過去のブログ記事などを、アーカイブで残すことってよくあります。
私も過去にTumblrやはてなブログで書いてきた雑記ブログや、閉鎖したマストドンのつぶやきをWordPressを構築し、コンテンツをインポートして公開していました。
でもこのような「コンテンツが更新されないサイト」にWordPressを利用するのは意外と危険が潜んでいたりします。
WordPressは世界でもっとも利用者の多いブログシステム、CMSですが、その脆弱性を狙った攻撃を受けるリスクも世界でもっとも多いです。脆弱性は日々発見されており、日々改善が繰り返されています。
つまり、WordPressは定期的にバージョンアップが必要です。
しかし、コンテンツが更新されないサイトはWordPressの管理画面に入る頻度も少なくなりアップデートがおろそかになりがちです。脆弱性を残したままサイト公開を続けるとサイトの改ざんや他のサイトへ攻撃をする踏み台にされるリスクがあります。
私の場合は、このようなコンテンツが更新されないサイトは、リスク低減のため、WordPressでの運用を諦め、静的サイトへ移行することを決断しました。静的サイトとはHTMLファイルで構成されたサイトで、サーバで実行されるプログラムがないため上記に書いたリスクが限りなく低くなります。
WordPress で静的コンテンツを生成するプラグイン「Simply Static」
WordPressのコンテンツを利用し静的サイトを構築するプラグインが存在します。今回は「Simply Static」を利用して約500記事と約1000記事の2サイトで静的コンテンツを生成しました。
Simply Staticの使用方法は解説サイトに譲りたいと思います。ていねいな手順で解説されているので、使い方で迷うことはないでしょう。
移行したのは次の2つのサイトです。Simply Staticで静的サイトを生成(出力)し、そのファイルのみ残しWordPressを削除しました。(DBも削除しました)
どちらもシンプルな構成だったため、きれいに移行でき違和感もありません。生成にかかった時間は、どちらも約15分ほどでした。PCとスマートフォンのどちらもきれいに表示されています。静的コンテンツのため検索機能は利用できないので、外した上で変換をするといいと思います。
WordPress を辞めることのメリット
- WordPressのアップデートが不要になる
- 脆弱性による攻撃を受けるリスクが低減される
- 表示速度が向上される
繰り返しになりますが、WordPressは継続的なアップデートが必要ですが、その管理コストから解放されます。同時に脆弱性による攻撃リスクが低減されます。また、最大のメリットはHTML化されプログラムが動かないため、表示速度が向上される、という点かも知れません。
WordPress を辞めることのデメリット
- コンテンツの更新が難しくなる
- 今後コンテンツを二次利用しにくくなる
静的サイトを構築した後はWordPressを削除するのが基本だと思います。そうなるとコンテンツの更新が難しくなります。更新したい場合はWordPressは残しておく必要があり、また再構築の手間がかかるようになります。また、静的コンテンツに移行した場合は、ただのHTMLファイルとなりますので二次利用をしづらくなります。WordPressのデータベースをバックアップを取っておくことをおすすめします。
さいごに
WordPressは便利名サイトですが、更新しないコンテンツであれば静的サイトに変換しWordPressも閉鎖する運用がいいと思います。メリット、デメリットを充分に理解した上でご判断されるようお願いします。
この記事が、みなさんのブログ運営の一助になれば幸いです。