紹介文でスキャニング範囲ができないと誤りがありました。訂正しお詫び致します。
AppStoreのビジネスカテゴリの有料アプリランキングで2位ですっかり定着している「DocScanner」。前から気になっていたのですが遂に買ってしまいました(*^_^*)。
今回の記事は長いので結論から先に言うと「まだ買わない方がいい」と思います。利用目的が現在の仕様で充分満たしているようでしたら買っても満足できると思います。なんといっても1,200円ですからね?。私はちょっとだけ後悔しています(^_^;)。
では本題。
DocScannerはiPhoneのカメラでドキュメントを撮影してデジタル化するアプリ。「デジタル化するだけなら普通に撮影するだけでいいのでは？」と思う方と、「それは便利そう」と思う人に別れると思います。私は後者でした。
DocScannerは撮影した画像を最適化してくれます。具体的には撮影した画像を長方形に補正（台形補正）してくれ、さらにグレースケールで文字を読みやすいように明るさとコントラストを調整してくれます。はじめは自動調整で手動でも調整可能です。（この調整については後述します。）
DocScanner起動画面。フォトアルバム内の画像またはその場でカメラで撮影することが可能です。「Documents」はDocScannerで過去に撮影したものを保存しておけばここから再度選択もできます。
濃い色の机の上など濃淡がある場所で撮影すると紙を認識しやすいようです。用紙を自動判別し青い枠がつきます。この時点で台形補正もしてくれます。用紙の大きさも自動認識されますが、手動で調整も可能です。また保存する画像のクオリティを3段階で設定も可能です。（デフォルトはHigh。）
この後に、明るさとコントラストを調整できます。まずは自動調整されているので自分で微調整が可能です。デフォルトはグレースケールですがカラーも選択可能です。
これで決定をすればDocumentsに保存したり、PDF化してメールで送ったり、JPEG化してメールで送ったり、JPEG化して写真アルバムに保存することができます。
結局はどれもJPEG化されてるだけっぽいので、私はJPEG化して写真アルバムに保存することが多いです。
ここまで説明して今更なのですが、致命的に不便と感じるのが、用紙の一部をデジタル化したい場合。例えば写真のように表だけをデジタル化したい場合、手動で青枠の範囲を指定することができません。自動で判断されてしまうため、大きめに判定された場合はいいのですが、小さめに判断されちゃ多場合は再撮影が必要です。
これが実にストレス。範囲を自分で指定できないのは最大の不満です。この機能が無いのはなぜなんでしょうか？この時点でかなり失望しちゃいました。
上記の説明は間違っています。青枠の四隅をドラッグすることで取り込み範囲を調整できます。この機能は最低限あるべきと思っていましたが、すでに搭載されていてよかったです。
なぜかと言うと、上のスキャニングをした写真を拡大して見て下さい。A4用紙を撮影した場合、かなり解像度が落ちます。これは仕様上仕方ないのですが手ぶれも加わってかなり精度が低いのです。（一部モザイク加工処理をしています。）
あくまでメモ程度の品質、であることを充分理解して使う必要がありそうです。保存版はちゃんとした複合機やスキャナを使うべきです。
メモ利用という利用シーンを考えた場合、やはり用紙の範囲指定は必須だと言えます。必要な箇所だけデジタル化したい場合が意外に多いように思います。この機能がないのはやっぱり痛い。
また画像サイズも異常に大きくなります。デフォルトで高品質で保存されますがA4用紙で600kBytesを超えます。グレースケールで撮影したからとはいえメールでのやり取りが基本となるので300kBytes程度に抑えて欲しいです。
ちなみにJPEG、PDFと複数のフォーマットを選択できますが、結局はJPEGの画像をPDF化しているだけなのでサイズ、クオリティに差はありません。それからAppStoreのレビューであったようにPDF化の途中でアプリが異常終了したことはiPhone 3GSではこれあではありませんでした。動作は軽くは無いですが安定している印象です。
以上、まだまだ不満な点も多いですがとても面白いコンセプトのアプリだと思います。興味本位で購入してしまったため利用頻度は限りなく少ないように思いますが、今後のバージョンアップに期待したいと思います。
