理由はいくつかあるのですが大きな所で言えば
- Vistaでも別に問題無い(多少不満はあるけれど)
- 新しいOSのために時間を割くのがもったいない(導入・検証・操作法学習)
という点でしょうか。
マイクロソフトがしきりにVistaとの差をアピールするものですから、自分でVistaを不良品と認めているようなもの。それならばVistaユーザーにはもっと安く提供してくれよ!と言いたいですよね。とは言え、私は去年秋に買ったパソコンなので多少の不満はあれど、普段の利用に支障があるわけではないので、上記理由からそのまま使おうと思っています。
……とは言え、好奇心旺盛の私。やっぱり気になります。Windows7(^_^;)。たまたま「Windows7 90日間 限定評価版」を入手したのでVirtualBoxに入れてみました。
ちょっとだけ雰囲気を味わいたい人には、この評価版はありがたいですね。
インストールはとても簡単です。画面指示に従っていくつかの設定をするだけ。VirtualBoxなのでクリーンインストールを選択します。
インストールが始まるまで10分弱。
インストール中、何度か再起動がかかります。新しいOSが起動する時って、なぜかワクワクしますよね?。
インストールが終われば、最後にユーザー情報入力。ここまで約15分でした。あっという間でした。
インストールの総時間は約20分でした。クリーンインストールだったのでもっともいい条件ではありますが、これは予想以上に早い。
ただ、早いのには理由もあって、付属ソフトが少ない、ということも影響しているようです。Windows7では、メーラー、ムービーメーカー、フォトギャラリーなどがカットされています。恐らく数百MBの容量削減となっているでしょう。
逆に言うと、インストールは早いけれどもその後のセットアップに時間がかかる。と言えるかもしれません。
IEを開いてみると……。フォントは従来と変わらずMS Pゴシックで表示されます。いわゆる「ガキガキフォント」です。互換性を重視した結果、思い切った変更ができなかったのかもしれませんね。
これは理解はできますが、この画面を見た瞬間にがっかりしてしまったのは私だけでしょうか……。Windows7では綺麗なフォントで統一して欲しかった。
フォントだけを見ればメモ帳やコマンドプロンプト、その他、ポップウィンドウ、メッセージウィンドウの一部で旧Windowsのデザインがそのまま流用(利用)されています。
こういうのを見てしまうと、「やっぱりWindows6.1なんだな?。」と思ってしまいます。
一方、コントロールパネルには「クラシック」の表示が無くなっていたり、旧Windowsからの脱却を果敢に挑戦しているところもあります。
全体的に見ると、デスクトップ画面の見た目を大きく変え、その他はWindowsVistaのチューニングがほとんどのように感じました。
Windows7では新生Windowsを目指したのではなく、WindowsVistaの悪評払拭だけを目指したのでは?と思える内容です。
私はほんの1時間ほどしか使っていませんが、Windows7用に新しく作られている画面とWindowsVistaをそのまま流用されている画面があったりどうもちぐはぐ感があちこちに見受けられました。
言葉で表現するのは難しいのですが、Windows7の印象をひと言で言うならば、「Windows7はWindowsVistaの不評な点を重点的にチューニングしたOS」という感じでしょうか。
新しく買ったパソコンにWindows7が入っているならば間違い無くいいOSだと思いますが、今使っているWindowsXPやWindowsVistaからアップグレードするか?と聞かれると、「別にいいかな」というのが本音です。なんと言ってもWindows7は、「Windows6.1」ですから。
今回、Windows7をインストールしながら思ったのは、新しいOSに新機能を求める時代はもう終わったんだという事。OSに求められるのは「安定した動作」だけなのです。OSのバージョンが変わるたびに、操作を覚える必要があるなんて不効率すぎます。OSは黒子に徹して欲しいと思います。
家電製品のOSを気にしたことがあるでしょうか?カーナビのOS、ゲーム機のOSを気にしたことがあるでしょうか?Windowsはそういう意味でも特殊な存在だと言えます。今回はユーザーの声に真剣に耳を傾けたマイクロソフト。さらに「OSとはどうあるべきものか」を考えて設計して欲しいものです。OSに振り回されるのはもういい加減勘弁してもらいたいです!!