メールサービスYahoo! Mailが16周年を迎えました。デザインの変更と、無料で利用できる容量を1TBと上限が設定し、これまで有料サービスでのみ利用可能だった機能を無料で利用できるようになりました。
Yahoo! Mailは、2007年5月にストレージ容量の無制限化を開始しましたが、6年5ヶ月で再度上限が設定されることになりました。
競合するOutlook.comは無制限ですが、Gmailは25GBであることを考えると、1TB=1000GBは充分すぎる容量と言えるでしょう。
これまで有料の「Mail Plus」のみで利用できた、使い捨てアカウントや高度なフィルター機能などが無料版でも利用可能になります。これに伴い、年額19.99ドルのMail Plusサービスは廃止され、広告非表示サービスが年額49.99ドルでスタートします。(既存Mail Plus会員は継続可能。)
これまで有料会員で利用できていた機能を無料会員へ開放し、ストレージ容量を1TBとテラバイト級に開放し、広告解除には年額49.99ドル必要。既存有料会員は解約しなければ継続可能。うーん、どこかで見たことがありますね(^^;)。
そう、今年5月にリニューアルしたFlickrとそっくりです。
無料で利用できる容量拡大とそれまで有料会員で提供してきた高機能を開放して利用数を拡大化し、広告費で稼ぐというビジネスモデルは、Yahoo!JAPANのオークション出品、5,000円以上入札無料化、Yahoo!ショッピングの無料化に繋がるものがありますね。
インターネットが誕生した当初は「無料で利用してもらい広告収入で稼ぐ」というビジネスモデルでしたが、その後、基本機能は無料で利用できるが高機能は有料、またはストレージを増量時に課金が必要というビジネスモデルが一般的となりました。
それが時代は巡る……ではありませんが、再び「無料で全ての機能を利用できる」というビジネスモデルに回帰しつつあります。それは、既に大きくなりすぎた巨大なライバルに対向すべく最後のカードと言えるかもしれません。
どのようにシェアが動くか、その後どのようなビジネスモデルが誕生するのか。目が離せませんね!