ひとぅブログでは、Wi-Fi製品を多くご紹介していますが、Wi-Fiの電波の悩みは尽きません。そのひとつの解がメッシュWi-Fiだと思うのですが、メッシュWi-Fiを導入するほどでもないがピンポイントで電波の弱い場所を補強・増強したい場合に便利なのが、「中継器」です。
2020年3月に発売された、初のWi-Fi 6対応中継器「TP-Link RE505X」をご紹介したところたくさんの方にお読みいただきました。Wi-Fi 6に対する高い関心がうかがえました。そして、2020年年末には上位機種となる、「TP-Link RE605X AX1800」が発売されました。
TP-Link RE605X AX1800は、RE505Xを正統進化させた商品です。今回はこの商品をレビューさせていただきます!
https://www.tp-link.com/jp/home-networking/range-extender/re605x/
TP-Link RE605X AX1800とは?
ワールドワイドで通信機器において高いシェアを誇るTP-LinkのWi-Fi中継器です。ついに、新規格のWi-Fi 6に対応し、5GHz帯は1201Mbps、2.4GHz帯は574Mbpsのデュアルバンドに対応し、高速・大容量・超低遅延を実現しています。RE605Xでは2.4GHz帯が300Mbpsでしたが大幅な強化がなされました。(5GHz帯は変更ありません。)
また、TP-Link OneMeshにも対応します。TP-Link OneMeshは対応したルーターと接続すると同一のSSIDで途切れることなくシームレスに通信が可能です。いわゆるメッシュWi-Fiのような使い方が可能になります。
https://www.tp-link.com/jp/onemesh/
Wi-Fi中継器はピンポイントに届かない場所を手当するもの。とイメージしてもらえれば分かりやすいでしょう。例えば浴室だったり、最上階角部屋だったり。RE605Xは余裕あるスペックで減速を最小限に抑えて隅々に電波を届ける工夫が満載です。
RE605X 主な仕様
- ポート:ギガビットポート × 1
- 消費電力:10W
- 寸法:74.0×46×124.8 mm
- アンテナ:外部アンテナ × 2
- ワイヤレス規格:IEEE 802.11a/n/ac/ax 5GHz, IEEE 802.11b/g/n/ax 2.4GHz
- 周波数範囲:2.4GHz および 5GHz
- 信号レート:574 Mbps (2.4GHz), 1201 Mbps (5GHz)
開封の儀
OneMesh技術を利用できるようになった、RE605Xですが、もちろん一般的な中継器としても機能します。あらゆるWi-Fiルーターに接続して利用できます。
届きにくい場所に設置することで家じゅうに電波を届けます。もう一息、ここに届かせたい。という場合に便利です。
Wi-Fi 6に対応しつつ接続台数も増えています。また、ブリッジモードにも対応し、有線LANに接続し自身で独立したSSIDによるアクセスポイントになることも可能です。
内容物はRE605X本体と簡単設定ガイド、その他説明書類となっています。設定は基本的に専用アプリを利用するので説明は簡単になっています。
本体は電源一体型のシンプルなデザイン。
2つのアンテナを動かし電波強度をキャッチし増幅させます。
背面です。RE505Xと同じで、コンセントは限りなく下にあるため2つ口の壁コンセントで干渉を防ぎます。
横側面に機器を無線接続するために利用するWPSボタンとリセットボタンがあります。
自立しますが普段はコンセントに接続して利用します。壁掛けが多いかな?
前面にインジケーターランプがあります。状況を表示できます。
以上、開封の儀でした。
TP-Link RE605X AX1800を使ってみた
TP-Link RE605Xの設定は、3つの方法があります。1つめがスマホ用アプリで初期設定を行う。2つめがスマホやPCのウェブブラウザから初期設定を行う。3つめがルーターのWPS機能を利用する。
かんたん設定ガイドの手順の通り設定すれば悩むことは無いでしょう。私の感想では2つめの方法がもっともトラブルが置きにくいと思います。(うまくいかない時の原因箇所が分かりやすいため。)
TP-LinkのOneMeshに対応したルーターをお持ちでない場合は、SSIDは別のものを付ける方がどのアクセスポイントに接続をしているか利用者がはっきりと意識することができますが、現在、他社製のメッシュWi-Fiを利用していますが、敢えて同じSSIDを設定しました。
約半年利用した感想
約半年間、電波の入りが悪い部屋でピンポイントに利用しました。RE505Xから変更となりましたが大きな変化はなかったです。当然、ないときに比べると劇的な改善です。
- アンテナが常に最大表示となった
- 通信速度が劇的に改善した
- 通信安定性が高まった
- OneMesh対応機種がない場合はSSIDは別にした方が無難
- Wi-Fi 6は爆速を実現
もっとも通信状態が悪い部屋では、Wi-Fiのアンテナのアイコンが5つ中2つ?3つの表示でしたが、常に5つ表示となり電波強度が高まったことが分かります。
実際の通信速度は、11ac接続でこれまでは下り50Mbp/上り35Mbpsが、下り110Mbsp上り50Mbpsとだいたい2倍に改善しました。11ax、Wi-Fi 6に対応したスマホで確認すると、下り250Mbps、上り220Mbpsと驚くほどの改善に。ちなみにこれは、11ac対応のメッシュWi-Fiでの結果です。
親機と中継器のSSIDを同一にしたとろ、私の環境では電波が弱まると電波が強い中継器(RE605X)にうまく切り替わってくれまていますが、OneMesh対応機種と接続をしていない場合は、SSIDを別にした方が無難なように思いました。
TP-Link RE605X AX1800のここがGood!
- Wi-Fi 6対応で爆速
- 電波強度が高い
- 2口のコンセントで上に挿すと下側が空いている
中継器に求められる速度、品質ともに優れています。RE505Xでもじゅうぶんな性能を有していましたが本機でも同様の速度を実現しています。また、機器本体のデザインもよくコンセントを2つとも潰さないのがいいですね。
TP-Link RE605 AX1800のここがうーん
- 設定は簡単だが詰まるとひとりで改善が難しい
簡単といってもそれはITに関して一定の知識がなければ自己解決することは一気にハードルがあがります。これはRE605Xに限った話しではなくネットワーク機器全般に言える事ではありますが、最近は、そもそも中継器を利用しない、メッシュWi-Fiで家庭内をカバーする方法もあると思うため、うーんに記載しました。
さいごに
我が家のネットワーク環境は、インターネットは5ギガコースで超高速で、メッシュWi-Fiかつ、それでも届かない場所をトドメで、RE605Xを使って潰しました。
メッシュWi-FiをTP-Link Deco X60に変更した後は届かない場所がなくなってしまった(嬉しい悩み!)ため中継器の効果は薄れましたが、ブリッジモードを利用して別SSIDを作成することもできるのでまた違った使い方もできそうです。
利用される方のシーンとして、親機のWi-FiルーターがWi-Fi 6に未対応であっても、RE605XがWi-Fi 6なので中継器部分でのロスはほぼ無しとなり、元の速度以上は当然出ませんが少しでもロスを減らすという意味ではWi-Fi 6の中継器を利用するという選定は、ありだと言えるでしょう。
気になる方は商品紹介ページや、TP-Link SNS公式アカウントまで。