エキサイトは3月10日、MVNOサービスのエキサイトモバイルで4月1日より新料金プラン「Fit(フィット)」と「Flat(フラット)」の提供開始を発表しました。
新料金プランは、使った分だけお支払いの段階制料金プラン「Fit」と毎月同じ料金で安心の定額制料金プラン「Flat」の2種類から選択でき、さらにSIM追加(有料オプション)をすることによって複数枚のSIMカード間でデータシェアできます。
https://info.excite.co.jp/news/press/2021/0310_excitemobile.html
https://bb.excite.co.jp/exmb/sim/plan/newplan/
新料金プランは0GB、5枚までのSIMでシェアがポイント
新料金は従量制と定額制が提供されますが、ポイントは「Fit」の0GB(低速通信のみ)の音声通話機能付きが495円(税込)という点と、SIM追加をして最大5枚までで容量をシェアできる2点でしょう。
その他、エキサイトモバイルが特筆される点は見当たりません。
- サービス提供開始・申し込み開始は4月1日より
- 音声SIMプランとSMSプランの価格差は40円しかない
- 低速時は約200kbps
- 高速データ通信ON/OFF選択可能
- 回線はドコモ回線またはau回線から選択可能
- 追加データ量に関して明記なし
- 5Gサービスの明記もなし
- 初期費用、SIM発行手数料の明記なし(現状の有料を引き継ぎ?)
- 期間拘束・MNP転出料などの明記もなし(現状の有料を引き継ぎ?)
- 通話料10円/30秒(専用アプリが必要)
IIJmioでもシェアプランが提供予定ですがIIJmioは2021年6月以降提供開始予定とありますが、エキサイトモバイルでは注釈がないため4月1日提供開始と予想されます。また、IIJmioは低速時が300kbpsですがエキサイトモバイルは200kbpsと低速なので注意しましょう。
初期費用や契約期間の縛り、MNP転出料の説明がありません。現在の料金設定を踏襲されるのでしょうか。
受信専用電話をワンコインで作成可能
データ送受信の予定がなく電話発信もほとんど予定がない場合、Fitプランで低速化モードだけにすることで、受信専用電話機を税込み495円で実現可能となります。ついにこの時代がやってきました。
これまでは050から始まるIP電話とデータ通信SIMの組み合わせで500円以下の電話機を実現することは可能でしたが、スマホの電話アプリのみで090/080/070の携帯電話番号で受電発信できる電話機が完成します。
発信時は専用アプリを利用すると11円/30秒、利用しない場合は22円/30秒の従量制となります。
家族全員でシェアすると最も効率的、でもMVNOなので注意
IIJmioと同様、複数のSIMでデータ通信量をシェアできるのは便利です。例えば4人家族の例で、お父さんが20GB Flatに契約して家族3人が音声SIMを追加すると、2,068円+528円×3枚=3,652円で家族4人の携帯電話を維持できます。
ただし25GB以上は割高感がありお得感が薄まるのは従来のファミリーシェアプランと同様なので、全体的に費用が下がっただけ。とも言えます。また回線品質はMVNOなの混雑時間帯の低速化は覚悟しておく必要がありそうです。
さいごに
Excite モバイルは、IIJmioの回線を利用しているため似たプランになっています。MVNOは小容量でかつ混雑時間帯の利用がほとんどない人に向けたサービスであると言えそうです。
データ通信を利用しない、Fitで低速回線のみ利用した495円は注目すべきプランと言えるでしょう。楽天モバイルでは話し放題が実現するので一見、メリットがなさそうに見えますが、楽天モバイルはエリアに不安があるため、ドコモ・au回線のためエリアに不安がないメリットがあります。
MVNO各社にはこういった尖ったサービスがどんどん出てくることに期待したいですね。