新年、あけましておめでとうございます。本年も、よろしくお願い申し上げます。
2010年は個人的には、Appleに翻弄された1年でしたが、2011年はどんな1年になるのでしょうか?勝手に予想したいと思います。
スマートフォンの躍進
2010年後半は日本でもようやくAndroid端末が複数販売され一気に火が付いたスマートフォンブーム。2011年は各社からAndroid端末の発売ラッシュになるでしょうし、6月にiPhone5(?)が発表、年末にはWindows Phone 7が発売予定。
携帯電話販売台数の50%以上をスマートフォンが占めるのは間違い無いでしょう。機種変更の周期を考えると2013年には全体でも50%を超えると思われます。
ネットワーク帯域の圧迫、新料金体系の議論開始か?
スマートフォンが普及すれば問題となるのが、ネットワーク帯域の圧迫でしょう。これまでの携帯電話の数十倍のデータ量を扱うスマートフォン。既にiPhoneが普及しているソフトバンクでは都市部でアップロード速度が数十kbpsに絞られているという報告もあります。
ソフトバンクの回線が貧弱だという意見もありますが、auでもDoCoMoでも同じ問題に直面するのは時間の問題でしょう。そこで出てくるのが、通信量による従量料金の復活。300MB、500MB、1GB、それ以上というように料金が設定されるかもしれません。
しかし、利用者とすればスマートフォンで容量制限をされることへの抵抗感は強いものがあります。いつでもどこでも快適に、ネットワークと繋がるのが最大のメリットであるスマートフォン。通信容量を気にしながら使うなんて、スマートじゃないですもんねぇ。
2011年は新料金体系の導入は利用者の反発を受けできずに議論が始まる年になるのでは無いかと思います。導入があるなら3社一斉にやりそうな予感?
正直なところ、LTEなどの高速化よりも現状の3G回線の増強をしてくれる方が利用者としては嬉しいです。速いほど快適なのは分かりますが、3G回線の企画の速度も十分に満たされない現状で次の技術に移ろうとするのはどうかと……。
新技術を投入し、差別化、料金の下落を防ぎたいとの思いは理解できますが、まずはこれから来るであろう、スマートフォンの時代に対応できるネットワーク環境を構築して欲しいものです。
タブレット端末戦争勃発、しかし電子書籍の普及はせず
2010年5月発売のiPadで一気に火が付いたタブレット端末ブーム。リビングで、外出先で手軽に使える情報端末として人気を博し、それを見た各社からAndroidを搭載したタブレット端末が2010年後半に発売。7インチサイズから10インチサイズまでとバリエーションが増えました。
実際に使ってみて分かったのが10インチのiPadは電車の中での読書には向いていません。7インチの端末だとちょうどいいんですよね。スマートフォンの画面だと狭い、10インチのiPadだと大きいし重い。外出先は7インチサイズ、家では10インチサイズといった使い方が定着するかもしれません。
2011年は7インチのiPadが発売になるかも。これで一気に電子書籍が普及するか?と期待されるわけですが大人の事情が普及の足かせになりそうです。タブレット間でフォーマットもバラバラ、出版社と著作者の調整に手こずりコンテンツが不足、価格も高止まりすることが予想されます。日本では悲しいかな、電子書籍が普及するか?という時にいつも著作者との調整がネックにって萎んでしまうんですよね。
今回は世界的にも電子書籍に移行が進んでいます。日本だけが取り残されることのないよう早急に法整備とフォーマットの統一を期待したいところです。(2011年中にはできないと思いますが……。)
クラウド環境の普及
気づけばGoogleのサービスにどっぷりと浸かっている人も多いのでは無いでしょうか?Gmail、Googleカレンダー、Googleドキュメント、Picasa、Googleマップ……。Googleなしには今の快適なネットライフは考えられない、と言っても過言ではないかもしれません。
Googleのサービスを利用することで自然とブラウザでアプリを使うことに抵抗が無くなりました。クラウドコンピューティングと言葉では難しいですが、ブラウザでアプリが動いて、データがクラウド環境にあれば、世界中どこでも同じ環境で操作できる。こんなに快適で簡単、という事をGoogleが教えてくれました。
2011年はSafeSyncなどのクラウド環境を使ったローカルPCのデータバックアップ環境も普及すると予想されます。いつでもどこでも家のデータにアクセスできる。これもクラウド環境の便利な一面と言えるでしょう。
また、クラウドコンピューティングの究極の姿、ChromeOSを搭載されたパソコンが発売となります。2011年はスマートフォンの普及も相乗効果となり、「クラウド」が一気に普及するのではないでしょうか。
NTT光回線値下げ、新料金体系の導入か
2010年末にNTTが光回線サービス「フレッツ光」の料金引き下げを検討していると報道がありました。競合他社への接続料も値下げされる見込みでこれにより、一気に光回線の普及が進む可能性があります。
一部報道では基本料を安く抑えて通信量に応じた料金体系になる可能性があるとありました。現在の定額制も残すなどの議論も出ていますし、従量制については3G回線のパケ放題と同じで今後、議論になりそうです。
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2011年はスマートフォンにクラウドに光の値下げとこれまでの商品や技術の普及期になると思われます。今年も新しい物好きの私には、支出が増えそうで困った一年になりそうです(^_^;)。