、そこからが大変でした……。結論を先に言うと、2015年9月現在、OneDriveは無制限ではない。という事なのですが、大切な事なのでこれまでの過程をまとめておきたいと思います。
Office 365 Solo のサービスインとOneDriveの容量無制限化の発表(2014年10月)
- 日本で個人向けOffice 365 Soloがサービスイン(10月17日)
- Office 365 SoloもOneDeiveが容量無制限になると発表(10月29日)
この時点でOffice 365の個人版登場を楽しみにしていたので、契約をしちゃいました!!OneDriveの容量表記は1.0TBのままでした。
いつ無制限になるのだろう?とマイクロソフトのサイトを閲覧していると、サポートチャット(?)のようなものがあったのでつないでいろいろと質問をさせていただきました。
- チャットOffice 365 Soloについて質問をした(10月30日)
- Office 365 SoloもOneDriveのストレージ容量無制限の対象
- 無制限は順次展開されていく予定
- 今は1.0TBだが無制限表記に切り替わりますので安心を!
このような案内をいただきました。順次切り替わる予定ということで楽しみに待っていました。まぁ、1.0TBも使うこと無いし、と思っていたので「足りなくなる頃までには無制限になっているだろう」と楽観視していました。
待てない人向けに先行適用申請サイトで登録が可能(2014年10月頃から)
OneDriveの容量無制限化は順次適用ということですが待ちきれない人には先行予約、先行申請のサイトが英語版ですが昨年10月時点で存在していたようです。
これは日本マイクロソフトの公式ページではありませんが、Office 365 Soloでも適用されるようで、実際にブログ記事も多数存在しています。
いつまでも無制限にならないので問い合わせてみた(2015年8月〜9月)
- 8月18日 Office 365 unlimited OneDrive storageで手続きを行った
- 8月29日 1.0TBに到達しファイルを追加できなくなったためマイクロソフトに問合せ
8月からOneDriveを本格的に利用しはじめた結果、残り容量が少なくなってしまいました。OneDriveの容量は1.0TBのままで変わらず。残り容量が少なくなったら自動的に増えるのかな?と楽観的に考えてましたが、いっこうに増えず。ブログで検索すると前述の事前申請ページの存在を知り、取りあえず申請をしてみました。
8月29日、容量が1.0TBに到達したためマイクロソフトに問い合わせをしました。Office 365 SoloのOneDriveについて対応いただける問合せ窓口へ3箇所目でようやく行き着きました。(0120-542-244)
状況を説明したところ8月29日に受けた説明は以下の通り。2度のやり取りがありました。
【1回目】(8月29日 13時頃)
- 残り容量が少なくなると 10TB、50TBと自動で追加されます
すでに容量オーバーしていて困っているので電話した旨を伝えると、調べた上で折り返し電話をいただきました。
【2回目】(8月29日 14時頃)
- 日本マイクロソフトで優先的にユーザー単位で増やすことはできない、していない
- 急ぐ場合はOffice 365 unlimited OneDrive storageで申請を(最長1カ月掛かったという事例もあるが順次適用される)
1回目の回答はテンプレートで全ユーザーに案内しているように感じました。「アピールポイント」ですね。いやいや、既にオーバーしてて困っているから電話しているんですけど!となると態度が変わり何だか慌ただしくなりました。
2回目の回答はすべてアメリカ主導なので日本では分からない。待ってもらうしかない。という実に歯がゆい回答でした。でもこの時点では、まだ、「Office 365 SoloはOneDriveのストレージ容量は無制限」との説明を繰り返していました。
このまま待とうかと思いましたが、1カ月以上かかることもあるとの説明だったので、ウェイティングリストを少し早めてもらうことはできないのか?と聞いたところ、可能かを社内で検討し、1週間以内に再度連絡します。と言ってくださったため、お願いをして電話を切りました。
【3回目】(9月5日 14時頃)
- Office 365 SoloのOneDrive無制限キャンペーンは既に終了している
- 日本、アメリカとも対象
え〜〜〜〜!!まさかの回答でした。
特に驚いたのはOneDriveの無制限はあくまで「キャンペーン」で公式サービスではない、と説明があったことです。日本マイクロソフトでは公式にアナウンスはしていない、との事でした。
実際にすべてのプレスリリースや発表資料を確認したわけではないため、今回の説明のみの情報となりますが、容量無制限は「キャンペーンだった」らしく「2015年9月5日時点で終了している」とのことです。
余談としては数ヶ月前に同様の問い合わせがあり、同様の案内をしたがその時は容量が追加されたそうです。つまり直近数ヶ月の間でキャンペーンが終了した(していた)ようです。
そもそも、1回目、2回目の案内はなぜしたのか?と聞くと、その時点で日本マイクロソフトとして無制限キャンペーン終了を把握していなかったとのことです。事実かは知るすべはありませんがもし本当にそうであれば、日本マイクロソフトの頼りなさには失望します。
私が知る限り確かにOffice 365 Soloの商品紹介ページで「無制限」と記載されたことを目にしたことはありません。いつ見ても「1.0TB」と表示されていたと記憶しています。容量追加方法の案内がなかったことや、キャンペーン終了についての案内がなかったのは公式サービスでないからとの案内でした。今後も容量無制限のキャンペーンが再開してもアナウンスの予定はないとの事です。
この回答に納得いくものではありませんが、こうした事実を知った今、私ができることは、いろいろな情報がネット上で公開されている中で、2015年9月5日時点で、Office 365 SoloはOneDriveは1.0TBで無制限ではない、という事実をお伝えすることだと思いこの記事を書きました。
後は私のOneDriveの容量をダイエットする方法を考えたいと思います。(^^;)
まとめ
- 2014年10月に国内で個人向け Office 365 Solo が提供開始
- 2014年10月にOffice 365 SoloもOneDriveが容量無制限とブログでアナウンス
- 順次容量無制限が適用される予定だったがほとんどの人は適用されず
- ユーザーが任意でサイトで申請すると優先的に容量追加(1TB→10TB)
- OneDrive容量無制限は公式サービスではなくキャンペーン
- 日本マイクロソフトではOneDriveの容量無制限化を公式にアナウンスをしていない。Office 365 SoloのOneDriveの容量は1.0TBがサービス内容
- 2015年9月5日現在、Office 365 SoloのOneDrive容量無制限のキャンペーンは終了、増量不可。再開の目処、予定はなし
経緯と現状をまとめると上の通りとなります。
私はOffice 365 Soloを快適に利用させていただいています。MacBook AirでBootcamp+Windows 10でOffice 2013を、MacBook ProでOffice 2016をインストールしています。最新版のOffice製品を利用できる素晴らしいサービスだと感じています。
ただ、今回のOffice 365 SoloのOneDriveの容量についての説明が不親切だと感じました。すべてのページで1.0TBと表記されているから問題なしとの見解なのだと思いますが、「申請した人だけが得をした」という現状は当時から契約していたユーザーとして不公平感があります。まして、「キャンペーンだった」と今になって説明があってはなおさらです。
今後、公式サイトやアカウントページできちっと表記される可能性は低いと思いますが、2015年9月5日時点では無制限じゃないよ!という事実をここに書いておきたいと思います。既存ユーザーさん、これから契約しようと検討中の方の多くに知っていただきたい情報です。
これから状況が変わり、無制限キャンペーンが再開される可能性もじゅうぶんにあると思います。その時は、10TBになったOneDriveの画面をキャプチャーしたブログ記事を書きたいと思います!!(^^)/ その日が早く来るといいなぁ!!
最後になりましたが、この場をお借りして今回ご対応いただきましたマイクロソフトのオペレーターさんにお礼を言いたいと思います。日々サービス内容が変わるマイクロソフトのサポート業務はさぞかし大変だと容易に想像が付きます。今回の問合せについても多くの時間を割いていただいたと思います。感謝いたします。ありがとうございました。