Googleマップの情報量、機能、使いやすさには文句はありません。でも一点だけ最近、我慢ならないことがあるのです。それは、「どんどん見づらくなっている」点です。
特に道路が見づらく、建物の形状も正しく無かったりと、これまでのゼンリン地図とは情報の正確性は雲泥の差があります。これはGoogleも承知していて情報の正確性よりも自動修正、速報性を優先した結果、現在の地図を採用しています。
従って、Googleが蓄積する情報を活用する場合は、Googleマップを使い、お出かけの時にドライブコースを計画するときは他の地図を使うなど、最近は利用シーンで地図を使い分けをしています。
代替マップはYahoo!地図ベータ版
Googleがゼンリン地図から自社製マップに切り替えた少し後に、Yahoo!地図もゼンリン地図からMapbox社の地図に乗り換えをしていました。
Googleの新しい地図よりは道路形状など正確ではありましたが、道路の境界線が見づらくなったといった意見も多くありました。Yahoo!がこの点を改善した新しいYahoo!地図、ベータ版を2020年3月30日に公開しました。
Googleマップと、Yahoo!地図、Yahoo!地図ベータ版で、どのくらい見え方に違いがあるか、いくつかで見比べてみましょう。
Googleマップは施設の名称が分りにくい
■Googleマップ
Googleは地図の視認性が悪いです。パッと見たときに目に入る物がなくなりました。これは地図の利用方法が、検索→詳細を表示。という導線を想定したものであり、特定の施設名を特に目立たせる必要性はない。と考えているためかも知れません。
■Yahoo!マップ
Yahoo!マップでは駅名、交差点名、代表的な建物名が表示されていて分りやすいです。若干ですが道路と建物のコントラストが弱いように感じます。
■Yahoo!地図ベータ版
Yahoo!地図ベータ版では従来の地図より主に境界線が区別しやすいようになりました。ゼンリン地図までではありませんが、近い精度を誇っています。
Googleマップは建物の形の再現性が低い
■Googleマップ
Googleマップは建物の再現性が低いです。地図をぐーっと拡大すれば詳細な形が分るのですが、少し引いた倍率だと建物の形状が描かれていない場合も多く、そこに建物が存在するのかどうかも分らないこともよくあります。
■Yahoo!マップ
Yahoo!地図では建物がきちんと描かれています。主要な施設は色分けもされていて視認性が高いです。
■Yahoo!地図ベータ版
Yahoo!地図ベータ版では建物の形が描かれる倍率が、通常版よりも粗い状態で描かれます。細かな点ですが、地図を眺めて利用するときには重要な違いです。
Googleマップは道路が見にくい
■Googleマップ
Googleマップの道路は正確ではありません。太さをはじめ、カーブの路肩の計上など。自動生成しているため交通量や通過した座標などから計上や太さを描いているのかもしれませんが、とにかく不正確です。
また、道路の種類も分りづらいてす。国道、県道、私道など道路には走りやすさの他に幹線道路なのか、生活道路なのかといった情報も地図としては重要ですがGooleマップでは違いが正しく表現されていません。これも自動生成によるためかもしれませんが、注意が必要です。
■Yahoo!マップ
Yahoo!地図では道路が正確です。重要度によって色分けもされているので初めて訪れる場所でも、街の構成をイメージしやすいです。
■Yahoo!地図ベータ版
Yahoo!地図ベータ版では繰り返しになりますが色の改善や建物の形状が表示されており使いやすいです。
さいごに
いかがでしたか?Googleマップの代替となる地図は、2020年4月現在、「Yahoo!地図ベータ版」をお勧めします。Yahoo!地図ベータ版は現在、PC版のみの提供となっています。
Googleマップはこれまでの地図とはアプローチが違い、「検索」をベースとした設計となっているため、「地図を眺める」使い方には使いづらさを感じるのだと想います。
スマホで調べ物をする時はGoogleマップを、PCで地図を眺める場合は、Yahoo!地図ベータ版を。と使い分けをしたいと思います。
地図を眺めてボーッと楽しむのが趣味の方は、Yahoo!地図ベータ版がお勧めです。