インターネット検索大手グーグルの無料地図サービス「グーグルマップ」の機能で、利用者が友人や顧客の名前や住所、家の写真を組み合わせた地図を作り、ネット上に公開しているケースが複数見つかった。意識しないまま個人情報を公開していると見られ、グーグル日本法人は注意を呼びかけている。
この機能はグーグルマップの「マイマップ」。住所を打ち込むと地図が検索でき、目印やコメント、自分や知人の住所などを入れた自分用の地図を作ってサイト上に保存できる。昨年公開され、登録すれば無料で利用できる。
ただし、地図を作る場合、最初のプライバシー設定が「公開」になっているため、「非公開」を選ばないと自分用の地図が公開されてしまう。実際に、自宅の住所や電話番号のほか、友人や顧客と思われる名前、住所を入れた地図が誰でも見られる状態になったケースがいくつもある。
asahi.com(朝日新聞社):グーグルマップ「公開」に注意 意図せず個人情報掲載 – 社会
大騒ぎになっていますね?。私の場合はこの「公開」は怖いな、と思って当然公開されたくないマイマップは「非公開」で作成していますが、「公開」がデフォルト設定、というのが被害を広げたようです。
2ちゃんねるやまとめサイトなどにURLが公開されちゃっています。ここで管理者さんに注意してもらいたいのは、設定を「非公開」にしただけではダメという事。非公開にしてもGoogleの検索に引っかからなくなるだけで元URLは生きているのです。一度流出してしまったURLは永遠にアクセス可能。他の検索エンジンにインデックスされていたら当然検索されちゃいます。急いでマイマップを削除しましょう。
今、見てみると「非公開」という表記が「限定公開」変更になっています。Googleも騒ぎになっているのであわてて修正したようです。
今回、ここまで問題が大きくなったのは以下の3つの問題があったからではないでしょうか。
- マイマップ新規作成時「公開」がデフォルト設定
- 「非公開」(現在は「限定公開」に表記変更)であってもURLが分かれば誰でもアクセス可能である旨の説明が不十分
- 「自分のみアクセス可」の設定ができない
アメリカ発のサービスのためヘルプが充実していない、という点も大きな問題でしょう。ヘルプをクリックしたら英語だった、という経験をされた方も多いでしょう。「ベータ版だもん」だとか「英語も読めないんだったら使うなよ」という意見もあると思いますが、現状はあまり歓迎された状況ではないように思います。
どんな年代の人が、またどんなスキルの人が使うか分からないのです。自己責任。まさにこれにつきますが、せめて安全側に動くようにデフォルト設定はしておいてもらいたいものです。
しかし、このランダムのURLをメールで送ればログイン不要で見られる、という仕様は実は私は便利だと思うのですけどね……。でもやっぱりあまりにもセキュリティが甘すぎるかなぁ。