ご案内
iPhoneのメモアプリはこの超激戦区です。
この記事でご紹介しているアプリを含め10種類以上のメモアプリを比較した記事を書きました。詳しくはこちら。
iPhone用メモアプリは競争の激しいジャンルのひとつで、ユーザーの利用シーンによってベストアプリが変わるとても奥の深いジャンルです。(ToDo、スケジューラ、Twitterアプリも同様のことがいえますね。)
私もメモアプリに高い関心があり、これまで、メモアプリを探す旅が続きましたが、ようやく終止符が打たれようとしています。結論から言うと私は「RainbowNote」(450円)をメインのメモアプリとして利用しくことにしました。
RainbowNoteに行き着くまでにたくさんのメモアプリを検討しましたが、今回は最終候補まで残った「AwesomeNote」(450円)との比較を中心にご紹介したいと思います。
まずは、私のメモアプリへのこだわりをご紹介。以下の項目で共感できる数が多いほど今回の記事が役立つ可能性が高いかも!?(^_^;)
■ メモアプリの利用用途
- 人脈、個々人の情報
- 仕事・プロジェクトの戦略・中長期的な構想など
- ブログ記事やメール本文の下書き
メモアプリを利用する上で、既に利用しているアプリと重複した使い方は避けたいと考えています。具体的にはEvernoteやRTM、さらにはメーラーとの棲み分けです。どんどん溜めていく情報はEvernote、何度も修正したり見直したい情報はメモアプリで。と思っています。ToDoのようなメモはRTMで一括管理しているので、メモアプリに書いちゃうと情報が散乱してしまうので避けたいです。
そう考えると用途は上のように3点ほどと意外と少ないです。人の情報はお一人ごとにひとつのメモとして備忘録的につけるのでメモの数は増えていきます。
仕事で中長期的なスケジュール、構想など何度か見直すメモはメモアプリを利用して書いてます。iMandalArtに一時期チャレンジしましたが、挫折しちゃいました(^_^;)。
ブログ記事やメール原稿の下書きは基本中の基本ですね。オフラインでもメーラーの挙動を気にせず書き出せるのでメモアプリを使うのがベストだと思います。
それでは、「RainbowNote」と「AwesomeNote」の機能比較を。
機能 | RainbowNote | AwesomeNote |
---|---|---|
高速起動 | ○ | ○ |
すぐに書き始められる | ◎ | ◎ |
タイトル設定不要 | ◎ | ◎ |
全文検索 | ○ | ○ |
セキュリティ | ○ | ◎ |
フォルダ管理 | ◎ | ○ |
GoogleDoc連携 | ○ | ○ |
外部バックアップ | ○ | ◎ |
いろいろ試したメモアプリの中で最終候補まで残った2つのアプリなので、すべて◎と○でわかりにくくて恐縮ですが、それほどこのアプリの完成度が高いという事が言えます。
それではひとつずつ解説をさせていただきますね。
高速起動、すぐにメモが取れる、という点はメモアプリの基本と言えるのではないでしょうか。OneNoteなんかは高速起動に特化している点は好感が持てますが私の場合は目的ごとにアプリ数を増やしたくないので残念ながら却下。
RainbowNoteとAwesomeNoteはほぼ同じくらいで起動します。早くもなく遅くもなくという感じ。トップ画面からすぐにメモを書き始められます。書きかけのメモがあれば次回起動時はその画面が表示されるのも両アプリともGoodです。
起動→メモを書き出し→保存という流れで、メモの名前を付ける必要があるアプリは避けたくなりますね?。メモの一行目を見て自動的に名前を付けてよ!と言いたくなります。この点、両アプリとも新規メモの編集が終わった時に1行目が自動的にメモのタイトルになります。1行目を編集すれば自動的にタイトルも変わります。また細かな違いとして、AwesomeNoteはまた、両アプリともタイトルを任意で変更することができます。ちょっとした配慮ですが嬉しいですね。(2009/12/9 12:00修正)
全文検索は複数のメモから串刺しで検索をしたい場合に必須機能です。両アプリともメモの内容まで検索してくれます。AwesomeNoteはインクリメンタルサーチに対応していて文字を入力するごとにメモが絞られていく動きが気持ちいいです。RainbowNoteはキーワードを入力→検索という一般的な動きになります。
検索結果は両アプリともメモのタイトルだけ表示されますが、どの部分がヒットしたか表示さません。またメモを開いた後に該当箇所を自分で探す必要がありこれは不便です。検索→タイトルをクリック→該当部を表示!という機能がぜひ欲しいです。
セキュリティは両アプリとも4桁数字のパスワードが掛けられますが、RainbowNoteはアプリ全体に対して、AwesomeNoteはフォルダごとに対して設定が可能です。これは両アプリのポリシーによるものですね。現在のところ一長一短という感じです。何故かというと、RainbowNoteはアプリを起動する度にパスワード入力が必要で面倒。AwesomeNoteは全文検索の時に検索結果に該当したファイルがあることは分かりますがタイトルを確認することができないのは全文検索の威力がちょっと薄れるかな、と。そのフォルダ内に移動後、検索をする必要があります。この動きはほんと好みですね……。
フォルダ管理はメモが増えてくる中で必要になってきますが、RainbowNoteは階層は自由に作れますが、AwesomeNoteは1つだけ。個人的には3階層くらいは欲しいかな、と思います。また、RainbowNoteはフォルダの直下のメモ数しか表示されませんが、配下のフォルダを内のすべてのメモの数を表示して欲しいな、と思いました。
次にGoogleDocとの連携ですが、どちらもGoogleDocの「Document」と連携が可能です。RainbowNoteは画像添付にも対応(画像サイズは横幅320ピクセルで固定)しているのも面白いですね。
またインポート・エクスポートの方法ですが、RainbowNoteはメモの編集画面でひとつずつアップロードをする必要があります。インポートはまとめてOK。AwesomeNoteはインポート・エクスポートともまとめてOKです。現時点で両アプリとも自動同期機能がないのですが、これは実現していただきたい機能ですね。
(余談ですが、GoogleAppsで独自ドメインを使われている方は、GoogleDocの設定で「このドメイン外でもユーザーはドキュメントを共有できる」に設定する必要があります。インポートに失敗するよ!という方はこの設定を確認してみてください。)
さて、最後です。外部バックアップ機能も重要な機能ですね。両アプリともGoogleDocへ一括バックアップをします。バックアップ速度はAwesomeNoteが高速で、RainbowNoteはちょっと遅いかな。またバックアップからの復元(リストア)ですが、両アプリともほぼ完璧に再現されます。AwesomeNoteはフォルダのセキュリティ情報は復元されません。RainbowNoteは添付画像は復元されませんので注意が必要です。GoogleDocのエクスポート・インポート機能をうまく併用したいところです。またリストアは現在あるメモは上書きされず残ります。つまり同じメモが重複してしまう場合が多々あります。これは仕様なのだと思いますが一括削除機能が欲しいかも。
以上、「RainbowNote」と「AwesomeNote」の比較をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。こうしてまとめて見ると意外と機能差があって面白いですね。どららのアプリを選択されても恐らく間違い無いと思います。今回はご紹介をしませんでしたが、AwesomeNoteはToDo管理的な使い方もできるので、ToDoアプリも兼ねたい、とお考えの方にはいいかもかもしれませんね。
この記事があなたのメモアプリ探しの旅の道しるべになればこれ幸いです(*^_^*)。
■ アプリのダウンロードはこちらからどうぞ
- RainbowNote(450円)
- AwesomeNote(450円)