先日、母がガラケー卒業のために買った、SIMフリー端末「covia FLEAZ F5」は、Android 4.4でした。(関連記事)
これまで10台以上のAndroid端末を使ってきた私ですが、iOSに比べ使いづらさばかり目についてしまい、すぐに使うのをやめてしまっていました。
しかし、covia FLEAZ F5は違いました。19,000円弱の安価なスマートフォンでありながら、結構サクサク動くのです。これはAndroid4.4の恩恵に寄るところが大きいらしいのですが、急にAndroidへの興味が出てきてしまいました。
今回は真剣に腰を据えて検証をすることを決意。
9月5日に発売されたばかりの、ファーウェイジャパンの、ハイエンドクラスのSIMロックフリー対応LTEスマートフォン「Ascend P7」を購入しました。定価は50,544円(税込)。
Amazonでは定価販売されていますが、ヨドバシ.comなら、ファーウェイ「Ascend P7 L10/W SIMフリースマートフォン ホワイト」と「YD-480-micro-SMS [WIRELESS GATE WiFi+LTE 480円プラン ヨドバシカメラオリジナル microSIM SMSサービス]」のお得なセットが、47,320円(税込)(10%ポイント還元)と実質42,588円とお買い得です。
この格安SIMは種類がいろいろとあるので、利用シーンにあわせて選択しましょう。(このSIMに関しては後日、詳しく解説記事を書きますね!)また、SIMカードはすでに持っていて不要な場合、開通しなけれは、費用は一切発生しません。(これはうれしいですね!)
Ascend P7 を購入した理由
この先、近日中に、新しいNexusが発売になるという噂があったり、近々にAndroid Lが登場する予定があったりしますが、なぜ、Ascend P7を選択したのでしょうか? 私なりに考えた理由をご紹介しておきます。
Android 4.4を使いたいだけなら、なぜ、格安スマホや中古品では無いのか?
まず悩んだのがこれ。
2万円前後で格安スマホなら新品で購入できますが、covia FLEAZ F5を持っているので同じような商品はおもしろくないと思いました。
次に考えたのが、Nexus 5やGalaxy S5などの少し前に発売されたハイエンド機のスマホ。Nexus 5だと32,000円ほど、Galaxy S5のauだと38,000円ほどで売っているのですが、これもパス。Nexus 5はもうすぐ1年になり旧型になる寸前っぽいし、Galaxy S5はSIMフリーで無いためです。
正直なところ、もうSIMフリーでない端末は買いたくない。そう思います。
なぜ新Nexusを待たなかったのか?
10月中旬にも発表が噂されている新しいNexus。11月にもAndroid Lのリリースと同時に発売されるかもしれません。
でも発表されそうなのは、Nexus 9とかNexus 6だそうで、事実なら既にiPhone 6 Plusを持っているので2つも持ち歩けません!! そもそも、11月までのんびり待っているのが嫌だった。というのが本音かもしれません。(^^;)
ハイエンド機がいいならなぜXperia Z3とかじゃないの?
Ascend P7が、完全なハイエンド機か?というお話もありますが、まぁそれは置いておきましょう。(^^;)
Ascend P7にした最大の理由は、価格です。さすがに5万円以上は出せないと判断しました。Xperia Z3 CompactのSIMフリーは、67,900円程度なので、25,000円ほどの価格差があります。
また、Android Lがリリースされたら対応は、SONYよりHUAWEIの方が速いかな?という期待もあります。
ながながと書きましたが、要は使ったことの無いメーカーの最新スマホを使ってみたい!という好奇心が一番勝ったといえそうです!!
それでは、開封の儀に行きましょう!!
開封の儀
ファーウェイのスマホ。もちろん初めてです! 真っ白のパッケージに、商品名と会社ロゴのみ。最近はゴテゴテしていないデザインが多いですね。(某社の影響であるのは間違いないと思いますが。)
裏面はこんな感じ。日本にも事務所があるようでその点は安心感があります。(サポートの品質・レベルは未知数ですが……)
横から見るとこんな感じ。
辞書などをカバーから出すような形状になっています。
横に引っ張ると本体が出てきます。
本体を上に引き上げると……。あれ? 全体を持ち上げるのほ。
本体は先に取り外す必要があります。これはイケてないな。その下に付属品とケーブル類が箱に入っています。
USBケーブルに、1AのACアダプタ、イヤホン、そしてなぜか2枚の保証書、クイックスタートガイド、NFCのカード2枚。NFCは付属アプリで使うようですが、私は使う予定は無し。
Ascend P7は急速充電には対応していません。1Aが最高の速度となります。
保護シートがついた状態ですが、本体を見ていきましょう。iPhone 5s+Xperia÷2といったところでしょうか? (雑な表現!)
左側面はボタン類は一切ありません。
上部にイヤホンジャックとノイズ低減マイク。
下部にマイク、microUSBポートがあります。
右側面に、左からmicroSIMスロット、microSDカードスロット、電源ボタン、音量ボタンとなっています。
厚さはわずか6.5mm、重量は約124gとなっています。iPhone 5sは厚さ7.6mm、重量112gです。iPhone 6でも厚さ6.9mm、重量129gと、勝っています。ちなみにiPhone 6 Plusは、厚さ7.1mm、重量172gです。
Xperia Z3 Compactは厚さ8.6mm、重量129gです。あれ?意外とXperiaはコンパクトではないのかも??
Ascend P7の薄さは際立っているのがよく分かります。
画面を付けました!!
保護シートを剥がしましょう! ゴリラガラスだそうです。
裏側もぺりぺり〜っと剥がします。
前面は受話口と近接/照度センサー、フロントカメラがあります。画面ははじめから日本語が選択されています。
iPhone のSIMフリー端末と違い、SIMが刺さっていない状態でもセットアップは進められます。
背面はラメが掛かっている感じで見る角度でキラキラ色が変わりきれいです。左上にリアカメラとフラッシュ、左下にスピーカーがあります。音は意外と
ちゃっちいです。
背面の質感はざらざらっぽく見えますがツルツルです。iPhone 5sのそれと似ていますが、材質はプラスチックっぽいです。公式サイトの説明によると両面ともガラスのようです!!
研ぎ澄まされたデザインとクラフトマンシップ
両面にガラス素材を使用した美しいグローバルフラッグシップスマートフォン。ガラス仕上げの美しいデザインが評価され、権威あるヨーロッパの‘EISAアワード※1’を受賞。
Huawei – Ascend P7 – 携帯電話 – 機能
以上簡単ではありますが、開封の儀でした!!
ファーストインプレッション・iPhone 6 Plusとの比較
約1日いじり倒してみたファーストインプレッションをご紹介しましょう。5インチと5.5インチとサイズも大きく違いますし、価格も5万円弱と10万円強と倍以上違うので単純比較はできませんが、iPhone 6 Plusとの差も書いておきたいと思います。
画面はフルHD。細かいが視野角は狭め
画面の解像度は1920×1080ピクセルとフルHD、iPhone 6 Plusと同じ。445ppiにもなります。肉眼ではドットは完全に識別できないほど細かくてきれいです。
写真もきれいに見えますが、iPhone 6 Plusと比較すると視野角は狭め。下から比較してみると、Ascend P7は若干暗くなります。Ascend P7だけでみれば気になるレベルではありませんが。
カメラはソニー製、きれいに撮れる
F2.0のプラスチック5枚非球面レンズ、ソニー製の1300万画素の裏面照射型CMOSセンサ、独立したISP (Image Signal Processor)、ハードウェアHDRを内蔵していて、夜景や暗い室内でもきれいに撮影できるとメーカーの説明ですが、確かにきれいです。
正直、あまり期待していなかったのですが、F2.0は明るく撮れますね。ただ1300万画素も必要無いので、800万画素の設定で使おうと思います。
Ascend P7で撮影サンプル(左右とも)
(左)Ascend P7、(右)iPhone 6 Plus。
ツムツムで処理落ち?
LINEをiPhone からAndroidに移行しました。トークが削除されるのは覚悟していましたが、スタンプはすべて残っていたのはうれしい誤算でした!!(完全な余談ですが。)
ツムツムを入れて遊んでみましたが、本ゲームをスタートする前の読み込みがiPhone 6 Plus、iPhone 5sの時よりも長いようです。またゲーム中も連鎖時に若干の処理落ちがあります。
これはAscend Pの問題ではなく、iOSとAndroidの差、またはLINEのプログラマーの技術の問題かもしれませんが。iPhone 5sよりもストレスを感じました。
スピーカーが残念なデキ
モノラルスピーカーはiPhoneも同じですが、明らかにAscend P7の方が安っぽい音です。せっかくフルHDでYouTubeを見られるのに残念です。
机の上に置くと密閉されさらに音がこもります。机の上に置いて作業用BGMを流しながらというのはできません。少し浮かすなどの工夫が必要です。
Emotion UIはなかなかいい感じ
独自UIの「Emotion UI」はiOSのようにインストールされたアプリがすべて画面に表示されています。見た目もiOSに近く、iPhoneユーザーも違和感なく取っつけると思います。ただ、私は逆にAndroidらしさが無くなってしまってると思うので他のランチャーアプリも試したいと思います。
その他の電源管理ツール類も豊富で工夫が見られます。この辺の効果は追々効果を実感できることでしょう。
Ascend P7 は実際にどうよ?
ずいぶんとご紹介してしまいましたが改めて見ておきましょう。
ここがGood!
- ハイエンド機にしては安価
- 解像度が細かい
- カメラがきれい
- デザインがいい
- 薄い
- 動作はサクサク
- Androidては画面の大形化が既に進んでいるためほぼすべてのアプリで違和感なし
Hisilicon Krin910T QuadCore 1.8GHZ、メモリ2GB、Android4.4 KitKatとスペックはいい感じです。動作は特に不満はありません。カメラもきれいですし、いい感じに仕上がっていますね。
また、iPhone 6 / 6 Plusでは対応アプリが少なく「楽々フォン」と揶揄されることがありますが、そこは既に画面の大型化が先行し、リキッドデザインが基本の考え方のAndroidです。ほとんどのアプリで画面の大きさに違和感なく利用できます。
ここがうーん
- スピーカーの音が悪い
- ツムツムでも処理落ちする
- 丸いフォントが嫌い
- スクロールがカクカクとなるときがある
- 片手でフリックすると反応しないときがある?
なんといってもスピーカーの音は残念すぎです。ゲームはあまりしないので影響はほとんどありませんが、ツムツムの処理落ちは気になるところ。
Androidの丸いフォントは私は嫌いなんです。iPhoneのフォントが好きです。変更できないか追々調べようっと。
情報量の多いウェブサイトなどで画面スクロールがカクつくときがあります。iPhoneではほぼ見られない事象なので逆に気になる点ではなります。
画面タップでも片手だとたまに反応しないときがあります。両手で持って右手で歳タップすると反応しましたがひょっとしたら反応する範囲に微妙な違いがあるのかもしれません。
さいごに
ながながと書いてきましたが、いかがだったでしょうか? iPhone 3GSからiOSをメインで使いつつ10台以上のAndroidも試してきた私。
正直な感想は「Androidでもここまで快適に利用できるようになったか」という感じです。
2万円弱のスマートフォン「covia FLEAZ F5」でもAndroid 4.4で問題なく利用できるようになったと手応えはありましたが、ハイエンド機の「Ascend P7」でもうiOSとの差はほぼ無くなったと観じました。
特にスクロールのぬるぬる感とフリック入力の追随性はかなりiOSのそれに近づきました。(でもiOS以上とまでではないとの評価です。)
UIのアプリのクオリティーがiOSに近づいた事で何種類かのアプリはAscend P7をメインで利用したいと思います。
逆にiPhoneでは実現が不可能だった部分をこれからは試していこうと考えています。NFCが搭載されているのでおサイフケータイだとか。。。
Apple製品が大好きな私がAndroidを使いこなせるか?? こうご期待ください!!(^^)/