Twitterは5月25日、サードパーティーがタイムラインに宣伝ツイートを表示することを禁止すると発表した。プラットフォームの長期的な健全性を保つためとしている。
Twitterが先に立ち上げた「Promoted Tweets」による広告を除き、「Twitter APIを使ったあらゆるサービスにおいて、サードパーティーがタイムラインに広告ツイートを挿入することを認めない」としている。同社はこれに合わせてAPIの利用規約も変更している。
規約では、「ツイートを表示するアプリやサイトの上あるいは周辺に広告を表示することは認められるが、タイムライン内に広告を置いてはいけない」とされている。また広告とTwitterコンテンツの間にははっきりと分かる区切りを置く必要があり、ツイートと混同される広告は不可としている。また「Twitterコンテンツが広告販売の基盤(全部あるいは一部)となる場合は支払いを要求する」とも規約には記されている。
Twitterはこのような決定を下した理由として、長期的なユーザー体験を守るためとしている。例えば、サードパーティーの広告ネットワークが広告インプレッションやクリックスルー率を最大化しようとしたら、ユーザーが不満を持ちTwitterの利用を減らす可能性があるという。
Twitterがタイムライン内広告を禁止 つあどなど広告サービスに影響(ITmedia News) – Yahoo!ニュース
Twitterのタイムライン内に表示される広告は、Echofon for Macを使う限りは実はそれほど気になりません。逆に「こういう広告の仕方もあるのか」と感心したほど。TL内に溶け込んでいるし、デカデカとTL外に広告を表示されるよりもよっぽどスマートに感じたのでした。
しかし今回の規約変更で恐らくこの方法はNGとなるでしょう。またiPhoneの無料アプリでTLの先頭に広告を表示しているアプリもありますが、そのアプリたちも軒並み仕様変更を余儀なくされると思われます。
Twitterは「長期的なユーザー体験を守るためとしている。例えば、サードパーティーの広告ネットワークが広告インプレッションやクリックスルー率を最大化しようとしたら、ユーザーが不満を持ちTwitterの利用を減らす可能性がある」と理由を述べていますが、本当にそうなのでしょうか?実はTwitter自身がTL上またはその周辺に何らかの広告を掲載する予定があってそれとの混在を避けるために予めサードパーティの広告表示を閉め出したのが本当のところでは?と勘ぐってしまいます。
TwitterからすればAPI公開により優秀なアプリやユニークな連携サービスが作られることは歓迎なのでしょうけれども、広告収入に頼る現在はウェブサイトに来てくれないと意味がない、という現状もあります。そうなると目を付けるのはTLというのは当然の流れでしょう。ただ、Twitter自らTLに広告を付加することは正直難しいと思います。今後、Twitterはどのようにビジネスモデルを確立するのか、注目したいと思います。