2020年4月8日、第四のMNOキャリアとして商用サービスを開始した楽天モバイル。シンプルかつ国内通話話し放題、ネットし放題の月額2,980円のRakuten UN-LIMITのプランがひとつだけ、とシンプルで分かりやすい戦略。300万名まで1年間利用料が無料という大盤振る舞いも楽天らしいですね。
商用サービス開始と同時に利用を始めた私。Pixel 3aで約3ヶ月利用しました。利用エリアは楽天モバイルサービスエリアとエリア外を行ったり来たりする生活でした。
具体的には職場は楽天モバイルエリアで自宅はエリア外、通勤は電車・地下鉄通勤といった具合。休みはドライブでエリア内はもちろん、エリア外、山間部などを移動していました。コロナ渦で移動距離は少なかったものの利用シーンのバリエーションは多岐に渡っているでしょう。
今回は、楽天モバイルのいちユーザーである私の感想をご紹介します。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/
プラン・サービス内容の満足度
プランとサービス内容は満足。
利用料金は文句無し。
Rakuten UN-LIMITのプラン内容は以下の通り。
- Rakuten Linkアプリの利用で国内通話・SMSが無料
- データ通信使い放題(楽天エリアは高速無制限、エリア外は高速通信は5GBまで、1Mbpsに通信制限すれば使い放題)
- 楽天モバイルエリア外はau回線でローミング
- 利用料2,980円であるが1年間無料、事務手数料は楽天ポイントで還元
端末の種類や支援策は持っていたPixel 3aを利用したため満足度評価には含めておりません。
サービス内容の分かりやすさが好感を持てます。一定金額で使い放題なのがありがたいです。通信容量を気にして利用するのはストレスです。
現状、サービスエリアが狭いため、ローミング回線としてau回線を利用できるので使えないエリアは無さそうです。1ヶ月5GBまで高速通信が使い放題で、1Mbpsであれば使い放題です。
1年間のサービス料金は無料なので、プランとサービス内容については満足度が高いです。
1年後に2,980円を支払い続けとなると満足度は・・・?については最後のまとめで書きたいと思います。
通信品質・通話品質の満足度
通信品質についてはひと言では表現できません。ここでは3つのシーンに分けてお話ししたいと思います。
- 楽天モバイルエリア
- 楽天モバイルエリア外(ローミング回線エリア)
- 楽天モバイルエリアからローミング回線に切り替わるエリア
楽天モバイルエリア
MNO業者として肝になる自社回線エリアですが、エリアマップ上では大都市部においてはカバーされていますが一歩離れるとほぼエリア外です。エリア内で生活のほとんどが済む人も多いと思ういますが実は、エリア内であっても屋内、例えばビルの中や地下鉄など、エリア外は意外と多いです。
エリア内であれば、平均20Mbps程度の速度が出ており快適です。通信速度、通話品質とも問題はなく不満点もありません。
ただし、この20Mbpsという速度は爆速かというとそうでもなく「普通に快適」といった感覚。他のMNO業者であればもう少し速い速度が出ていたりします。使い放題なので文句はありませんが。
楽天モバイルエリア外(ローミング回線エリア)
ローミング回線はau回線のため、カバーするエリアは問題ありません。当然ですがauと同じエリアとなります。1ヶ月5GBまで高速通信を利用でき、超過後も1Mbpsの速度制限をすれば使い放題となります。これは楽天モバイルさん、がんばってくれているな。と思います。
高速通信、速度制限はMy楽天モバイルアプリで切替えが可能(データ高速モード)。普段は通信速度を抑えておいて、必要に応じて高速通信をするといった使い方ができますね。
高速通信において30?40Mbps出ており速度に不満はありません。1Mbpsの低速モードでも数値通り速度が出るため、SNSの利用はまったく問題ありません。一方でウェブページ閲覧やYouTubeでは若干待ちが発生します。利用上、問題はありませんが、個人差はあると思いますが、高速回線に慣れた私はこの若干の待ち時間にストレスを感じます。
通話においても同様です。Rakuten Linkは通常の電話網ではなくデータ通信を利用したRich Communication Serviceです。通信速度が遅い場合、品質が落ちてしまうため満足度も低下します。
楽天モバイルエリアからローミング回線に切り替わるエリア
自社回線のエリアからローミング回線への切替えのタイミングが最も厄介です。スマホが楽天回線の電波を見つけられなくなったらローミング回線を探しに行くわけですが、サービスエリアの近くの場合や家の中やビルの中など楽天モバイルの電波が弱い場合、地下街に入った時、地下鉄に乗ったときなどに回線の切り替わりが起こります。
このタイミングで通信はいったん遮断されます。ローミング回線がすぐに見つかればいいのですがみつからない場合、無通信状態が起きてしまいます。
こうなると当然、通信品質、通話品質にも不満が出ます。動画視聴ならバッファがあるためその期間中に通信が復旧すればいいのですがページ読み込み中だったり通話中なら問題が露見します。こういった状態がたまにならストレスはそれほどありませんが、特に地下街、地下鉄に乗る方はこのストレスを感じているのでは無いかと思います。
サポート・アプリの機能や使い勝手の満足度
コロナ渦でヘルプデスクの要員も少なくなっているでしょうし、コスト削減のためにサポートを手厚くする予定があまり無いのでは?と現状を見て想像してしまいます。サポートが必要な人は楽天モバイルは辞めておいた方がいいでしょう。
アプリに関してはこの3ヶ月でずいぶん改善し機能も増え使いやすくなったと思います。しかし起動速度が遅かったり使い勝手が悪いと感じます。致命的な問題は現状感じていませんが今後もUIの改善や起動速度の改善などを期待します。
まとめ
大前提として楽天モバイルのMNO参入は大歓迎です。参入当時のソフトバンクを思い出しますね。そんなソフトバンクも今やドコモ、auと同じように動きが遅くなってしまいましたね。
楽天モバイルは新規参入組としてまだまだ鼻息が荒いです。300万名1年間無料のキャンペーンはすごいですよね。実質収入はほぼゼロなわけですから。
今は楽天が携帯電話に参入したことを知ってもらうことが先決なため、なりふり構わずの営業戦略が先行していますが、3ヶ月が経過し、そろそろユーザーの視点は「サービス品質」に移るでしょう。猶予は1年間です。無料期間が終わった後、月額2,980円を払ってでも利用し続けたいか。いかにユーザーを引き留めることができるかが最大のターニングポイントになりそうです。
楽天モバイルにはエリアの拡充と他社が本気を出さざるを得ない影響度を持ってくれることを期待しています。ひとぅブログではこれからも楽天モバイルをウォッチしていきたいと思います!!