InternetExplorerの現在のバージョンは8。しかし2001年にリリースされ8年目になるInternetExplorer6のシェアが未だに20%以上も占めているそうです。
このIE6が実はくせ者で、ウェブ制作会社を困らせています。ブラウザのバグでIE6用にCSSやJavascriptsを準備してあげる必要があり、制作者の悩みのタネのひとつとなっています。最新の技術も使えずAjaxの機能をフル活用したサイトの場合、IE6では利用できない際ともチラホラ出てきましたが、ひとりでも多くの人に使ってもらいたい。というサイトオーナーの意向でIE6に対応せざるを得ないのも事実です。
「IE6なんてもういらない!」とみんなで提唱すれば脱IE6が進むのでは無いか。という事で、「Web企業が反IE6キャンペーン「IE6 No More」を立ち上げました。IE6でアクセスすると注意を促すメッセージが表示されるツールも配布されています。
さて、IE6がリリースされたのは2001年。そうWindowsXPのリリース時期と重なるのです。IE7がリリースされたのは2006年。既に企業用としてIE6が普及した後にリリースされたので時既に遅しです。「IE7は重たい」とこれまたVistaと同じような評価を受け、企業への導入が進んでいないのが実情です。
企業ではウェブアプリをIE6用で構築しているところも多く、そう簡単にブラウザのバージョンを上げることはできません。(システムの動作検証に莫大な費用と時間がかかります。)
また一方で、Windows2000はIE6までしかサポートされていないのも理由と言えるでしょう。企業はもちろん自作機愛用者でWindows2000ユーザーはまだ数%存在しています。2010年6月30日のメインストリームのサポート中は乗り換えることはまず無いでしょう。
そう言う意味では、IE6の撲滅キャンペーンはかなり厳しい。というのが実情だと思います。
一番手っ取り早いのは、Windows7へ企業が移行してくれることでしょう。しかしそれにもまだ後、3、4年は必要でしょうね……。まだしばらくはIE6の呪縛から解放されることは無さそうです。