先月中旬からジェネパックスが発表した「ウォーターエネルギーシステム(WES)」があちこちで話題になっているようです。
結論から言えば「あり得ない」と言えるでしょう。
ウェブサイト上に「“WES”の発電の仕組み 」で技術を解説しているので見てみましょう。以下にも解説されていますが、ものすごいことをさらっと言っちゃっています。
左側であっさりH2Oが2H+ + O2-に別れているけど、実はこの部分、逆燃料電池 = 電気分解になっている。早い話、エネルギーを加えないとこうはならない。
で、右側が(なんちゃって)燃料電池(Fuel Cell)になっているのだけど、そもそも燃料電池というのは、その名の通り燃料(Fuel)=水素(Hydrogen)を「燃やして」エネルギーを得ている。その結果出来るのが、水(H2O)。別の言い方をすれば、水というのは「灰」なのだ。
もしこれが可能なら、燃え切ったはずの灰を燃やして火力発電することだって可能ということになる。
万が一、本当ならば世紀の大発見であり全世界のためにも一刻も早く実用化する必要があります。
それこそ国が動いてもおかしくない技術といえるでしょう。
「投資詐欺だ!」という意見も聞かれますが、ジェネパックスはサイト上ではっきりとこの事実を否定。
そもそもこれ以外に何をしている会社かも全くの謎。
この技術より、この会社がこの先どうなるか要注目です(^_^;)。
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