Googleは5月29日、Google I/O 2015でGoogle+に統合されていたオンライン写真ストレージの容量(解像度)制限を大幅に緩和すると発表しました。また、これまでは曖昧な位置づけ、表現でしたが、明確に「Googleフォト」としてサービスが発表されました。
今回の、「緩和」により、Googleドライブのストレージ容量(15GBまで無料)にカウントされないサイズが「2048×2048ピクセル」までだったのが、が16Mピクセル(1600万画素)までと大きく緩和され、さらに動画もフルHD解像度までは無制限保存可能になりました。
まさに最強ですね!
ただ、これまで使っていた環境がどのように移行されるのか?気になったので確認してみたのでまとめてご紹介します。
Webで初期設定をしよう
まずはGoogleフォトのウェブ画面で初期設定を済ましておきましょう。これから設定する端末などに初期設定として反映されます。
Googleフォトの設定画面で、「写真と動画のアップロードサイズ」を「高画質(容量制限なし、無料)」を選択しましょう。
私の場合、2048×2048の設定をしていましたが、初期設定では「元のサイズ」が選択されていました。
Android「Googleフォト」アプリ
旧Googleフォトアプリでは高画質は選択できない&自動アップデートできない
すでに配布されていた、旧Googleフォトアプリでは、 「高画質」を選択できないため、新Googleフォトをインストールする必要があります。
旧Googleフォトアプリをダウンロードしていた人はGoogle Playから再ダウンロードしましょう。私の場合、アプリ更新に表示されませんでした。新しいGoogleフォトアプリをダウンロードすると旧Googleフォトアプリに上書きインストールされます。
新Googleフォトを起動すると、「高画質」を選択されていることを確認して設定しましょう。
アップロード済みの写真もバックアップ対象となり実行されるが高画質に差し替わらない
バックアップ設定を済ませると、自動でバックアップが開始されますが、すでにアップロード済みの写真も再びバックアップ対象となり、バックアップが始まります。
1,000枚以上保存された端末では1時間以上かかってしまいましたが、実際には高解像度の写真に差し替わることはなく、スキップされました。
iPhone&iPad「Googleフォト」アプリ
iPhoneまたはiPad用には、Googleフォトアプリが新たにリリースされました。これまでGoogle+またはGoogleドライブアプリでバックアップ設定をしてきましたがこれからは、Googleフォトアプリでバックアップ設定を一元管理できます。逆にこれまでがややこしすぎたと思うんですけどね。
私の場合、既にバックアップ済みの写真はGoogleフォトではちゃんと認識したのか、バックアップ対象になりませんでした。素晴らしい。でも逆にアプリを起動していないとバックアップが走らない状態にあります。
アプリを起動するアクションが必要
アプリを起動していなくても自動で写真をバックアップしてくれて初めて意味のあるものだと思うのですが今のところうまく動作してくれません。
週に何度か気づいたときにGoogleフォトアプリを起動してあげる必要がありそうです。(アプリを起動後は他のアプリを利用していても問題なくバックアップをしてくれます。)この挙動はGoogleドライブアプリの時も同様でした。iOSの仕様なのかもしれませんね。
Windows / Macアプリ(パソコン用アップローダー)
これまでMac版はPicasaアプリに同梱されていたりと扱いが雑でしたが、この度、晴れて正式に「Googleフォトバックアップ」としてリリースされました。過去に利用していた人は、Android版と同様に再ダウンロードが必要です。
私はMac版で利用していますが、名前が変わったのと、「高画質」が選択できるようになっただけで挙動は変わっていないようです。
バックアップずみの写真が再び対象になってしまわないか?は今まさに実行中ですが、対象外になっていそうです。挙動が確認できたら加筆しますね。
写真は一箇所にまとめる時代に
ついに写真もビデオも一箇所にクラウド保存できる時代になりました。フル解像度(オリジナル写真)をそのまま保存できる意味は大きいです。
Googleの検索技術により自動でアルバムを作成してくれたり、場所などで検索することも可能になります。コンピュータができる事はコンピュータに任せ人は他の事に時間を使う。Googleフォトにより何千万人の人の時間が短縮できるのだろうか?と思うとワクワクしちゃいます。
また、プライバシーの懸念やサービス継続性に関する事など考えなければいけない点もありますが、まずはGoogleフォトの正式リリースは大歓迎です!!!
最後に言い忘れていましたが、モバイルネットワークでアップロードをし続けるとあっという間に通信制限にひっかかる恐れがあるため、よく写真を撮る人は注意しましょう。