日本通信は2月2日、NTTドコモとの音声制卸料金に関する料金協議が2月1日に合意に至ったと発表しました。日本通信は国内で老舗のMVNOで音声卸料金に不満の声を早く上げていました。長年に渡りドコモと協議をしてきましたが、ドコモは首を縦に振りません。しびれを切らした日本通信は2019年11月15日に総務大臣裁定を申請し、2020年6月30日に総務大臣裁定が下されました。
裁定では半年以内に合意することが求められていましたが、昨年末に一度、交渉は不調に終わりました。不穏な空気が流れましたが流石は総務大臣裁定です。ドコモも無碍にすることはできず渋々でしょうけれども音声通話の値下げに応じた形となります。
日本通信は音声通話の卸料金値下げを見越し、音声通話し放題の「合理的かけほプラン」や、70分通話込みの「合理的20GBプラン」を既に提供中です。現在の音声卸価格では赤字であると言われてきました。今回の通話卸料金値下げでようやく採算ラインに乗ることができることでしょう。
プレスリリースには「本件合意に基づく音声卸料金は、総務大臣裁定が行われた 2020 年6月 30 日に遡及して適用されます。」とあります。合理的かけほプランを発表したのは2020年7月14日。つまり赤字と思われていましたが、合意された音声卸料金が遡及されることで赤字は解消されます。良かった!!
今回の合意はMVNO各社にとっても大きな一歩でしょう。日本通信様、お疲れさまでした。そしてありがとうございます!!