日々増えるIDとパスワード管理はとても重要です。IDはメールアドレスを使うことが多いので、パスワードをいかに複雑にするかが漏洩リスクを下げる手段となります。
約10年ほど、1Passwordを使っていましたが、昨年5月に無料かつオープンソースで開発されている、Bitwardenに乗り換えをしました。当時、乗り換えの経緯について記事を書いています。
Bitwardenを導入当初は快適に利用していましたが、約1年を経過し以下の点が気になり、今回、パスワード管理アプリを、「SafeInCloud」に乗り換えることにしました。
Bitwardenの不満点
Bitwardenはオープンソースのため無料で利用でき監視の目も行き届くため将来的にも安心。と思っていましたが以下の点が不満点として我慢がならず、乗り換えを決定しました。
- データはBitwardenのサーバに保管
- Android版の起動→指紋認証の動作が遅い(約3?5秒ほどかかる)
- メモ欄など検索対象にならない
1つ目はメリットでもあるのですが、暗号化されているとはいえ、やはり気持ち悪さが否めませんでした。
2つ目は致命的と感じました。iOS版・Windows版は約1秒ほどで認証完了しますが、なぜかAndroid版は3秒以上かかります。認証行為は何度も使うのにその都度待たされるのはストレス以外ありません。
3つ目も致命的ではないでしょうか。たまにしか検索しないとはいえ、メモ欄に書いた内容から検索をしたい場面でヒットしないのは管理アプリとしては致命的です。
SafeInCloud Proのここが素晴らしい
Bitwardenの乗り換えアプリとして複数サービスを検討した結果、SafeInCloud Proの導入を決定しました。理由は下記の通り。
- 無料ではないがサブスクではなくiOS版・Android版アプリは買取タイプ
- デスクトップアプリのWindows版、Mac版は無料で利用可能
iOS版・Android版を一度購入すれば、その後の課金は必要ありません。デスクトップ版は無料できます。スマホアプリやデスクトップ間でデータ同期をする場合やパスワードジェネレータなどを利用する場合は有料版の購入が必要となりますが、速攻で購入していました。
Bitwardenからの移行も拍子抜けするほど簡単、シンプルで快適
データ移行も驚くほど簡単です。BitwardenのデスクトップアプリからエクスポートしてSafeInCloudのデスクトップアプリでインポートすると拍子抜けするほどスムースに取り込めます。
自分が利用するクラウド(Google Drive, Dropbox, OneDrive, Yandex Disk, NAS, ownCloud, WebDAV)を利用できるのも便利・安心です。デスクトップ版・Android版ではローカルにバックアップファイルを生成してくれます。結果としてアプリ&ローカル&クラウドの三重にバックアップが取られます。
シンプルな機能で必要十分、メモも検索対象になりBitwardenよりむしろ高機能。パスワード自動生成や漏洩危険度、ブラウザプラグインもあります。
SafeInCloudの不満点
SafeInCloudに乗り換えて約1か月ほどになりますがすこぶる快適ですが現状感じている不満点をご紹介。
- クラウド同期やパスワード生成などの機能を利用するには有料アプリ購入が必要(一度きり)
- ウェブ版がない
- 添付ファイルをつけすぎるとクラウド同期に時間がかかるようになる
Bitwardenのように無料ではありませんがサブスクではなく買い切りタイプなので納得した上で購入しました。また、ウェブ版がないのは仕方ないと思いますが一応、認識しておきたいところです。
パスワード管理なのでテキスト中なので添付ファイルをつけるシーンは少ないと思いますが、むやみに添付ファイルをつけてしまうと同期に時間がかかるようになるので注意をしましょう。
さいごに
Bitwardenも快適に使っていましたが、メモが検索対象外という点と、Androidアプリの起動の遅さにうんざりし、SafeInCloud Proに乗り換え、今は大満足です。今回は私の実績から、Bitwardenからの乗り換えをご紹介しましたが、1Passwordなど他のパスワード管理サービスからの乗り換えも推奨します。
2021年8月時点で、パスワード管理アプリ・サービスは、おそらく、SafeInCloudが最もベストなチョイスだと思います。