12月7日にセブン&アイグループが「セブンネットショッピング」を開始しました。これまでの「セブンアンドワイ」が「セブンネットショッピング」に完全リニューアルされ社名も変更になっています。セブン&アイが本格参入したのはビッグニュースですね。
株式会社セブン&アイ・ホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役会長 最高経営責任者〈CEO〉:鈴木 敏文、以下 セブン&アイHLDGS. )は、今後成長が期待される分野であるネット通販事業に本格参入いたします。2009 年12 月7 日に「セブンアンドワイ株式会社」を「株式会社セブンネットショッピング」に社名変更し、 12 月8 日より「セブンネットショッピング」のサービス名でネット通販サービスを開始いたします。本サービスは、セブン&アイグループのIT/サービス事業領域の「流通クラウドポータル」構想を実現するための第一歩として位置づけております。
セブン&アイグループがネット通販事業に本格参入 「セブンネットショッピング」サービス開始 – セブンネットショッピング 会社案内
完全なリニューアルかつ、セブン&アイが本気を出したか!?と期待したのですがふたを開ければ、普通のネットショップでした。これにはガッカリ。「流通クラウドポータル」構想とかいわれてもピンと来ないですしね?。
セブンアンドワイで培ってきた事を生かし切れていないのも残念ですし何だか新参者という印象だけを受けてしまい新規ユーザーの取り込みにも成功しているとは言い難いのではないでしょうか。(値段の間違いやデモ用ソースコード流出などゴタゴタもありましたし。)
テレビCMもよく目にしますがこれもうまくないな?と思います。1,500円以上送料無料&セブンイレブンの受け取りは送料不要という点をもっと押し出すべき。(字幕で1,500円以上送料無料がちょっとだけ表示されるだけ。)
せっかくのリニューアルなのに、商品は安く無いし、配達まで日数がかかりすぎるし、CMは下手ですし……。ここまで中途半端なものになったのは、既存店(リアル店舗)の存在を意識しすぎなんだと思います。それがとても残念。
現状では楽天やアマゾンで買った方がよっぽどいい品物をより早くそしてより安く手に入る現状でセブンネットショッピングを優先的に使う理由はなく、星の数ほどあるネットショップの選択肢のひとつという位置づけにしかなり得ないと思います。莫大な開発費がかかっているのにもったいない話です。
逆に、リアル店舗があるという事を強みに買えるネットとの融合を進めることはできないのかな?と思うのです。ネットショップだけのお店だけではできない事をやれば差別化になるし、相乗効果が期待できるのだと思うのです。
具体的には、流通のクラウドを本気に考えているならば在庫状況を含めすべての商品の状態を一括管理してセブンネットショッピングにつなげてしまうのです。
既存店で現物を見てこれはいい!と思ってもサイズが無い場合に、売り場でセブンネットショッピングに接続できる端末があれば取り寄せ→自宅やセブンイレブンに配達、という事もできますし、売れ残りの商品なんかは各店舗で在庫処分セールをするのではなく、セブンネットショッピングでタイムセールで売りさばいてしまえばいいのです。
そうすることで機会損失を減らすこともできるでしょうし、在庫も圧縮できます。これはほんのアイデアの一部ですが、リアル店舗が今後無くなることは絶対にあり得ないのですから、その強みを逆に活かした仕組み作りをすればいくらでも差別化ができるのに。と思います。
まだまだ、セブン&アイにせよイオンにせよ、リアル店舗とネットショップとの融合を進める覚悟ができているとは言い難いですが、そろそろその時が来ているのでは無いでしょうか。
……と、好き勝手言ってますがいろいろと難しい大人の事情があるんでしょうね?。