iPad mini 第6世代は、物理SIMスロットに加え、eSIMの利用が可能です。iPadは音声通話機能がないため、DSDSやDSDVはなく、通信するSIMはその都度、切り替えが必要です。つまりDSSSということになります。
DSSS、DSDS、DSDVの違いについては以下のサイトが分かりやすいのでご参考ください。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001710/
iPad のセルラーモデルを使っている方にとっては当たり前のことだと思いますが、iPad セルラーモデル初体験の私にとっては「そうか、スマホと違うんだ」と新鮮な気持ちでした。
ただ、DSSSならば、SIMの切り替えはワンタッチでできるのだろう。と考えていましたが、私の環境ではうまくいかず手間がかかることが分かったので今回はシェアしたいと思います。
私の通信環境
まずはじめに私の通信環境をご紹介します。
- eSIM ・・・povo 2.0
- 物理SIM・・・REMOモバイル
このふたつを利用しています。
povo 2.0
povo 2.0 が発行したQRコードを読み取り、eSIMに設定情報を書き込みます。ただし、これだけではアンテナピクトが立ちません。APN設定プロファイルをインストールすると利用可能となります。
REMOモバイル
REMOモバイルは物理SIMなのでSIMスロットにセットし、APN設定プロファイルをインストールすると利用可能となります。
Android用のAPNを設定する通信ができるのですが、なぜか不安定。速度も遅いので素直にプロファイルをインストールした方がよいようです。
余談ですが、iOSにもAPN設定の画面があるのですね・・・。最近はAndroidをメインで利用していたので知りませんでした。ただ、povo 2.0ではAPN設定の項目自体が表示されないので通信事業者ごとにON/OFFの設定ができるのかな?この辺の動きは謎です。
また、REMOモバイルではインターネット共有(テザリング)はiOSではできない。と公式サイトで書かれていますが、確かにプロファイルをインストールした時点では「インターネット共有」の項目が出てきませんでした。しかし、APN設定画面で「インターネット共有」の項目にAPN情報(上の画面ではPWがブランクですが必要)を入力することでインターネット共有ができました。裏技ですかね??REMOモバイルさんに塞がれると困るのでこれ以上広報しないようにしようと思います。(笑)
SIMの切り替えはタップひとつのハズだけど・・・
SIMの切り替えは、「設定」アプリ→「一般」→「モバイルデータ通信」画面で、「モバイル通信プラン」の項目で有効にしたい通信プランをタップ、選択すれば切り替わります・・・。切り替わるハズです・・・。でもうまくいきません。
iPad OSはプロファイルを2つインストールできない
原因はプロファイルでした。
前述の通り、私が利用する通信事業者は両方ともプロファイルのインストールが必要ですが、iPad OS(iOSも?)はプロファイルを1つしかインストールできません。
APN設定プロファイルなので、一度インストールされたAPN情報は保持されると期待しましたが、そうではなく、切り替えの都度、プロファイルの再インストールが必要となるようです。
プロファイルのインストールには、Wi-FI環境とSafariが必要です。外出先にサクッとSIMを切り替えることができない場合もある現在の仕様はうーんな感じですね・・・。
私の場合は外出先での切り替えに備え、Safariにpovo 2.0とREMOモバイルのプロファイルダウンロードURLをブックマークしておきました。外出先ではスマホをテザリングしてプロファイルをダウンロードする予定です。
さいごに
いろいろと試してみましたが、うまくいかず、プロファイルの再インストールが必要という結論に至りましたが、ひょっとしたら何か勘違いをしているかもしれません。いい方法をご存じの方はご教示いただければ幸いです。
MNOとMNO、MNOとMVNOの組みあわせでプロファイルのインストールがひとつだけならば、スムースに切り替わる可能性が高いと思いますが、現状はこの通りです。うーん。面倒ですね。。