個人的には、iPhoneに限ってはマルチタスクは必要ないと考えています。理由は以下の通り。
- 画面・操作の制約上、シングルタスクでも不満は無い
- バッテリーのもちが悪くなることの心配
でも今のシングルタスクに満足をしているか?と言われればもちろん満足していなくて不便やストレスを感じることもあります。ではそれは一体何か?
- 音楽を聴きながら他のアプリを使いたい
- アプリを行き来したときに前の状態を保っていたい
大きくはこの2つだけ。一つ目は、iPodだけができるのですが、ラジオアプリなど“音楽”は再生しながら他のアプリを使うことができません。「ながら」でやりたいと思うのは、“音楽”だけだといえます。
二つ目は、今でもアプリによっては起動したら前回終了時の状態を記憶してくれているものもありますが、そのような作りになっていないものは初期状態に戻ってしまいます。これがストレス。メモアプリを使っているときにメールの通知が来てメールをチェックしたあとにメモアプリに戻ったら、すぐに続きの作業ができない。これはストレスです。
この二つ意外に、裏で何かをして欲しいというシーンが私には思いつきません。マルチタスクというよりは音楽アプリの「音楽を再生」という部分だけを緩和して、「アプリを起動したまま」にしておいて(実際にはマルチタスクではない)、起動中のアプリをスムースに切り替えることができるようになればそれだけでもずいぶんと快適になります。
iPadでは画面が広くなりウィンドウを並べて作業をする、というような利用シーンが予想されるのでマルチタスクが必要になると思いますが、iPhoneに限って言えばシングルタスクで充分だと思います。
そういう意味ではiPhone OS 4.0でのマルチタスク化はiPhoneのため、というよりはiPadのため、と言えるのかもしれません。便利になるのは嬉しいけどもiPhoneが不安定になったりバッテリーの持ちが悪くなるのは勘弁して欲しいな?。と思う今日この頃。