サーチウィキはGoogleにログインしているユーザーならば、検索結果の順位を変えたり非表示にしたり、コメントを加えたりすることができる機能。
この機能は総合的に検索エンジンの精度を向上させるものだとは思うのですが、それは大多数のデータを元に算出されるようになっていると予想されます。しかし私はこの機能に大きな疑問を感じます。
まず問題点と感じるのが、検索結果に対し評価するユーザーがどれだけいるのか。というもの。通常検索をしたら検索結果の上位20件以内のサイトを見て終わりでしょう。それをわざわざ順位を変動させたり、ご丁寧に非表示にするのでしょうか?
仮にしたとしてもそのユーザーがその検索キーワードを次に使うのはいつでしょうか?いつも最寄りの公園を表示したい場合、「公園」というキーワードで検索しわざわざ最上位に持ってきておいて、次回から「公園」で検索してそのサイトを表示させるでしょうか?よく利用するなら普通はブックマークに入れますよね。
さらに問題なのはプライバシーが心配です。見る人によって重要である、と感じるのも違います。よく検索するキーワードから嗜好等を把握し、同じようなジャンルを検索する人に有益と思われるページを上位に表示させたりするロジックになっているのでは無いでしょうか。これはヤバイです。
コメントが公開されるのもまた問題です。スパムまたは誹謗中傷でメンテナンスが必要になるのは間違いありません。
また、一番の問題(と言うか不満点)はログインしている状態だと強制的にこのサーチウィキ機能がONでアイコンが表示されている点。気にしなければいいだけなのですが、目障りですしせめて非表示設定ができるようにしてもらいたいです。
……と、文句ばかり言ってましたが、この試み自体はとても興味があります。「SEO対策」により検索エンジンにいかに高い得点をつけてもらえるか。がサイト構築の重要なポイントでしたが、これは本来利用者側から見ればまったくもって迷惑な話でした。これが改善されるならば歓迎です。
「本当に有益な情報」を如何に上位に表示させるか。
これが最も重要課題であり、Googleも未だに試行錯誤を繰り返している難しい問題です。