Amzonが提供する「聴く本」のサービス「Audible」は、2022年1月27日より会員プランのサービス内容を変更し、聴き放題のサブスクリプションタイプへ変更されます。
Audibleとは?会員プランとは?どのように変わるのか?詳しく解説します。
Audibleのサービス内容と従来の「会員プラン」の内容は?
Audibleは書籍をプロのナレーターが朗読収録したオーディオブックを販売しています。1冊2,000円?3,500円程度で販売しています。Kindleと同様に購入したオーディオブックはアプリにダウンロードして視聴します。
月額1,500円の「会員プラン」になることで毎月”1コイン”が提供され、販売されるオーディオブックを1コインで交換が可能です。コインで交換したオーディオブックは会員プラン解約後も利用できるのが最大の特徴でした。
Audibleの会員プランはユニークで「返品制度」があります。
Audible会員なら、購入後365日以内であれば返品ができます。「内容がイメージと違っていた」「ナレーターの声になじまなかった」という場合に、改めてお客様に合う作品をご購入いただける会員特典があります。
この制度はAudibleの最大の特徴である一方、Audibleにとって最大のリスクでもありました。「この会員特典は、お客様のご理解の上に成り立っています。短期間における過度の返品など、本特典の主旨から外れた利用はご遠慮ください。」と但し書きがあるとはいえ、利用者の良心に期待する点が大きく、曖昧な状態でした。
私は2015年より利用していますが、複数回利用させていただいています。「サンプルを聴く」機能を利用していますがそれでも購入後に返品したくなることが多々あり返品制度を利用しています。
Audibleはこのようなオーディオブックの普及のため返品制度を設けたことによる弊害、ジレンマにもがいていた。そんな印象がありました。そういう意味では今回のサブスクへの移行は個人的に歓迎です。
変更される会員プラン内容とは
ここからは会員プランの内容比較を見ていきましょう。
- 月会費は変更なし、1,500円/月
- 毎月1コイン支給を廃止し、12万以上の作品が聴き放題の対象に
- オフライン再生は引き続き可能
- ストリーミング再生が新たに可能に
一見すると月会費は変更なく聴き放題になっていいことづくめのように見えますが、以下のようにも言えます。
- 毎月1冊、オーディオブックを購入でき、会員プラン解約後も聴けたが、今後は解約後聴けなくなる
- 12万作品以上聴き放題とあるがAudibleには40万作品以上ある、18万作品は購入が必要?
- 毎月1冊、無料でプレゼントされるボーナスタイトルがなくなる
Audibleはコインで交換したオーディオブックは購入したことになり、会員プラン解約後も聴くことができましたが、今後は、解約すると聞けなくなります。当然、これまで交換済み(購入済み)の作品は引き続き会員プラン解約後も聴くことが可能ですし、サブスクなら聞き放題になる一方で解約すれば聴けなくなるのは当然ですね。
気になるのは2つ目です。Audibleには40万作品以上のオーディオブックがありますが、聴き放題はそのうち12万作品とのことです。”以上”とあるので40万かもしれないという希望的観測は持てず、まぁ、スタート時は12万作品なのでしょう。
この18万作品は購入が必要になると思われ、どのような作品が含まれるのか?が気になる点です。
今後新たに追加される作品も、聴き放題に含まれたり含まれなかったりするようならば、会員のメリットは減少してしまいます。Kindle Unlimitedのような位置づけになってしまうような気がします。
3つ目は最近追加された、毎月1冊、無料で親展されていましたがこれもなくなります。
トータル的に考えると聴き放題への移行はユーザーにとって朗報なのか?悲報なのか、その評価は「聴き放題の作品次第」と言えるでしょう。
最後に現在持っているコインについて、取り扱いを見ておきましょう。2022年1月26日をもってコインの支給は終了となり手持ちのコインは発行日から6か月間使用できます。この間に交換したオーディオブックは会員プラン解約後も聴くことが可能です。
さいごに
みなさんは今回のAudibleの会員プランの内容変更についてどのように感じました科?ご意見をTwitterにいただけると幸いです。
私の感想は本来のサブスクの形になったことは歓迎すべきたと思います。気になる点としては聴き放題となる作品が今後追加される作品すべてを対象としてくれるか?だと考えています。しばらく様子見ですね。