ATOKが大好きな私は、AndroidスマホでもずっとATOKを使っていました。しかし2018年末にSimejiを試してからはずっとSimejiを使い続けています。なぜATOKからSimejiに乗り換えたのか?今回はその理由をご紹介します。
漢字変換が賢い
日本語入力アプリなので最低条件になるのが、「漢字変換の賢さ」です。
基本的な漢字変換も優秀ですが、特に新しい単語の反映も早く商品名や番組名、新しい建物などもすぐに単語登録されます。これを可能にしているのが、「クラウド超変換」という機能です。ATOKにも同様の機能がありますが、登録単語数と反映はSimejiに軍配が上がります。
フリックミスによる校正機能も気が利いていて、ATOKにも同様の機能がありますが、これもSimejiの方が圧倒的に認識率が高く、長文を入力した結果に対しても校正機能が働き、変換候補として表示されます。
主にこの2点がSimejiはATOKはもちろんGoogle日本語入力よりも長けていると感じています。
操作感がiOSのIMEに似ている
現在はAndroidスマホをメイン機として利用していますが、はじめにフリック入力を習得したのはiPhoneなのでどうしてもiOSのIMEの挙動に慣れていてそれと違うと違和感を感じてしまいます。Androidでは当然、iOSのIMEは選択できないので、私の場合は挙動が近い方が選択の理由になります。
予測変換候補をキーボードで選択できる
日本語を入力するとキーボードの上に変換候補が表示されますが、iOSのIMEやSImejiでは、表示された変換候補をタップするのではなく、「変換」キーをタップすることで変換候補を選択できます。ATOKでは「変換」キーをタップすると入力途中の文字を変換するので私はこれが逆に不便と感じます。
具体的に説明しましょう。上の画面はSimejiですが、Simejiなら「しめ」とフリック入力すると表示された予測変換結果「Simejiの」を「変換」キーで選択できますが、ATOKだと、「締め」などと入力した文字で変換しようとします。
これが違和感あるんですよ。ATOKではこの場合、「変換」キーではなく、「→」キーをタップすれば実現できることはできます。
予測変換を選択→次の文字を入力できる
またまた細かいのですが、先ほどの「SImejiの」を予測変換から選択した状態で、続いて「予測変換」と入力する場合、iOSのIMEやSImejiなら「よ」とフリック入力を続けて入力できますが、ATOKだと「→」キーで予測変換結果を選択しているにも関わらず、解除され「締め」で確定後、「よ」と入力が始まります。
つまりATOKは予測変換結果をわざわざ確定した上で次の文字入力を始める必要があります。これがタップ数が増えるので不便なのです。
この2点がATOKの最大の不満点となっています。ジャストシステムさん、改善してくれないですかね?。
音声入力は最近使っていない
Simejiの大きな特徴として、音声による日本語入力が優れている点もあげられます。私もSimejiを利用したきっかけは音声入力をしたかったから。認識率、変換率も高く感心しましたが話し言葉と書き言葉は実は違うため、脳内変換をしながら話すのは意外と難しいことに気づきました。
話し言葉で済むような文章のやり取りってそれ自身が短い場合が多く、フリック入力で済んでしまうし、そもそも声を出せるシーンって自宅の自分の部屋以外無いんですよね。リビングで音声入力するとうるさいだけだし。
と、いうことで便利だけれども音声入力は最近はほとんど使っていません。
さいごに
SImejiはバイドゥの製品で日本に拠点がありますが本社は中国です。入力した文字データを収集している噂は常に絶えず不安な面があるので事実ですがLINE、Androidでも情報は収集されているのは間違いないでしょう。
私個人のデータというよりはビッグデータとして活用するのが主な目的であろうと予想されますが、この点においてはスマートフォンを使うことで覚悟は必要だと私は考えています。機密情報をスマートフォンに置かない、やり取りをしないことを意識してうまく付き合っていこうと思います。
現時点でAndroidの日本語入力はSimejiが圧勝です。できることならATOKを使いたい。という気持ちもあります。ジャストシステムさんには入力?変換の挙動をカスタマイズできるようにしていただきたいと切に願います。