2021年11月16日、機能性とデザインの両方を兼ね備えた家電製品で人気のBALMUDAが、スマートフォンに参入、BALMUDA Phoneを発表しました。
スタイリッシュなデザインが多い中、敢えて曲線を多用した特徴的なデザイン、独自アプリを搭載するなど独自路線で攻めてきたBALMUDA Phone。すでに多くの声があがっていますが、ひとぅブログでも考察をしてみようと思います。
BALMUDA Phoneの特徴とスペック
簡単にBALMUDA Phoneの特徴とスペックを確認しておきましょう。
BALMUDA Phoneの特徴
- コンパクト。そしてエレガント。
- 個性あふれるホーム画面、刷新したスケジューラ、カメラ、計算機などホーム画面からクイックにアクセスできる独自アプリ
- 曲線だけで構成された唯一のスマートフォン
- 合理性より芸術性
BALMUDA Phoneのスペック
- サイズ:約123mm×約69mm×約13.7mm
- 重量:約138g
- ディスプレイ:約4.9インチ、フルHD(1920×1080ピクセル)、液晶ディスプレイ
- CPU:Snapdragon 765
- バッテリー:2,500mAh
- 充電方式:USB PD 3.0 / ワイヤレス充電対応
- 充電時間:約90分
- 対応バンド:5G n3/n28/n77/n78、LTE Band 1/2/3/4/8/12/17/18/19/28/41/42、3G Band 1/2/4/5/8、GSM 850/900/1,800/1,900MHz
- 背面カメラ:約4,800万画素(最大記録画素数1,200万画素)、F値1.8
- 前面カメラ:約800万画素、F値2.0
- NFC: Type A/B/F(FeliCa™)
- 生体認証:指紋
- 無線LAN: IEEE802.11 a/b/g/n/ac
- Bluetooth:Ver5.2
- USB:USB Type-C
- 防水・防塵: IPX4(生活防水)・IP4X
- 価格:104,800円(税込み)
- 発売日:11月25日出荷予定
BALMUDA Phoneについての私の評価
iPhone、Android端末を30台以上購入し利用してきた私がBALMUDA Phoneについて考察してみました。
デザイン・性能
先進的なデザインではなく曲線を利用した柔らかい印象を持ちました。良くも悪くもiPhone 3GSのデザインにそっくりです。社長の寺田氏はiPhoneの大ファンということなので少なからず影響を受けているのは間違いないでしょう。
あのフィット感、サイズ感とBALMUDAらしさを詰め込んだデザインがBALMDUA Phoneなのでしょう。
性能に関してはミドルスレンジペックのレベル。Wi-Fi 6未対応、IPX6ではなくIPX4の生活防水、おサイフケータイ搭載で普通にストレスなく使えるスマホといえます。
価格は104,800円。ミドルレンジスマホと考えるとあまりにも強気な価格設定と言わざるを得ませんね。
スマホの価値はスペック=価格と考えるか否か
BALMUDA PhoneはBALMUDAの他の製品とも共通する理念というか、ポリシーのようなものがあります。デザイン性と機能性を有した製品、ということです。その対価を我々が消費者が価値を見出せるかどうかです。
家電製品は両立した製品は少なくBALUMDAはそれを求める消費者に受け入れられ高い人気を誇りました。BALMUDAの家電製品は高い機能性を提供しますが、高性能ということでは決してありません。所有感、使用感で高い満足度を得られる。そんな製品なのだと思います。
従来のスマホの価値は「性能」が重視され価格に反映されてきました。ハイエンドモデル、ミドルレンジモデル、ローエンドモデルと大きく3つの価格帯に分かれますがデザイン性については使う素材にこそ違いはあれど大きな差はありません。
今回のBALMUDA Phoneにおいても同じコンセプトで製品づくりをし、機能性とデザイン性を重視した製品に仕上がったのだと思います。
スマホの価値はスペック=価格と考えるか否かで評価が分かれるのではないでしょうか。
ひとぅは買う?
買いません。
デザイン・スペックともに大きな不満はありませんが、価格が見合っていないと言わざるを得ません。
デザインにこだわるのは、BALMUDAがはじめてではなく、各社がこだわって今のデザインに行き着いています。これは多くの消費者のニーズ、トレンドをくみ取ったものです。
これに対しBALMUDAは自社のポリシーで斬新なデザインを打ち出した。これは悪いことではありませんし、このデザインが好きな人が買えばいいと思います。
スペックに関しても大きな不満はなく1?2年なら不満なく使えるでしょう。しかし3年以上使うとなると・・・少し厳しいかもしれません。
独自アプリの開発に費用がかかったと寺田社長は説明をしていますが、これは今後も開発が続くものです。それを見込んだ価格設定をはじめにしておくべきです。また、これもBALMUDAがはじめてではなく、各社で独自アプリを準備しています。
スマートフォン開発において1台目であるため初期投資の回収費用も見込まれた価格設定であると予想しますが、将来を見据えるならばせめて10万円以内、8万円前後に抑えておくべきだったと思います。
ただ、この価格を見るとく8万円でも避難の声はあっただろうし詳しい人には売れない。そうであるならば10万円超えで突き抜けて、買ってくれる人だけに買ってもらい利益を確保する。と踏んだのかもしれません。
結論として、BALMUDA Phoneは、万人に向けた製品ではなく一部のファン向けのプロダクトであると言えるでしょう。