日本で発売と同時に購入したApple TV。8,800円という低価格に悩まずに即買っちゃいましたよ、はい。興奮冷めやらないところですが、いったん落ち着いてApple TVとiTunes Storeで始まった映画発売・レンタルのスペックをご紹介(^^;)。
Apple TVスペック
- 本体価格8,800円
- HDMIケーブル別売り
- 高さ23 mm、幅98 mm、奥行き98 mm、重量272 g
- Apple A4チップ
- Wi-Fi(802.11 a/b/g/n)ワイヤレスネットワーク(ワイヤレスビデオストリーミングには802.11a/g/nのいずれかが必要)または10/100BASE-T Ethernetネットワーク
- iTunes Storeアカウントが必要
- MacまたはWindowsパソコンでのメディアストリーミング:iTunes 10.0.1以降、ホームシェアリング用のiTunes Storeアカウント
- H.264ビデオ:最大720p、毎秒30フレーム、メインプロファイルレベル3.1(1チャンネルあたり最大160KbpsのAAC-LC)、48kHz、.m4v、.mp4、.movファイルフォーマットのステレオオーディオ
- MPEG-4ビデオ:最大2.5 Mbps、640×480ピクセル、毎秒30フレーム、シンプルプロファイル(最大160 KbpsのAAC-LC)、48kHz、.m4v、.mp4、.movファイルフォーマットのステレオオーディオ
- Motion JPEG(M-JPEG):最大35 Mbps、1,280×720ピクセル、毎秒30フレーム、ulawオーディオ、.aviファイルフォーマットのPCMステレオオーディオ
- HE-AAC(V1)、AAC(16〜320 Kbps)、保護されたAAC(iTunes Storeから購入)、MP3(16〜320 Kbps)、MP3 VBR、Audible(フォーマット2、3、4)、Apple Lossless、AIFF、WAV、Dolby Digital 5.1サラウンドサウンドパススルー
- JPEG、GIF、TIFF
iTunes Storeでの映画販売・レンタルスペック
- 販売される映画は新作2,500円(HD版)・2,000円 (SD版)、準新作2,000円(HD版)・1,500円 (SD版)、旧作2,000円(HD版)・ 1,000円 (SD版)
- レンタルされる映画は新作が500円(HD版)/ 400円 (SD版)、旧作が300円以上(HD版)/ 200円以上 (SD版)
- レンタル期間は見始めてから48時間。ダウンロードから30日以内に見始めればOK。見始めたらレンタル期間中は何度でも鑑賞可
- iTunes Storeからダウンロードした映画は、Mac・PC、iPhone、iPad、iPod touchで視聴可能。Apple TVで、Mac・PCからストリーミングで再生可
- 高速なインターネット回線を利用している場合は、ダウンロード完了を待つ必要はなく、ダウンロード開始から数秒で視聴を開始可
私はアップルストア心斎橋でApple TV(8,800円)と、Apple HDMI to HDMI Cable(1.8M)(1,800円)を購入しました。合計10,600円でした。Apple TVとテレビを接続するケーブルは別売りなので注意が必要です。ちなみに、HDMI to HDMIケーブルは純正ケーブルの必要はないので、アマゾンだと1,000円以上も安いのでこちらで買っても問題ないかと思います。純正ケーブルでも商品パッケージ以外にはどこにもアップルの文字はありませんしね(^^;)。
パッケージから開封しテレビにセットし電源を入れれば初期設定の画面が表示されます。10分もかからずに設定が完了。いろいろ使ってみたので、ファーストインプレッションを書きたいと思います(^o^)。
お手軽・すぐに見られる
Apple TVなら「ムービー」からお手軽に映画がレンタルできます。ストレージのないApple TVではストリーミングで見るため、すぐに見始めることができますが、高速なインターネット環境が必要となるので注意が必要です。
動画が途中で止まってしまう場合は、有線LANで接続するか、一度、MacまたはPCのiTunes Storeで購入またはレンタルをして、コンテンツをダウンロード後、Apple TVで見るという手順が必要になります。(これは不便ですね。)
また、ややこしいのですが、映画によって、販売のみまたはレンタルのみ、または両方できるものがあります。さらにSD画質、HD画質も同様に片方や両方できたりと、この4つの組み合わせがあるので、購入の時は注意が必要です。この映画見たい!と思っても販売のみだったり、SD画質だったりとがっかりすることがあります。
さらに、トイ・ストーリー3がそうなのですが、MacのiTunes StoreからはSD画質しかレンタルできませんが、Apple TVからはHD画質が選べたりします。深く考えると頭が痛くなりそうですが、いろんなパターンがあることは頭に入れておいた方がいいかもしれません。(Mac・PCのiTunesストアの映画の説明ページで「iPadとApple TVでHDもご利用頂けます。」と説明がありますがややこしいっす。)
HD画質はやっぱりきれい
画素数1366×768の32インチ液晶テレビで鑑賞しましたが、1280×720の映像はやっぱりきれい。テレビ側の機能で引き延ばして表示をしてくれていますが、特に違和感なく快適に鑑賞できましたよ〜。フルハイビジョンのテレビだと荒さが目立つかどうかは未検証なので分かりません。すみません。
操作がシンプル
リモコンがシンプルで操作も簡単。逆に問題もいろいろとあるんですが(^^;)。
料金が高い
一般的なレンタルショップの価格という印象です。あと100円安ければずいぶんイメージが違ったと思うのですが……。HD画質で新作映画がレンタル500円はやっぱり高い。旧作、SD画質で200円もね……。100円安ければもう少しお手軽に借りやすくなると思います。
Mac、PCの連携が前提
ホームシェアリング機能を利用することでMac、PCのiTunes上のコンテンツをApple TVで再生することができます。写真、動画、音楽なんでもOK。動画はやっぱりMacやPCで閲覧をするよりやっぱり大きなテレビで見る方が快適だな、と改めて実感しました。
Apple TVではYouTube、Flickrが使えます。各ウェブサービスにログインすることでアカウント情報を共通で使えるのは便利ですね。
日本語入力ができない、iPhoneアプリ Remote との連携が前提か
なんと、Apple TVでは日本語入力ができません。これには驚きました。アップルらしくない……。例えばYouTubeの検索ではアルファベットしか入力できず日本の動画がヒットしにくいんです。
しかし、ご安心ください。iPhoneアプリ「Remote」を使うとiPhoneやiPodをリモコンとしてApple TVを操作できるんです♪。もちろんフリック入力で日本語入力もOK。
とっても快適なんですが、Apple TVで日本語入力ができなかったり、アルファベット入力が不便なのはひょっとしてRemoteアプリを使わせるため?と思ってしまうほど(^^;)。何はともあれリモコンからの文字入力のインターフェースは改善が必要と感じました。
YouTube、Flickrのプライベート動画・写真は閲覧できない
YouTubeやFlickrのサービスにログインができるので、自分がUPしたプライベートコンテンツを閲覧できるかと期待したのですが、残念ながらプライベートコンテンツ、非公開コンテンツはアップルテレビでは閲覧できません。一般に公開されているコンテンツだけ鑑賞、閲覧できます。
動作は軽快、でもYouTube、Flikcrは……
アップルA4プロセッサを搭載しているだけあってさすがに動作は軽快です。アップルが提供しているサービスもチューニングされ最適化されているのでしょう、さくさく動きます。
一方で、YouTubeの動画選択時や再生されるまでに少し時間がかかったりもたつく感があります。Flickrも同様で写真の表示に時間がかかる場合がありますね〜。これは相手があってのことなので仕方ないかもしれませんが、もう少しさくさく動いてくれると嬉しいな〜。
ブラウザがない
あらかじめ分かっていたことですが、Apple TVにはSafariなどのブラウザがありません。しかし搭載は簡単だったと思いますがテレビ画面に小さな文字を並べて見やすいのか?使いやすいのか?と考えるとNOでしょうねぇ。操作がしにくくて見にくいならば非搭載、これがアップルの決断だったのでしょう。
アプリで機能拡張ができない
iOSでありながらもストレージ機能が無いため、アプリを追加して機能拡張することもできません。あくまでストレージにあるものをストリーミングで再生する専用機器という位置づけなのでしょう。この割り切りは嫌いではありません(^^;)。
iOSはアップデートに期待
Apple TVのスタンス、コンセプトは共感する部分が多いのですが、やはり日本語入力ができないだとか、使いにくい部分があるのも事実。Apple TVの設定の中に「ソフトウェアをアップデート」という項目があります。ちなみに現在のソフトウェアのバージョンは4.0とあります。これがiOS4.0なのかは不明ですが、今後、ブラッシュアップされていくことを期待したいと思います。
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以上、Apple TVを使ってみたファーストインプレッションでした。Apple TVを一言で表現するならば「コンテンツをテレビで再生する機器」でしょうか。コンテンツはアップルのサーバにある映画であったりラジオであったり、MacやPCにある音楽だったりムービーだったり、Podcastだったり。さらにはYouTubeの動画やFlickrの写真など。
リビングでお手軽に大きなテレビで再生するための機器、それがアップルテレビなんだと思います。ですので、Apple TVで何でもできるんだ!と期待して買ってしまうと期待はずれになってしまう可能性が高いでしょう。
既にMacやPC、iPhone、iPodなどを持っていてバリバリ使っている人にはそれらのコンテンツを快適に使える道具がひとつ増えた、という感覚です。リビングで大きなテレビで見られるという点を除けば、iPadとコンセプトがかぶる部分もあるようにも感じます。iPadの簡易版、再生プレイヤーという感じでしょうか。
そう言う意味でもApple TVはiPadよりもさらにライトユーザーの取り込みを考えたのではないでしょうか。さらに家電よりの機器で取り込みを図る。しかも8,800円という価格は気軽に手が出てしまう金額です。今後、MacやPCは持っていないけどビデオレンタルのためだけに、Apple TVを持っているよ、という人も増えてくるでしょう。そしてオンデマンドでビデオをレンタルするのが普通な時代がもうすぐそこまで来ているのかもしれません。
アップルの製品はいつも近未来の生活を体験させてくれるような気がします。ワクワクしちゃいますよね〜。まだまだ未完成で発展途上のApple TVですが、とても面白いプロダクトだと思います♪。これからどう化けるか、要注目です♪。