イヤホンの進化は止まりません。そしてコモディティ化が進み各メーカーは技術進化の努力を惜しみません。Bluetoothによるワイヤレス化に始まり音質の向上はもちろんのこと、防水、そしてノイズキャンセルの搭載と進化しています。さらに価格も下がってきて一般消費者にも気軽に購入できる価格帯になってきました。
今回ご紹介するCOUMI ANC-860は、第2世代ノイズキャンセル インナーイヤー型、防水機能搭載のBluetoothワイヤレスイヤホンです。ここまでの高機能でありながらも価格は4000円台とリーズナブル。
スペックはスゴイのは分かったので、機能はどうなのか?実際に試してみました。
開封の儀
COUMI ANC-860のパッケージです。表面に商品の写真が載っていますが少し縦長の形状です。IPX 7の防水機能とノイズキャンセル機能が特徴の完全ワイヤレスイヤホンです。
背面に商品の特徴と各種スペックが記載されています。
側面に書かれたHYBRID ACTIVE NOISE CANCELLATION EARBUDSがノイズキャンセル機能(ANC)が売りであることが分かります。
COUMIのロゴ。
開封しました。本体とアクセサリーが入っています。
内容物は、充電ケースおよびイヤホン本体、Type-C USB充電ケーブル、取扱説明書(日本語対応)、クイックガイド(英語)、保証書、割引カード、イヤーピース(L、M、Sサイズ)となっています。
最近は周辺機器の充電もUSB-Cが広がってきました。
説明書は日本語対応しているので安心です。(クイックスタートガイドは英語のみです。)
イヤホンは高機能です。ノイズリダクションマイク、多機能タッチボタン、LEDランプ、金属充電接点、通話マイクが搭載されいてます。
装着方法についても説明があります。製品仕様は以下の通り。
- 通信距離 10m
- イヤホン再生時間 ANC ONの場合 5.5時間、OFFの場合 7.5時間
- 充電ケースの再生時間ANC ONの場合 30時間、OFFの場合 41時間
イヤホンの多機能タッチパッドで操作が可能です。ノイズキャンセルのモードは「ACNモード」、「外音取り込みモード」、「一般モード(ANC OFF)」の3種類あります。
クイックスタートガイドは英語のみですがイラストが中心で簡単な英単語なので理解できると思います。
充電ケースを詳しく見ていきましょう。ケースは若干すべりやすい素材です。握るときにプイっと飛んでしまいそうになることがありました。(石鹸のようなイメージ)
開閉がしやすいよう前面に切り込みがあります。
背面に充電用USB-Cポートがあります。
底面に各種仕様が書かれています。Input 5V/600mA、Output 5V/165mA。バッテリー容量は720mAh。
開封すると目立つようにL・Rが書かれています。
取り出しやすいようにくぼみがあります。最近のイヤホンは改良が進んでいると思います。
取り出すとこんな感じ。充電接点があります。
イヤホン本体はプラスチック素材で高級感はありませんが、チープ感はありません。
背面より。イヤホンは耳の形状を計算された形となっています。
イヤーパッドはL・M・Sから交換が可能です。(付属)
ノイズキャンセル機能が搭載されていてこのコンパクトさはGoodだと思います。
本体にはL・Rの刻印がありませんでした。耳に装着ずくときは慣れが必要になります。
以上、開封の儀でした。
実際に使ってみた
音質はどうか
イヤホンでもっとも重要な要素が「音質」です。12.5mm大口径ドライバーを搭載し、対応コーデックはAAC/SBCとなっています。インナーイヤー型のためカナル型より籠る感じは少ないですが、イヤーパッドが密閉度を高めているため若干の籠りはあります。一方で高音から中低音までしっかりと聞こえます。まったく不満のない音質です。
ノイズキャンセルはどうか
アクティブノイズキャンセルの機能はどうでしょうか?
- ANCモード
- 外音取り込みモード
正直な感想は「おまけ程度」と言えるでしょう。ANCをONすると外音が小さくなりますが高級イヤホンの図書館に入ったような「シーン」といったレベルまでの遮音性はありません。
ただし音楽を聴くレベルであれば音が出ているので外音は聞こえにくい状況になっているため、ノイズキャンセル機能のおかげで音楽の音量を小さく聞くことができるので耳への負担を小さくできるメリットがあると感じました。
外音取り込みモードはある程度外の音が聞こえるようになりますが一定の音以上になるとやはり聞き取れません。音楽の音を小さくすればもともと聞こえる音と大きな差は感じませんでした。レジなどではイヤホンを取るようにした方がいいでしょう。
期待したアクティブノイズキャンセル機能は「過度な期待はしない方がいい」と感じました。一方で無いよりはあった方がいいという感じでしょうか。
全体を通してどうか
IPX 7防水にも対応しているため雨の日やジムなどで運動しながらも安心して利用できますね。バッテリーの持ちも1時間程度の通勤時間ならば往復2時間、1?2週間に一度ケースを充電すれば電池切れを心配することはありません。ケースに収納すると充電できるのは本当に便利ですね。
COUMI ANC-860 のここがGood!
- IPX7 防水機能を有している
- アクティブノイズキャンセル機能を搭載
- USB-Cで充電ができる
- IPX 7 、ノイキャン搭載で4000円台とコスパが高い
音質は好みがあるのでGoodの評価から外しました。私個人の感想はいい音だと感じました。防水とノイズキャンセル機能を搭載して4000円台はコスパが高いですね。
COUMI ANC-860 のここがうーん
- ACアダプターが同梱していない
- アクティブノイズキャンセル機能がおまけ程度
売りであるアクティブノイズキャンセル機能ですが、他社高級製品と比べると機能が劣るのは否めません。しかし価格相応というかこの価格で搭載してきたのは素晴らしいと思いますし、おまけ機能とあらかじめ理解をしておけばその機能を有効に使えると思います。
さいごに
いかがでしたか?4000円台でノイキャン搭載ってマジか!と期待しましたが期待しすぎちゃいました。効果がまったくないというわけではないので(否定の連続ですみません。)音楽を再生するときに補助的に使うことを想定すれば落胆することはないと思います。
ノイズキャンセルの機能は「メーカー測定法により、50Hz~1kHzで、最大は28dB低減可能」といった説明がありますが、「使ってみないと分からない」というのが実情です。
このイヤホンはノイキャンに過度な期待をするのではなくトータル的に音質・防水・ノイキャンを評価することで4000円台ならばコスパが高いと感じました。いいイヤホンだと思います。
気になる方はチェックをしてくださいね!!