これまでの料金プランはいったい何だったのか?と思わせるほどの価格破壊が起きてしまっています。昨年12月にドコモが発表したオンライン専用料金プラン「ahamo」の登場以降、MNO各社は相次いで料金の実質値下げを発表しました。
3月、4月にサービス開始を控えついにMVNO各社も追随せざるをえない状況となり、破格の料金プランをMVNO各社から発表されています。IIJmioが発表した「ギガプラン」は2GB 780円(税別)、4GB 980円(税別)と小容量で1,000円を切る価格帯で勝負に出てきました。
残念なことにこの宣戦布告がMVNO業界での基準となってしまったように思います。
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MVNOは小容量月額1,000円以下が標準に
ソニーネットワークコミュニケーションズは、3月4日、MVNOサービスのnuroモバイルにて4月1日から提供する新料金プラン「バリュープラス」を発表しました。IIJmioを激しく意識した価格となっています。
VSプランはIIJmioより1GB多い3GBで価格は60円安、VMプランも1GB多い5GBで価格は88円安となっています。VLプランは同容量ですが価格は33円安。細かい特徴は下記を参照してください。(nuroモバイルの価格は税込み)
- サービス提供開始・申し込み開始は4月1日より
- 音声SIMプランとSMSプランは同額
- 音声SIMプランとデータプランの価格差は165円
- 低速時の速度は不明
- 高速データ通信ON/OFF選択不可
- ブースト機能なし
- 直近3日間利用で低速化はなし
- データ量追加可否不明、1GB当たり料金不明
- 余った容量は翌月繰り越し可能
- VM、VLプランは3か月ごとに3GB、8GBをプレゼント(翌々月まで有効)
- 3キャリア対応
- 初期費用3,300円、SIM発行手数料440円
- 期間拘束条件なし・音声通話機能解除調定金0円・MNP転出手数料0円
- 通話料10円/30秒(専用アプリが必要)
MVNOは安かろう悪かろうのイメージがついてしまっていますが今回の値下げ合戦もこれまでの延長上となってしまっています。MVNOは1,000円を超えると「高い」と感じてしまう異常な時代に突入してしまいました。
この料金設定でどのくらい利益がでるのか他人事ながら心配になってしまいますが適正な利益を確保しつつ健全な商売をしてもらいたいものです。