期間限定のアルバムをURLと合い言葉を伝えるだけで、お手軽に写真を共有・配布できることで人気が高い「30days Album」ですが、8月6日12時よりサービス内容が変更になると、発表されています。
30days Album 主なサービス変更内容
- オンラインアルバムの「オリジナルサイズの画像ダウンロード機能」をPROプラン専用に
- FREEプランのユーザーが作成したオンラインアルバムの写真は「モニターサイズ(長辺850ピクセル)」が最大サイズ
今回の仕様変更は、ズバッと言って、改悪でとても残念です。30days Albumのメリットは「オリジナルサイズの写真を手軽に配布できる」という点でした。
他社サービスでは閲覧者もユーザー登録が必要だったり、操作が分かりにくかったりしますが、30days Albumはそれがなくお気に入りだったのですが……。
ユーザーが不便になるだけでなく機会損失も
今回の仕様変更はユーザーだけでなく、30days Albumにとっても諸刃の剣となる恐れがあります。FREEプランではオリジナルサイズの写真自体を保存しない仕様としたため、以下の可能性が絶たれました。
- FREEプランの写真はプリントサービス連携ができなくなった
- FREEプラン時に作成したアルバムはPROプランに移行してもオリジナルサイズでダウンロードはできない
「無料会員だとオリジナルサイズはダウンロードできないよ〜。でもオリジナルサイズの写真は裏で持っているよ」であればこの問題は発生しないのですが……。
大切な収入源のはずであるプリントサービスとの連携ができなくなりました。また共有済みのアルバムをオリジナルサイズでダウンロードしたいシーンがあってもPROプランへ移行する可能性も途端に低くなると思います。この機会損失は大きいのではないでしょうか?
参考として、FlickrはFreeユーザーは長辺1,024ピクセルまでとなっており200枚までしか画面で一覧確認ができない、という仕様になっていますが、実はオリジナルサイズの写真を裏で保持しています。いつでもPro会員になればオリジナルサイズの写真を利用できるようになります。
HPが提供するsnapfishではユーザーはオリジナル写真はダウンロードできませんが、プリントサービスに必要なサイズの写真をやっぱり保持しています。「アルバム」でユーザーを集めオンラインプリントで収益を上げようというビジネスモデルです。
30days Album はどこを目指してどこに向かうのか?
サービスの根幹部分を仕様変更し、ストレージ容量を節約しコストダウンする必要があるのか?と逆に心配になってしまいます。同時に展開している「フォトストレージ機能」に主軸を置こうとしているのかもしれませんが、他社との差別化や月額315円という価格は競争力があるのか?とも思ったり。
30days Albumは昔から好きなサービスで2008年に以下のような記事を書いています(^_^;)。今後の30days Albumがどの方向に進もうとしているのか?今後も動向に注目していきたいと思います。