Googleにはいつもお世話になっています。アカウントは複数所有しておりメインアカウント、趣味用アカウントなど。主に5種類のアカウントを利用していますがそのうちメインで利用しているアカウントが、今朝方に何の前触れもなく、突然、BANをされました。
「Google 春のBAN祭り」などと揶揄されてSNS界隈で毎年話題にあがる話しですが、まさか自分が当事者になるとは夢にも思いませんでした。特にSNSなどに利用することなく大切にしてきたアカウントだけにショックも大きいです。
これは普段使いしている皆さんにも起こりうる事態だと思いますし、今回起こっていることをご紹介するとともに、これまで安全対策として備えをしてきた内容とその評価、今後の予定などを書きたいと思います。
かなり動揺している状態で記事を書いています。誤字脱字はご勘弁いただきひとりでも同じような被害者が出ないことを祈りつつ公開いたします。この後の出来事も記事にしていく予定ですのでよければTwitterのアカウントをフォローいたたげると幸いです。
Follow @twitterアカウント凍結・・・それは突如やってきた
2021年5月5日午前5時。それは突如やってきました。朝目が覚めると一通のメールとSMSが着信していました。
「Googleアカウント(xxxx@gmail.com)は無効となりました。復元を試すには accouts.google.com からログインしてください。」
非情すぎませんか・・・。たったこの一文だけでアカウントを凍結するのですから。
Googleアカウントにアクセス、ログインをすると「アカウントが無効になっています」という表示とともに「お使いのGoogleアカウントに有害なコンテンツがあるようです。これは Google のポリシーに重大な違反に該当し、違法となる可能性があります。アカウントの無効措置が間違っていると思われる場合は、できる限り早急にこの決定の審査をリクエストしてください。」と表示されました。
「審査をリクエスト」をクリックすると「Google Account の復元リクエストを送信してください。」とあり結果を送信するメールアドレスの入力を求められます。当然、凍結されたGmailは利用できないので他のアカウントを指定してやります。
その後、異議申し立てをメッセージ欄に入力し送信すると申請完了です。
「リクエストを受領しました。Googleアカウントチームでお客様のリクエストを審査し、できる限り早急に回答します。通常、審査には2営業日ほどかかりますが、それより長くなることもあります。ご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げま。」とのことです。
上記画面キャプチャからアカウント名が短いことがわかると思います。かなり初期でないと取れず、確か15年ほど前に取得したアカウントになります。
そんなアカウントであろうが警告が一切無しに凍結理由も伝えることなく一発凍結とは・・・信じ難い事態です。
審査結果は1時間後(早い!)に返答がありました。
「アカウント停止に関する異議申し立てのご連絡をいただきありがとうございます。ご意向に沿えず残念ですが、YouTube ではコミュニティ ガイドラインと利用規約に基づいてお客様のアカウントを引き続き停止させていただくことになりました。」
・・・利用規約のどこに違反があったかの説明はなく利用規約通りGoogleの判断で停止したという説明でした。これには当然承服できず再度異議申し立ての申請を行いました。
今度は15分後に返事がありました。
「アカウント停止に関する異議申し立てのご連絡をいただきありがとうございます。ご意向に沿えず残念ですが、YouTube ではコミュニティ ガイドラインと利用規約に基づいてお客様のアカウントを引き続き停止させていただくことになりました。」
・・・いやいやちゃんと返答が早すぎるしちゃんと見ているのでしょうか。当然これにも承服できないため3度目の異議申し立てです。「何がダメだったのか、警告がなかったが是正のチャンスはもらえないのか。」等をコメントに記載しました。
3回目の結果は2時間経過してもありません。もう少しきちんと見てもらえる場所に申し送りされるようになっているのでしょうか・・・。異議申し立てをして分かったことは返答はGoogleではなく「YouTube Account」から返答があった。という事です。
これはGoogleの他のサービス利用で違反があったというよりもYouTubeのコンテンツに重大な違反となるコンテンツが含まれていたということが想定されます。
想定される違反事項は?
今のところGoogle、YouTubeより警告および違反内容に関する連絡がないため想像の域でしかありませんが、アカウント停止されるほどの違反行為は心当たりはありません。
YouTubeの用途は次の通りでその中で想定をしてみました。
- 他の動画にコメント投稿はほぼなし(閲覧専用)
- YouTubeに子どものビデオをアップロード(1000本近く)
- ビデオは公開0、9割限定公開、1割非公開で家族用ブログなどに限定公開のビデオを貼り付けていた(訂正:5/11)
数年前までデジタルビデオやデジカメで撮影したビデオの保存先としてYouTubeを利用していました。スマホをメインで利用するようになってからはほぼアップロードしていないため、子供たちは小学生までのものが多いです。この中でYouTube的に好ましくない動画が含まれていたということが想定されます。
(5/11記事訂正)復元後、YouTube Studioで確認したところアップロードされた動画はデジカメで撮影した動画すべてではありませんでした。記憶が間違っていたようです。HDDの中には5000本以上の動画ファイルがありました。(^^)
家族用ブログなどに貼り付けることを目的に約1000本ほどをアップロードしうち約900本は限定公開で利用していましたが、約100本は非公開の状態でした。(過去にYouTube上で使えたエディタで利用しようとした動画などが削除されず残っていたと想像します。)
Studioの画面を確認できない状態でおぼろげな記憶で、アップロード目的 と本数を書いてしまいました。お詫びして訂正いたします。(訂正ここまで)
ただし警告無しで一発で停止されたため是正のチャンスがなったことになります。
被害は甚大
前述の通り5つほどのアカウントに分散して運用はしていましたが15年以上利用しているメインアカウントのためその影響・被害は甚大です。主に以下の影響があります。
- Androidアプリ購入履歴消失
- YouTube動画の消失(編集後・編集前)
- Google フォトの写真・動画・アルバムの消失
- Google マップのお気に入り・軌跡の消失
- YouTubeチャンネル登録・Premiumファミリーアカウントとの紐づけ消失
- YouTube Music プレイリスト・アップロードMP3 消失
- Gmailのメール消失(他のアカウントがメイン利用だったため致命的ではない)
- スケジュールの消失(他のアカウントがメイン利用だったため致命的ではない)
- Google Keepの消失
このうち赤文字のものがGoogleのこのアカウントにしかないもので被害が甚大と感じるものです。青文字のものはローカルなどにバックアップを取っているもので時間をかければ復活をさせることはできます。(実際に復活させるかは別として。)
色がないものは影響は特に大きくないと感じています。
参考までにYouTubeやGoogleフォトアルバムはこんな感じで一切なくなってしまいました。
家族のために記録してきたYouTubeビデオ、想い出のアルバムはGoogle先生のひとつの判断ですべて吹っ飛びました。
— ひとぅ (@hitoxu) May 5, 2021
悲しすぎる。
幸いオリジナルビデオ・写真は別に保管はしてありますがアルバムはもう再現できないなぁ。。 pic.twitter.com/E49pi3vpOS
これまでやってきた備え
私はこのブログでも再三、「ウェブサービス・クラウドサービスはいつ終了するか分からない。終了することを前提に備えをする必要がある。」と言ってきました。それもあり私はオリジナルコンテンツはローカルに保存する運用を考えてきました。実際に取っていた対応は以下の通りです。
アカウントの凍結は悲しいものですかオリジナルコンテンツが手元に残っている点は不幸中の幸いだったと思います。
- 写真・ビデオはローカル保存・外付けHDDにバックアップ
- 私の写真はGoogleフォト・Amazonフォトにバックアップ
- 子どもたちの写真・ビデオはGoogleフォト・iCloudにバックアップ
- メール・スケジュールは他の独自ドメインアカウントでGoogle Worksを利用
今回の凍結で実感したこと
今回のアカウント停止を受け改めて実感したことを書き残しておきたいと思います。
オリジナルデータはローカルにバックアップすること
写真・ビデオ・ドキュメント類で重要なものはローカルで保存することが基本となります。クラウドサービスの場合は今回のようなアカウント停止の他にも障害発生のため利用ができなくなったりすることも考えられてます。
オリジナルコンテンツ、データは手元に置いておくことが最も重要で基本的な考え方となります。
Googleにしかないものは諦められるものだけにする
オリジナルデータをGoogleに預けなければならない場合もあります。今回の場合はGoogleマップの登録情報だったり、Googleフォトのアルバムデータだったり・・・。
とても簡単に諦められるものではないですが、Google無くなっても諦めれらるものしか置かない。諦められないものはローカルに保存するようにしましょう。
サービスは未来永劫続くものではない、Googleの場合、長期利用がリスクになる
繰り返し言っている「サービスは未来永劫続くものではない」を今回、身をもって知ることになりました。ショックは大きいですが、この考えは間違いないと改めて実感しました。また、Googleの場合は気づかないうちにルール違反をしている可能性があるし、長期利用によってそのリスクが高まることになります。
便利なサービスなので依存度が高くなってしまうのは仕方ありませんが、定期的にその依存度が高くなりすぎていないか。もし停止した場合、どうなるか?を想定した対応をしておくよう気にしたいところです。
Gogoleアカウントでサービスごとにアカウントを使い分ける
今回はメール・スケジュールを別アカウントで管理していたため被害を和らげることができました。(それでも被害は甚大ですが。)今回のことから言えることは、Googleのサービスごとにアカウントを使い分けることが重要、といえそうです。
特にルールが頻繁に変わりコンテンツ管理の厳しいYouTubeは完全に別アカウントで利用することをお勧めします。
今後対応していきたいこと
現時点で3回目の異議申し立てをしておりその結果待ちですが今後予定している対応をご紹介いたします。
- YouTubeに動画をアップ・コメントするアカウントは別アカウントにする
- スケジューラはテンポラリー利用として定期的にバックアップを取る(他のスケジューラに同期できるものがないか探してみる)
- GmailをPOP利用をしてローカルに保存するようにしておく
今もっともリスクに感じているのはメールとスケジュールです。スケジュールはアカウント管理から定期的なバックアップを取るとしてGmailに関してはPOP接続をしてローカル保存・運営を基本にしたいと思います。クラウドでメールを使うのはリスクが高いですもんね。
余談ですがGoogle Adsenseに登録したアカウントをリスク分散のため別アカウントを取っていましたが、そのアカウントへのログインはほとんどしておらず久しぶりにログインをしてみたらSMS認証を求められました。しかも登録された番号は解約済みのものでした・・・。最悪・・・。このためアカウントにログインができなくなってしまいました。
これを機に気分を一新してGmailも断捨離をして不要なメールは読まないように整理したいと思います。また、Google Adsenseも新しくアカウントを取ってやり直しをしようと思います。ほんと踏んだり蹴ったりです・・・。とほほ。
Googleさんへお願いしたいこと
Googleのサービスを利用させてもらうにあたりGoogleのルールに従う必要があるのは十分理解しています。しかし、違反があった場合、その内容の説明と是正するための期間・猶予がないというのはあまりにも不親切だと思います。
今回の場合は15年以上も利用しているアカウントを突然の停止となり、YouTubeとは関係のないAndroidの購入履歴までもはく奪されるのは到底承服できません。この点については今後交渉をしていく予定ですが、YouTubeのルールを違反しているため復活はできない。ということになれば従わなければなりません。
Googleは全世界の利用者を抱え「ひとり」のアカウントの扱いに重要性を感じていないかもしれせんが、それぞれの人生の記録や歴史が刻まれている場合があることを理解した対応をしてもらいたいものです。
この後の出来事も記事にしていく予定ですのでよければTwitterのアカウントをフォローいたたげると幸いです。
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