この状況を見ると高機能で便利なウェブサービスですが、いつ終了するか分からない。というリスクを考えると、ウェブサービスは利用してはいけない。と言わざるを得ません。これは無料、有料に関わらずです。
ただこの意見はあまりにも乱暴ですが、ウェブサービスを利用する事によるメリットとデメリットをよく理解し、うまくつきあっていく必要がある。というのが今回の記事の趣旨だったりします。(タイトルが釣り気味で済みませんです。)
私もGmailをはじめ、Picasaウェブアルバム、YouTube、mixi、Twitterと数え切れないほどの無料ウェブサービスを愛用しています。運用されている企業には感謝いたします。
これらウェブサービスを利用する上で私がいつも注意をしている点があります。
- サービスを利用するメリット
- サービス終了時のリスク
- サービス終了時のデータ待避方法
「ウェブサービス」と言っても多様でウェブメール、ブログ、画像共有、ビデオ共有、SNS等々。これらを利用する上で常に前述の3点について気にかけるようにしています。
具体的にご説明すると、例えばGmailの場合。私はこれまでメールソフトを利用しPOPで受信しローカル端末でメールを使っていましたが、Gmailの登場で利便性が一変しました。どこでもGmailを利用できるメリット、賢い迷惑メールフィルターは大きなメリットでしょう。POP受信が不要というのも時間短縮になっています。
一方、万が一Gmailが終了した時のリスクはどうでしょうか。一番の問題点はメールアドレスが変わってしまうことでしょう。そこでメインで利用する重要なメールアドレスについてはGoogle Appsで独自ドメインでGmailの機能を利用しています。
最後にサービス終了時のリスク。GmailではPOP受信が可能なためサービス終了が発表されればPOPでローカルに待避すれば何ら問題はありません。また私の場合はGmailにアカウントを剥奪(停止)された時のリスクに備え、定期的にPOPでデータを待避するようにしています。(Google Appsを使っていてアカウントの停止というのは聞いたことがありませんが念のため。)
同様にPicasaウェブアルバムでもブラウザでの高機能な閲覧機能とPicasaソフトとのシームレスな連携をフル活用していますが、画像の元データはローカルパソコンにあるという安心感があります。YouTubeでも同じですね。
このように、大変便利なウェブサービスを愛用している私ですが、利用したくない。と思うサービスに「無料ブログサービス」と「無料ホームページスペース」があります。これからのサービスは使うための敷居が非常に低いのですが、一度使い出すとやめられない。というジレンマに陥ります。
初心者の時は「何をしたらいいのか分からない」という事で取りあえずは有名どころのサービスを利用することになると思うのですが、ユーザー数が多いと訪問者も最初からそれなりにあるので、すぐにレスポンスがあったりして楽しいですよね。
でも、少し続けるといろいろ不満が出てきます。「機能不足」、「使いにくい」、「広告が貼れない」、「広告が邪魔」、「サーバが重い」等々……。でも気づけばトラックバックをしていたり、検索エンジンにインデックス化されていてURLを変更するのがもったいない。という事態になっていることが多々あると思います。こうなると手遅れですね。多くの人は思いきって乗り換えることになると思いますが、できることなら最初からこのような状況にならないように考えておきたいものです。
またデータについても同じです。ブログサービスが終了になる場合などMovableType形式(MT形式)でのエクスポートは最低限、提供してくれるでしょうけども、前述の通り新しいブログサービスに移るとURLが変わってしまうし、画像データなんかは一つずつダウンロードする必要があったりします。
そんなリスクやストレスを考えて私の場合は、最初からレンタルサーバを借りてadiaryで運用をしています。もちろんデータ類のバックアップも行っています。
一方SNSやTwitterなどはデータやログが重要なのではなく、その時の情報や、交流を目的。割り切って使っています。(ですのでmixiでは日記機能は使っていません。)
そろそろまとめたいと思うのですが、便利で新しい技術を使った、楽しいアイデアが盛り込まれたウェブサービスが日々、登場しては散っていきます。その辺の見極めがユーザーとしては非常に難しいです。
なので私たちユーザーは、ウェブサービスって無料でいつまでも使える。と思いがちになってしまいますが、ウェブサービスはいずれ終了するものとの考えの元、影響を考えて自分にとって最善の条件でうまくウェブサービスとつきあっていきたいものです。