9月末にガラケーユーザーの母がスマホデビューしました。その時の記事はこちら。
約1カ月間、試行しましたが、母に使用感を聞くと「前の方が使いやすかった。」という結果に。今回の試行は、ガラケーの旧回線を残しつつ実施したため、簡単に戻ることができました。
回線の切り替えは面倒ですがその必要が無かったので、端末代は持ち出しとなりましたが、試行としては大正解の手法だったと思います。
ガラケーは、前の端末を使ってもよかったのですが、気分転換に新しい機種を購入しました。新しい携帯電話の開封の儀の様子はこちら。
前置きが長く長くなりましたが、今回は、66歳の母がなぜスマホに乗り換えできなかったのか?を分析してみたいと思います。私が、普段、何気なく使っているスマホも、今から始める人にとっては意外とハードルは高いということが分かりました。
66歳の母がスマホに魅力を感じた理由
- 外出先でゲームができる
- 外出先で地図確認やネットができる
はじめに、スマホを使ってみたいと言い出したのは、実は母でした。自宅ではiPad miniを使っているのですが、外でもネットで調べ物をしたりゲームをしたいと考えていたようです。
66歳の母がスマホを断念した理由
- ボタンが押しにくい
- 電話アプリの操作がしにくい
- 画面が小さくて疲れる
- 電話とメールしかしない
おおかた、試行する前に心配していた事がそのまま断念する理由となりました。
今回試したスマホは、covia FLEAZ F5という、Androidスマホで電源ボタンとボリュームボタンをのぞいて物理ボタンがありません。アプリの切り替えや、ホーム画面に戻るという操作を画面上のボタンで操作するはしっくりいかなかったようです。
また、特に電話アプリの操作性が悪いと感じたようで、着信履歴の確認や発信、リダイヤルなど、ボタンの操作が直感的でなく不安を感じて、操作ミスも多かったようです。
covia FLEAZ F5は5インチのディスプレイサイズがありますが、画面上のアイコンの文字も見にくいようです。Androidの設定で文字の大きさを大きくしましたが、それでもまだ、見にくいといいます。
結局は電話とメールが使えればいい。新しい事は覚えるのは面倒。というのが総論といえそうです。
使いやすい工夫と、シンプルな工夫が必要
どんどん高度化するスマートフォン。はじめはマニュアルいらずで操作可能と言われたiPhoneですら、最近ではフラットデザイン化され、押すボタンがどこなのか分かりづらい事も多くなってきました。
Androidはもっと複雑です。いろんな事ができすぎて余計なモノが多すぎるというのが、現状のスマホと言えそうです。
成熟した市場では次に進むのは、シンプル化です。ガラケーでも一定の進化の後、たどったのが、シンプル化でした。らくらくふぉんなど高齢者でも簡単に使える携帯電話を、と開発されました。
スマートフォンも普及期を迎えこれからは、高齢者でも使いやすい、シンプル操作で分かりやすい操作のスマートフォンが求められると思います。
さいごに
今回はガラケーからスマホへの移行を試みて断念。ガラケーに出戻りとなりました。今から始める人にはまだまだハードルが高いようです。普段、iPadを使っている母ですが、この結果には驚きました。スマホが家電になるまではもう工夫が必要ですね。