日本では容量無制限ビジネスはことごとく失敗に終わっています。Microsoftでも同様でOffice 365 SoloでOneDriveの容量無制限が現時点で廃止されています。
ひとぅブログでも先日ご紹介したところでもあります。
そんな中、Amazon.com(米)では年59.99ドルですべてのファイルを無制限で保存できる「Amazon Cloud Drive」をサービス提供中です!!
https://www.amazon.com/clouddrive/home
写真だけなら年11.99ドルで無制限に保存可能です。Flickrでは、Flickr Proアカウントが復活しましたが年49.99ドルなのでFlickrのSNS機能が不要ならばAmazon Cloud Driveの方がお得となっています。
先日、ブログに書いたFlickr Proアカウントの記事は、実はAmazon Cloud Driveの記事を書き始めた時にFlickrを調べた時に知ったのでした〜。(^^;)
今回は、すべてのファイルを保存できる、本家Amazon Cloud Driveを実際に契約して使ってみましたのでご紹介します!!
アメリカ版Amazon Cloud Driveを契約してみた
Amazonはアメリカに本社を置く会社です。本家のAmazon.comのサービス内容と、日本で展開しているAmazon.co.jpのサービス内容と違いがあります。(プライム会員特典や配送サービス内容などいろいろ……)
ここでは、それらを区別するため、Amazon.comのサービスの場合は頭に「アメリカ版」をつけて明示します。Amazon.co.jpのサービスの場合は頭に「日本版」をつけて明示します。
少しややこしい(くどい)ですがどちらの説明をしているかはっきりと分かるため明示しますね。
アメリカ版Amazon Cloud Driveのサイトにアクセスします。「Start Your 3-month free trial」をクリックします。
3カ月間、無料でお試しできるのです。実際の動作を確認した上で正式契約できるのでうれしいですね。
既にAmazon.comアカウントを持っている場合は、電子メールを記入&「Yes, I have a password」にパスワードを入力して「Sign in using our secure server」をクリックしてサインインします。
私はAmazon.comアカウントを持っていないので、電子メールを記入、「No, I am a new customer.」にチェックを入れて、「Sign in using our secure server」をクリックします。
アメリカ版のサービスなのに、ここでまさかの日本語表記に!英語が苦手な私にはこれほどの安心感はありませんでした。(^^;)必要事項に入力していきます。ここでは特に迷うことはないと思います。
無料試用終了後の挙動もしっかり日本語で説明されているので、分かりやすいですね。
- 1年ごとに$59.99の年間プランに自動的にアップグレードされる
- アップグレードしない場合、ストレージの管理画面で支払い設定を変更するといつでもキャンセルできる
- 2015/12/13に試行期間が終了するまで、請求は発生しない
うんうん。なるほど。特に問題なさそうです。さすがAmazonさん!!
たったこれだけで申し込みは完了です。驚くほど簡単です。TIPSページが表示され使い方の説明が表示されます。
Windows版、Mac版などのデスクトップアプリが提供されているのでダウンロードができます。私はMac版をインストールしておきました。(セットアップは後ほど)
こちらが私のAmazon Cloud Driveの画面になります。(初期画面)
シンプルにファイラーの画面と、写真&ビデオを閲覧できる画面の2種類が用意されいます。シンプルな画面でDropboxやOneDriveと大きな差はありません。写真&ビデオの機能がまだまだ非力ですが私はこれでじゅうぶんだと思いました。
メディアを取り扱う時の使いやすさ、見やすさは、「Flickr > Google Photo > OneDrive > Dropbox > Amazon Cloud Drive」といった感じです。
こちらがストレージの管理画面。使用状況を容量はもちろんファイル数、写真、ビデオ、その他で分類され分かりやすいです。プランや支払いのタイミングなど分かりやすい説明です。
さすがAmazonさんですね。とても安心して利用できます。
Amazon Cloud Driveデスクトップアプリは使えません
先ほどインストールしておいたデスクトップアプリですが、起動してログインしようすとると、「Amazon.co.jpアカウントを使用」と書かれていて、確かにAmazon.comアカウントではログインできませんでした。
うむむむ。ちゃんとAmazon.comからダウンロードしたのにダメでした。ソフト起動時にアクセス元を認識して日本国内だとAmazon.co.jpしか受け付けない仕様になっているようです。アクセス元を改ざんしてAmazon.comでもアクセスも可能かもしれませんが、私はデスクトップアプリは不要なので、今回は使用を見送りました。
デスクトップアプリを利用したい方はご注意くださいね。
本当に容量無制限? 通信速度は?
一番気になるのが、本当にストレージ容量が無制限なの?とアップロード、ダウンロードの速度は??という点ではないでしょうか。
はじめは1TBで残り少なくなると自動で増量されるパターンや、足りなくなると自己申告をして容量を増やしてもらえるパターンがあったりします。もちろん、何もせずとも無制限で利用できるのが理想です。
通信速度も重要です。バックアップサービスでありがちなのがアップロードは快適だけどダウンロードが激遅!なんてことも。速度が速いに超したことはありません。
(1.1TB時点ですが)ストレー時容量は無制限!面倒な申請は一切不要!
223,027ファイル、1.1TB時点でのご報告となりますが、この間、特に容量に関して増量の申請などはしていません。どんどんアップロード可能ですよ〜。
アップロード、ダウンロードともに高速快適!
2GBのファイルをアップロード、ダウンロードを3回ずつ実施した結果が以下の通り。
- アップロード 4.3〜4.5MB/s
- ダウンロード 4.3〜4.5MB/s
UL/DLとも速度はほぼ同じ。しかも4MB/s以上安定して速度が出ていて快適です。これならば普段遣いでもストレスなく利用できそうです。
アメリカ版Amazon Cloud DriveのここがGood!
- 59.99ドル/年でストレージ容量無制限で利用可能(都度申請も不要)
- ファイルの種類に限定なし
- UL/DLとも4MB/s以上と高速
いやはや本当に快適です。もしこのサービスが今後も安定して提供されるのであれば、他社はなかなか追随できないのでは?というレベルだと思います。
アメリカ版Amazon Cloud Driveのここがうーん
- デスクトップアプリが利用できない
- iOS版アプリが利用できない
- Amazon.co.jpとAmazon.comは別ストレージになる
上の記事ではデスクトップアプリがAmazon.co.jpとなり利用できないと書きましたが、iOSアプリも同様に利用できませんでした。ただ、AndroidアプリはAmazon.comアカウントで利用できました。この辺はややこしいですが今後、Androidアプリでも利用できなくなる可能性は多いにあると思います。
当然ではありますが、Amazon.comとAmazon.co.jpのアカウントは別物なのでAmazon Cloud Driveのストレージも別物となります。今後、日本版Amazon Cloud Driveも無制限の提供が始まれば、KindleのようにAmazon.comアカウントとAmazon.co.jpアカウントの統合がされるかもしれませんが、可能性は低いと思います。
従って、Amazon.comアカウントのAmazon Cloud Driveは今後もずっとそちらで契約継続が必要になると考えておいた方が良さそうです。
さいごに
私は主にバックアップ目的でオンラインストレージを利用していますが、「無制限」というキーワードは敏感に反応してしまいます。無制限でなくても3TB、5TBでじゅうぶんなんですが、「無制限」の響きはいいですよね〜。
ただ、無制限のサービスを提供すると必ず現れるのが「無茶な使い方をするユーザー」。でもこの「無茶な使い方」はどの程度を想定しているのかが問題だと思います。ひょっとしたら私の1TBの時点ですでに「無茶」な容量なのかもしれませんし、10TBくらいまでなら想定内ということもあるかもしれません。
こればかりはメーカー側の仕様設計次第ではありますが、「無制限」をうたってしまう時点で覚悟を決める必要はあるだろうと思います。
現時点では快適なアメリカ版Amazon Cloud Drive。ストレージ容量無制限のプランをお探しの方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか?