スマートフォンが普及し、パケット通信費定額が一般的となった今、電話料金も050から始まるIP電話でコストダウンをするのが賢いスマホの使い方になっています。
050から始まるスマホのIP電話サービスは、NTTコミュニケーションズの「050plus」や、フュージョン・コミュニケーションズの「IP-Phone SMART」が有名です。
余ったスマートフォンに、格安SIMを刺してIP電話として利用するユーザーも今後増加する事が予想される中、関西電力子会社のケイ・オプティコムが新サービス、「LaLa Call」を9月下旬にサービスを開始します。まさにスマホのIP電話サービスに殴り込みです!!!
ちなみに、ケイ・オプティコムは関西圏ではeo光を展開するプロバイダです。eo光電話をはじめ、オフィスeo光電話のユーザーも堅調に増えています。
それら自社のIP電話サービスとシナジー効果を狙ってスマートフォン向けのサービスを打ち出したと言えます。今回は、LaLa Callの特徴と、050plus、IP-Phone SMARTを比較したいと思います。
LaLa Call のサービス内容を確認してみよう
スマホ向けIP電話サービスとしては後発となるLaLa Callですが、LINEのようなトーク機能や無料通話機能を搭載したアプリを開発するなど一工夫があります。
アプリは現時点で未公開のため確認ができていませんが、LaLa Callの月額サービスを課金していなくてもトーク機能やアプリ間の無料通話は利用できるものと予想されます。(リリース後確認したいと思います。)
月額利用料は105円と050plusよりも安く設定されています。また通話料はIP-Phone SMARTよりも安く設定されています。
また、「eoID」を持っているのマスター会員およびファミリー会員の方は月額利用料無料となります。eo光を使っている既存ユーザーにとっては嬉しい特典です。
LaLa Call/050Plus/IP-Phone SMARTを比較してみよう
では最も気になるところである、各サービスの比較をしてみましょう。比較項目は、アプリ、料金、その他付帯サービスです。
? | LaLa Call | 050plus | IP-Phone SMART |
---|---|---|---|
運営会社 | ケイ・オプティコム | NTTコミュニケーションズ | フュージョン・コミュニケーションズ |
専用アプリ(iOS/Android) | ○/○ | ○/○ | ○/○ |
月額料金 | 105円 | 315円 | 0円 |
一般電話への通話(分) | 2.8円(8.4円/3分毎) | 2.8円(8.4円/3分毎) | 16.8円(8.4円/30秒毎) |
一般電話からの通話(分) | 不明 | 発信者側の050料金に準ずる | 3.675円(11.025円/3分毎) |
有料050への通話(分) | 2.59円(7.77円/3分毎) | 2.8円(8.4円/3分毎) | 16.8円(8.4円/30秒毎) |
携帯電話への通話(分) | 18.9円(1分毎) | 16.8円(1分毎) | 16.8円(30秒毎) |
PHSへの通話(分) | 21円(1分毎) | 10.5円(1分毎)通話毎10.5円別途 | 16.8円(8.4円/30秒毎) |
国際電話への通話(分) | 米国6円(1分毎) | 米国9円(1分毎)、中国29円(1分毎) | 16円(8円/30秒毎) |
110などの緊急電話へ発信 | 不可 | 不可 | 不可 |
無料050回線数 | 約100万回線 | 約300万回線 | 不明(約100万程度?) |
留守番電話サービス | 不明 | 有り(メール添付送信可) | 有り(メール添付送信可) |
転送電話サービス | 不明 | 無し | 有り |
請求方法 | クレジットカード | クレジットカード | クレジットカード |
専用アプリ特徴 | トーク機能 | フォトトーク機能 | なし |
プッシュ通知 | 不明 | 可 | 可 |
特徴 | eo会員は月額料金無料 | 海外でも通話料が同額 | 海外でも通話料が同額 |
キャンペーン | 特になし | 契約月と翌月基本料無料 | 無料通話100円分プレゼント |
(2013/09/14現在)
一覧表にしてみましたが、見事にサービスの仕様がバラバラで比較がしづらいですね……(^_^;)。
- 月額料金
LaLa Callはeo光会員の場合、0円に。050plusは契約月と翌月が無料、IP-Phone SMARTはだれでもずっと無料です。 - 通話料
1分当たりに換算して表示しました。30秒毎課金のIP-Phone SMARTが高く感じますが、他の2サービスは3分毎課金なので30秒未満で要件が終い場合はほとんど差はありません。 - 緊急電話への通話
どのサービスも警察や消防(110、119)などの緊急通報機関を含む3桁番号の接続先や、0120、0570、0990などで始まる一部接続先が利用できないので注意が必要です。 - 無料通話先
自社サービス内のIP電話は当然、無料ですが、提携先サービスとも無料となります。現在、300万回線の050plusがもっとも無料通話先が多いですが、面白いのは、eo光とIP-Phone SMARTが無料通話となっています。恐らくLaLa Call〜IP-Phone SMART間も無料となるでしょう。
結局どれがいいの?
現在、eo光ユーザーの方は、契約者本人(マスター会員)と家族(ファミリー会員)も月額料金無料になる「LaLa Call」が無条件でお勧めになります。これは最強ですね。
ほとんど電話はかけないけれども、たまに発信する通話料を安くしたい、という方は月額料金が無料の「IP-Phone SMART」。
発信はほとんどなく、着信用として、050の電話番号が欲しい人だけの人は「IP-Phone SMART」がお勧め。
電話をよく利用する人は「050plus」がお勧めです。
あなたの利用シーン、または契約状況によってピッタリのサービスは変わってくるので、じっくり考えましょう。一度、050の電話番号を着信用として使い始めると、乗り換えづらいですからね。
まとめ
ケイ・オプティコムのLaLa Callはサービスが始まっていないため不明な点が多いですが050plusを強く意識した料金体系になっているのは間違いありません。
同社のインターネットサービス、eo光は関西電力供給エリア内のみでのサービスですが、LaLa Callは全国ユーザーが対象となると思われます。(サイトを見る限り地域限定の記載は特にないです。)
スマートフォン普及率が5割を超え、また格安SIMの台頭により今後、IP電話サービスの需要が増えることは間違いありません。ケイ・オプティコムの参入でユーザーとしてはより選択肢が広がり歓迎です。
今後しばらくは各社の動向に目が離せません。