この問題点は「情報の紛失リスク」と「最新状態の維持」です。
紛失のリスクは企業情報はもちろん個人情報であれば問題はさらに複雑化します。悪意が無くてもついうっかり置き忘れなどの可能性もあり非常に危険です。また資料を編集した場合などは元のファイルと置き換える必要がありますが、更新日付を比較してくれるツールはあったりもしますが、どちらにせよ比較し置き換える手間は発生します。
これらの問題を解決してくれるのが今回ご紹介する、NECの「PCオンデマンド」です。
PCオンデマンドとは会社や自宅のパソコンに外出先からインターネットで接続して遠隔で操作をしちゃおうという技術。つまり外出先で家のパソコンをそのまま操作する。という事です。PCオンデマンドならファイルを持ち出すことが無いため、前述の問題点が一挙に解決されます。
実はこのPCオンデマンドという技術は新しいものではなく、これまでもリモートデスクトップやメタフレームなどいわゆる持ち出すパソコンにはソフトやデータを入れない、シンクライアント化をしよう、という事がこれまでにも各社からの提案がありましたが、これらは実に高いハードルがありました。高機能なサーバが必要だったりネットワーク機器、設定が必要でした。
企業向け、マニア向けだったこの技術を「誰でも簡単に」できるようにしたのがNECのPCオンデマンド「Lui(ルイ)シリーズ」です。ホームサーバ・クライアントソリューションでLavie Light Luiモデルで自宅のサーバパソコン(サーバPC)と外出先で使うパソコン(PCリモーター)で構成されます。
このLuiの何がすごいかと言うと「高性能」を「簡単」に利用できることです。NEC独自のデータ圧縮LSI(リモートスクリーン・エンジン)で、回線速度設定と表示画質設定に合わせて画像・音声データの圧縮率や送信フレーム数を変化させ、PCリモーターに転送されます。「PCリモーター」から「サーバPC」への接続には、メール交換方式によって接続先IPアドレスを取得する、NEC独自のVPN(仮想プライベートネットワーク)技術の「セーフコネクト」によってセキュアな接続を実現されます。「サーバPC」のPC電源がオフの状態でも「PCリモーター」からの接続を常時監視し、接続があれば「サーバPC」の起動を行います。
実はこの点が優れています。お金と技術力があれば実現が可能だったこれまでの技術を簡単に家庭、個人でもできるようになりました。
このNECのPCオンデマンド。これからの注目技術、商品です。