ソフトバンクモバイル株式会社では、通信品質およびネットワーク利用の公正性確保のために、パケット定額サービスに加入し一定期間に大量の通信をご利用される一部のお客さまに対して、2009年12月1日(火)より通信速度の制御を実施する場合がありますので、お知らせいたします。なお、通信の切断は行いません。
2009年6月1日から、通信速度を制御する試験により、お客さまへの影響とその効果を検証してまいりました。その結果、より多くのお客さまが快適にサービスをご利用いただけることが確認できたため、2009年12月1日より正式に運用開始いたします。前々月の月間パケット数が、パケットし放題、パケットし放題S、パケット定額ライト、パケット定額の場合、300万パケット以上(PCサイトブラウザ、PCサイトダイレクト利用時は1,000万パケット以上)、パケット定額フルの場合、1,000万パケット以上のお客さまについては、当月1ヶ月間、パケット定額サービスが適用されるパケット通信の速度を制御する場合があります。
通信品質確保対策の導入について | SoftBank
これには大きな反響を呼んでいるようです。今回の発表では完全に説明不足な面もつよく、またiPhoneを販売しているキャリアとしてこの制限値が妥当なのか、といった点も話題となっています。
■ 発表された内容と、他サイトの情報を整理
- iPhoneの場合、1ヶ月1,000万パケットまで
- 請求書にある締め日で集計、制限は翌々月の1日?末日
- 発表が9月29日であったにも関わらず、10月分実績から対象となるので発表前の期間の通信量も対象となる(例:10日締めの場合、9月11日?10月10日が対象となる)
- 「制限する場合がある」と表現が曖昧
- 制限された場合の通信速度が明記されていない
今回の発表はユーザーの反応を見るものではないかと思っています。好意的に受け止められれば、このままの制限値でいくだろうし、反感の声が多ければ制限値をあげた上で実施(発表をするかどうかは問題ではなく)するのだと思います。
この発表資料の情報量の少なさも不満ですが、一般ユーザーに影響を及ぼすまでの悪質なユーザーに対して制限をかけるのは大いに賛成で理解も致します。しかし、これは明らかに制限値が厳しすぎるのではないでしょうか。
iPhoneの魅力はどこでも通信ができて便利なコンテンツを利用できる点なのです。「一定期間に大量の通信をご利用される一部のお客さまに対して」とありますが、その大量の通信をする機器を売ったのはどこの誰か?と問いたいです。
iPhoneを大々的に発表するときには「どこでも通信ができる」点をアピールしカメラのアプリやYouTubeアプリを使ったデモンストレーションで引きつけておいて、それらの利用を後から制限するのはどうなのでしょうか。繰り返しになりますが、一般ユーザーに迷惑をかけるユーザーの制限は大歓迎です。しかし、ソフトバンクモバイルが販売するiPhoneを常識範囲内で利用するだけで制限値を超えるような設定は容認できないと思います。ヘビーユーザーが対象ではなくて一般ユーザーも対象となるのですから。
そうなると問題は利用者側ではなく、ソフトバンクモバイル側になります。設備の増強や料金体系の見直しなどをすべきであり、新規顧客の取り込みにばかりに注力していることはいかがなものか、と思います。
では、今回の制限値、iPhoneで言えば1,000万パケットは妥当なのか、多いのか、少ないのか。1,000万パケットは通信量で言うと約1.2GBになります。
10,000,000(パケット) × 128(バイト/パケット) ÷ 1024(k) ÷ 1024(M) ÷ 1024(G) = 1.192(GB)
私の感覚では2,000万パケットが妥当だと思っています。1,000万パケットだとiPhoneユーザーの10%程度は対象になるのでは?と予想しています。ちなみに私は過去の通信量を見てみると、平均800MB/月でした。一度も1.2GBを超えた月はありませんでしたが、YouTubeやナビアプリ、ネットラジオをほとんど使っていない状態での数値です。
以下に、あなたの通信量の確認方法をご紹介しています。一度確認をしてみてください。「【1000万】自分のパケット数をつぶやくスレ;iPhoneBBS」で、Twitter経由でつぶやけますのでぜひみなさんの通信量を教えてください!!
■ 今月分の通信量を確認する
まずは、今月分の確定前の通信量を確認する方法をご紹介します。前日までの通信量を確認できます。
Safariを起動しブックマークから「MySoftBank」にアクセスします。画面の「MySoftBank」をタップします。
「オンライン料金案内」をタップします。
「次へ」をタップ。
ここから急に画面が見にくくなります。ひょっとしてわざと確認しにくくしてる?と勘ぐってしまうほど(^_^;)。適宜ズームなどを駆使して頑張って操作しましょう!
暗証番号をボックスに入力します。半角数字4桁ですね。
暗証番号頑張って入力できたら、その後に画面下の方にある、これまた小さな「次へ」というボタンをタップ。
「確定前料金紹介」をタップ。本当に見にくいな?。
画面中央部に表示されている「パケット通信料」を確認しましょう。ここでは割引前のパケット料金が表示されているので単価が違う点にご注意ください。計算式は以下の通りです。
パケット数 = パケット通信料 ÷ 0.21(パケット単価)
つまり210万円で、1,000万パケットということになります。210万円以上になってませんか???
■ 前月の通信量を確認する
続いて、前月の通信量を確認してみましょう。先ほどの続きでご紹介しますね。(メインメニュー画面からも確認できますよ?。)
前月分「ご請求内訳紹介画面をご覧ください。」をタップ。
「内訳を表示する」をタップ。
画面真ん中当たりに「内訳PCダイレク@0.08円 ○○○Pkt」と表示があります。この「○○○Pkt」がパケット数です。どうですか?1,000万パケットを超えていませんか?
■ iPhoneで累計通信量を確認する
それでは最後に、最も手軽にiPhoneで確認する方法をご紹介します。
「設定」をタップします。
「一般」をタップします。
「使用状況」をタップします。
「携帯電話ネットワークデータ」に送信・受信の累積通信量が表示されています。統計情報をリセットもできるので、締め日ごとにリセットするのもいいかもしれませんね。
以上、長くなりましたが、いかがでしたでしょうか。12月までもう少し期間があります。多くのユーザーがこの件について声を上げればよりいい方向へ進むのではないか、と思います?!!