Skitchはブログ記事を書く上で無くてはならないアプリのひとつと考えている@hitoxuです。
Skitch for Mac がバージョン2.0にアップデートして以降、さまざまな意見が出ているようです。Mac App Storeでの評判も厳しいものが大半をしめている様子です。
では実際に、何ができるようになって何ができなくなったのでしょうか? 今回はVer2.0とVer1.0.12の違いをいろいろと確認してみました。
なお、Skitch2.0時点での比較となります。今後、機能が復活したり改善される可能性があります(というか改善して欲しい!)。
カテゴリ: 仕事効率化, グラフィック&デザイン
販売元: Skitch – Skitch Inc(サイズ: 12.9 MB)
できるようになったこととできなくなったこと
Skitch Ver1.0.12→Ver2.0でできるようになったこと
- Evernoteとの同期
- Evernote共有URL発行・停止
- モザイク
- 図形描写後の再編集
- 文字の大きさを自由に変更
- 蛍光ペン
- 前回のキャプチャの繰り返し
Skitch Ver1.0.12→Ver2.0でできなくなったこと
- Flickr、FTPへのアップロード
- 消しゴム
- 塗りつぶし
- 半透明(スポットライト)
- Shiftキーを押しながら直角の線を引く
- Shiftキーを押しながら正方形、正円を書く
- 色が10色+カスタムから8色へ
- 線の太さ、文字の大きさが5段階から3段階に(文字の大きさは描写後自由に変更可)
- 文字フォント変更
- 画像の回転
- 保存形式がJPEG/PNGからPNGのみに
- タイマーキャプチャ
- ウィンドウキャプチャ時の影
- 画面キャプチャ画像のファイル名が「ウィンドウ名」から「スナップショット+日時」に
気づいた点をリストアップしてみました。その他私が使っていない機能や気づかない機能が抜けている場合があります。重要と思われる項目を青文字にしてみました。
まずはできるようになった点からみてみましょう。
Evenote同期はiOS版を含め同じ状態から再編集ができるのは便利です。モザイクは待望の機能です。図形描写後の再編集や文字の大きさを自由に変更できる、は矢印をもう少し伸ばしたい、文字をもう少し小さくしたいという微調整ができるようになりました。
次にできなくなった点。
個人的にはFlickrへアップロードできなくなったのが致命的です。作業効率が一気に落ちます。半透明塗色で箱を書いてその他の領域を塗りつぶす事でスポットライトのような使い方ができていましたが、それもできなくなりました。
できることをやってみた
Skitch Ver1.0.12
Skitch Ver2.0
いかがでしょうか? Ver1.0.12が5段階で大きさ、太さを選べるので大きさ比較のため、すべて書いてみましたがこうしてみてみると元々5段階も使っていなかったので、3段階でも事実上問題無いかも。文字の大きさは後から自由に調整もできますし。
文字の縁取りが太く、矢印も太くなりました。ここは好みですが個人的にはVer1.0.12の方が野暮ったさが無くて好きです。
Ver1.0.12では正方形、正円、直角の線が書けます。几帳面な方はこれができないと嫌!という方もおられると思います。半透明色を塗りつぶしてスポットライトのような効果を出すこともVer2.0ではできません。
まとめ
Ver2.0になり必要な機能、よく使われている機能を研究、検討した結果、この形に落ち着いたのだろうと想像ができます。シンプルにブラッシュアップされEvernoteとのシームレスな同期とモザイク機能が搭載されました。
機能を減らす、という決断はなかなかできないと思いますが、シンプルに使いやすいSkitchを目指したという方向性はよく理解できます。
ただ、その反面、減らされた機能を普段から使っていたユーザーは失望することでしょう。設定画面で「高度な設定」などを設けて一般ユーザー、初心者には見えない機能としておけば対応できる内容だと思います。
Evernoteさんには今一度、ユーザーの声に耳を傾けて削減した機能の復活をご検討いただきたいと思います。
おまけ:Ver2.0からVer1.0.Xに戻す方法
Skitch Ver2.0の新機能、Evernote連携とモザイク機能が不要、という方はそのままVer1.0.X系を使い続けるという選択肢もあると思います。Mac App StoreでアップデートしてしまいTimeMachineにも残っていない、という方は、以下のURLより旧バージョン(10.0.7ですが)が手に入りますのでどうぞ。