アップル製品がネット販売ができなくなる?とこの週末は大きな話題になりましたが、アップル社からの要請でヨドバシドットコムなどのほとんどのオンラインショップでアップル製品が買えなくなるようです。
この発表は、アップル社側からは一切なく、ヨドバシドットコムなど量販店からの発表のみ。ことの真相は不明ですが、なぜこのようなことが行われるのでしょうか。
まず、解せないのは販売が中止されるのはオンラインショップで購入して配達を要する場合のみ。つまりヨドバシの場合は店頭で受け取れば問題ないという点と、オンラインショップのうちアマゾンやジョーシンウェブでは未だにアップル製品の販売が続いているという点。
通常、販売のチャネルを増やしたい、と考えるのがメーカーの心理ですが、今回のような事をメーカーがするのは、品薄の人気商品がある場合のみ。利益幅を大きく確保したいという魂胆があるのでしょう。
店頭販売が続けられるのは店頭でアップル製品を手にとって購入のきっかけになり得るとの判断からなのかも知れません。
ネット販売のチャネルで自サイトからまたは仕入れ額を高く設定してくれるパートナーのみ囲い込むこの戦法は、人気商品がひと段落した後、自分で自分の首をしめる事になるのでは無いかと危惧しています。
iPodの成功からiPhoneのヒット、Macの順調な販売、そして、iPadの評判も高いとなれば、調子に乗りたくなる気持ちも分からないではないですが、そんな時こそ、堅実に商売をして足元を固めるべきだと思います。今のアップルが失速する一番のリスクは自分自身なのかもしれません。