メールに添付できない大容量ファイルの受け渡し方法は、これまでもいろんな解決方法が各社から提案されてきましたが、生まれては消える……という繰り返し……。
サービスが始まった頃はサービス満点で使いやすかったけども、利用者が増えるとストレージ容量や回線容量を圧迫し、だんだんとサービスレベルが落ちていく……。みなさんも経験があるのではないでしょうか。
これらは「ビジネスモデル」の確立ができないままにサービスインしてしまい、知名度があがっても収益の体制を確保できないまま資産を食いつぶして、サービス終了。という事になっていたのだと思います。
その数々のウェブサービスの悪い点をリサーチしまくったんだろうな?と思わせてくれるサービスが今回ご紹介する「firestorage」です。
firestorageは、2GBまでのファイルを同時に20個までアップロードでき、ユーザー登録も不要(登録すれば履歴が一覧で見られたり便利になる)、自動削除期間の設定も可能。さらに、ダウンロード速度を向上させる有料会員制度ももうけています。
まずは会員登録不要で使うための敷居を低くし、使い出すとユーザー登録すれば便利になるので登録してみる。さらに使うと大容量のファイルのダウンロード速度を向上したい事が出てきて有料会員を登録してみる……。そんな流れができているように思います。
firestorageさんには末永くサービスを継続していただきたいと思います!
また、シンプルなサービスなので使いやすいのですが、一方でセキュリティ上で甘い点もあるのでユーザー側で注意したい点もあります。firestorageを利用される方は特に以下の点に注意したほうがよさそうです。
■ firestorageを利用する上での注意点
- ファイルの送受信がSSL(暗号化)されていない
予め登録するファイルをアタッシェケースなどのソフトで暗号化した上でアップロードしましょう。 - ファイルのダウンロードURLを知れば誰でもダウンロードできてしまう
アップロード後、ダウンロードURLが発行されますが(複雑なURLとなりますが)、そのURLを知られれば誰でもダウンロードができてしまいます。無料会員をすればダウンロード時にパスワードを設定できるので、誰でもダウンロードされては困るファイルの場合は、会員登録後パスワードを設定するようにしましょう。
……余談ですが、firestorage公式ブログは、adiaryがブログエンジンとして使われていますね!