日本のフォトストレージサービスは生まれては消え、今ではほとんど残っていないのが現状ですが、その中で一人、元気だった「フォト蔵」。2005年のサービス開始以来、オリジナル写真を保存可能な貴重なウェブサービスでした。
そんなフォト蔵ですが最近は写真の画素数の肥大化やスマホなどからの投稿数の増加により、リソースを思惑通り利用されていない状況が続いていたようです。
制限の少ないサービスとして魅力的でしたが、2013年12月20日に仕様変更を行うと発表がありました。
主な変更内容は、3年間利用のない休眠会員の写真削除、写真サイズの最大長編を2048ピクセルに制限、ファイルサイズを15MBに拡大、オプションサービスの開始の4点。
上の表の比較表が分かりやすいです。現行と変更後がまとめられています。フォト蔵プラスは月額500円(税抜き)の有料サービスです。(2013年12月は無料、2014年1月〜3月は300円(税抜き))
無料会員は2048ピクセルに制限されますが、月500円を払えば月に5GBまでアップロードできるようになり、画像サイズもこれまで通り無制限で、広告も非表示になります。
Picasaやリニューアル前のFlickrなどの仕様と比較するとイイ線の料金体系だと思うのですが、1TBまで無料でオリジナルサイズを保管するようになったFlickrと比較するとどうしても見劣りしてしまいます。
フォト蔵は今後、フォトストレージという顔ではなく、より写真コミュニティサイトとして機能拡充していくものと予想されます。
既に世界市場にはFlickrをはじめTumblrやInstagramなどが台頭するジャンルに敢えて殴り込みをかけた点については評価したいと思います。日本人独特の繋がり感を楽しめる場を提供してくれる。それがフォト蔵の今後、目指す方向なのかもしれません。
まとめ
今回の仕様変更はこれまでのゴミを整理すると同時に、今後、写真データが肥大化するのを最小限にとどめる狙いがあるのでしょう。現在、オリジナルサイズで保存されている写真も「2014年1月14日より長らくご利用になられていない会員の方の写真から、順次縮小変換させていただきます。」とあるようにオリジナルファイルは消失してしまう点は注意が必要です。
オリジナルファイをフォト蔵だけに置いている方は大至急ダウンロードしましょう!!
12月20日に大幅な仕様変更をするフォト蔵。コミュニティ機能を今後どのように魅力的なサービスにしていくか?蔵の腕の見せ所です!!