2016年に日本に上陸したTP-LINK。世界ではシェアが高い人気メーカーですが日本ではまだまだ無名メーカーでしたが、Amazonのセール常連組となり注目を集めると同時に、高い技術力と価格のバランスに高い評価を得ています。
私はNECのルーターが故障したことをきっかけに気になっていたTP-LINKの最上位機種、Archer C9を購入しましたがすこぶる良好で超快適です。C9の記事を参考にしてください。
一気にTP-LINKのファンになってしまった私。調べてみたい!使ってみたい欲が出てきちゃいました。(笑)
今回は、もっとも人気が高い 「TP-LINK 無線LANルーター デュアルバンド 11ac/n/a/b/g ギガビット 1300Mbps+450Mbps 2 USBポート Archer C7」(9,980円)をご紹介します。
Amazonのセール常連組で目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?Archer C7単体はもちろん、Archer C9の比較をしますので気になっていた方はぜひご確認ください。
開封の儀
こちらがパッケージです。海外メーカーですが日本語で表記されています。
特徴は1750Mbpsの高速通信(2.4GHz 450Mbpsおよび5GHz 1300GHz)と広い電波範囲、デュアルUSBポートとなっています。推奨環境は戸建て3階建て、マンションでは4LDK、推奨人数は8名となっています。
保証は3年でお問合せ先は0120のフリーダイヤルが記載されています。
パッケージの側面には専用アプリの紹介が書かれています。専用アプリを利用すると手軽に状況を確認したり各種設定が可能です。
背面に詳細説明が記載されています。
さらなる特徴は、ギガビット有線速度と保護者による使用制限でしょうか。
USBポートは2ポート搭載していますが、USB 2.0となります。Archer C9はUSB 3.0を1ポート搭載しているため、差があります。
Archer C7のTP-LINK社製品の位置づけがこの表をみれば一目瞭然です。最上位機種ではありませんが価格が低く抑えられたコストパフォーマンスがもっともいい機種という位置づけです。
もう一方の側面には内容物や細かな仕様が記載されています。
ふむふむ。
底面は各種ライセンスなどが記載されています。
それでは開封しましょう。まず出てきたのは簡易マニュアル。
その下に本体です。
本体の下に各部品が入っていました。
内容物はクイックインストールガイドと英語のマニュアル、Archer C7本体、アンテナ、ACアダプター、LANケーブル、以上です。分厚いマニュアルはありませんが多くの方がするであろう簡易な初期設定は、クイックインストールガイドでじゅうぶんだと感じました。
こいつが本体。意外と大きいです。
本体手前にLEDインジケーターがあります。基本は横置きとなります。
背面に各種インターフェースとアンテナ差し込み口が配置されています。縦で壁に設置する場合はこの面が上部となります。
背面を詳しく見ていきましょう。
3本取り付けるアンテナの1つめ、DC入力端子、電源ボタン、Wi-Fi ON/OFF切り替えボタン、USB 2.0ポート×2、WAM側LANポート。
続いて後半。アンテナ2つめ、有線ギガビットLANポート×4、WPSボタン、アンテナ3つめという配置になっています。
そこはこんな感じ。壁掛け用穴が2つあります。
アンテナはこのような形状となっています。
3本取り付けました。
基本はこのように横置きとなります。
ACアダプター。
結構小型ですが差し込み口の方向に注意が必要です。延長タップの真ん中を使うといくつか占領しまうことになります。一番隅に差し込む方が良さそうです。
クイックインストールガイドは日本語でていねいに解説されています。PDFはTP-LINK公式サイトでご覧いただけますので、気になる方はこちらをご確認ください。
Archer C9とArcher C7を並べて設置比較。横置きだと意外と場所を取ります。
仮に縦置きしたとするとこんな感じ。Archer C7の方が本体は一回り大きくアンテナの長さは少し長いです。
前面のLEDはグリーンで眩しくありません。
以上、開封の儀でした。
Archer C7を使ってみた
おまちどうさまでした。それではArcher C7を使ってみましょう。設置してまず気になったのが、アンテナの角度調整範囲。
アンテナの端子が背面横に付いている関係で、横置きの場合、本体の前面側にアンテナ角度を調整できません。
電波が弱い場所に狙って調整しますが、手前にアンテナを曲げたい場合は縦で設置する必要があります。この点は注意が必要と感じました。
とはいえ基本は1枚目の写真のような角度で利用するのがもっとも効率が良さそうです。
ルーターの設定はウェブ画面で行います。
操作は特に難しいことはなくクイックセットアップに従って設定すれば、取りあえずは利用できるようになります。クイックインストールガイドを見ながら設定すれば悩むことは少ないのではないでしょうか。
クイックインストールガイドに書かれている以上の事を設定しようとすると、管理画面の設定項目を確認しながらとなります。ルーターを設定したことがある人には特に難しくないと思います。画面の説明で理解できると思いますが初心者の方には難しいと思います。いろいろと触ってみて用語を調べながら設定することになるでしょう。
気になった点としてはArcher C9より管理画面が洗練されていません。一世代前のデザインというイメージ。画面の切り替えも少し遅く感じました。とはいえ、以前使っていたNECの管理画面よりも説明は分かりやすいです。挙動もキビキビしています。
保護者による制限はサイト指定のみでキーワード指定はできません。この点は他社サービスと連携してでもいいので不適切なサイトは自動でメンテナンスされるとうれしいです。
電波の強度を測定してみた
自宅の各所で電波強度と通信速度を測定してみました。Android honor6 Plusで「Wifi Analyzer」と「Speedtest.net」の2つのアプリを利用しました。ルーターは2階のほぼ中央にある電話台です。
場所 | TP-LINK Archer C7 | TP-LINK Archer C9 | NEC PA-WG1800HP |
---|---|---|---|
2階 電話台 | -26dBm/256Mbps | -28dBm/278Mbps | -21dBm/142Mbps |
2階 キッチン | -63dBm/251Mbps | -64dBm/269Mbps | -65dBm/134Mbps |
2階 リビング | -62dBm/226Mbps | -52dBm/266Mbps | -53dBm/139Mbps |
2階 トイレ | -56dBm/216Mbps | -66dBm/231Mbps | -65dBm/104Mbps |
3階 書斎 | -78dBm/134Mbps | -76dBm/146Mbps | -80dBm/68Mbps |
3階 主寝室 | -78dBm/138Mbps | -72dBm/169Mbps | -80dBm/72Mbps |
3階 クローゼット | -80dBm/92Mbps | -76dBm/144Mbps | -80dBm/68Mbps |
3階 子ども部屋 | -81dBm/70Mbps | -79dBm/135Mbps | -80dBm/48Mbps |
屋上踊り場 | -92dBm/2Mbps | -90dBm/69Mbps | -90dBm/36Mbps |
1階 リビング | -85dMb/44Mbps | -80dBm/86Mbps | -81dMb/66Mbps |
Archer C7の他に前回測定したArcher C9とNECのルーターを参考に掲載しています。同時刻で測定したデータではない点はご了承ください。(Archer C9は念のため再測定しましたがほぼ同じ値でした。)
結果から言える事は、NECのルーターよりも電波強度が強くほとんどの測定場所で速度向上が認められましたが、階下と屋上踊り場(実質4階)ではNECより低い結果となりました。
また、Archer C9と比較するとすべての測定場所で低い結果となりました。さすがは上位機種といったところです。
以上の結果から木造で3階建てでは厳しいと感じます。2階建ての場合、1階に設置することをオススメします。同階の場合、電波が強いためマンションの場合は4LDKでも問題なく利用できると思います。
Archer C9とArcher C7、どっちがいい?
15,444円のArcher C9と、9,980円のArcher C7を比較するとArcher C9に軍配が上がるのは当然と言えるでしょう。価格差は5,000円以上もあります。
それではその5,000円の差はあるか?ということになります。これは利用環境によると言えるでしょう。木造2階建てで1階にルーターを設置できる方、4LDKくらいのマンションの方はArcher C7で満足いく性能を発揮できるでしょう。
3階建ての方やルーターを2階に置かれる方や、もっともっと広いマンションの方はArcher C9をオススメします。
予算に余裕がある方は、C9を選択することをオススメします。他社のハイエンドモデルと同等性能が15,444円と考えるとコスパが高いのは間違いありません。
Archer C7のここがGood!
- 安定した動作
- 広範囲に電波が届き、高速通信が可能
- コストパフォーマンスが高い
ルーターの基本機能は文句無しに安定しています。さすが世界で人気のメーカー、機種と言えるでしょう。一般家庭用として広範囲で高速通信が可能です。この機能、この性能で9,980円は満足度が高いでしょう。
Archer C7のここがうーん
- 1フロア下、2フロア上になると電波が届きにくくなる
- ペアレントコントロールの機能が弱い
利用環境によっては注意が必要です。電波が届きにくくなるエリアがあります。利用シーンによりArcher C9の選択も検討してください。また、ペアレントコントロールは不満なC9よりもさらに弱くなっています。この点は改善希望です。
さいごに
人気機種Archer C7をご紹介しましたがいかがでしたか? ルーターの紹介はとても難しいと思います。利用シーンにより電波の届き方も違います。接続台数やネット環境によっても体感に変化はあるでしょう。
それらをすべてひっくるめてArcher C7はコストパフォーマンスの高い機種といっていいでしょう。気になる方はチェックしてくださいね。
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