スマートフォンを利用するようになりメッセージ交換の手段が増えました。従来のメール、SMS、MMS、LINE、WhatsApp、Skype、さらにはTwitterのDM、FacebookのMessanger、InstagramのDMなどなどなど。
メッセージを送る相手に合わせて利用することが多いのではないでしょうか。私もその一人で「メッセージ交換」が目的であってツールは深く考えることはあまりありません。このため多くのユーザーはそのツールがどのような仕組みで、誰が運営していて、安全性はどうか?など気にすることはほぼありません。
気になる事はあっても、過信していたり重要度が低い会話しかしていないので大丈夫。などといった根拠無き安心感があったりもします。私もそのひとりです。
ふと、そんなことを考えるタイミングあり「安全性」、「秘匿性」を重視したメッセージサービスの導入を検討しました。
そこで今回は「Signal Private Messenger」をご紹介します。Signalはあまりにも有名なアプリ、サービスですが改めて私が感じた良い点、悪い点をご紹介したいと思います。
Signal Private Messengerとは?
SignalはLINEのようなメッセージサービスです。一対一のメッセージ交換と通話はもちろん、グループを作成してメッセージ交換もできます。Signalのサーバーは、通信に係わるここは無く通信履歴は一切保存されないためデータの秘匿性が極めて高いのが特徴です。
その他の特徴は以下の通り。(Google Play ストアアプリ紹介より引用)
- 自由に発言する – Signalは、高度なエンドツーエンド暗号化プロトコルを使用して、会話をプライベートに保ちます。常にすべてメッセージおよび通話が暗号化されます。
- オープンソース – Signalはフリーでオープンソースであり、誰でもコードを確認し、セキュリティを検証することができます。Signalは、メッセージと通話を安全に保つために、オープンソースのピアレビュー済み暗号プロトコルを使用する唯一のプライベートメッセンジャーです。
- あなた自身のもので – Signalは既存の電話番号とアドレス帳を使用します。忘れてしまうことがある個別のログイン、ユーザー名、パスワード、または PIN を管理する必要ありません。(電話番号でログイン可能、またPINを設定することも可能)
- グループチャット – Signalでは、あなたが一度にすべての友人とプライベートに会話するために、暗号化されたグループを作成することができます。メッセージが暗号化されるだけでなく、Signalのサーバーは、グループメンバー、グループ名、グループアイコンなどのメタデータにアクセスできないようになっています。
- 高速 – Signalプロトコルは、可能な限り最も制限された環境下で動作するように設計されています。Signalを使用することで、メッセージは即座に友人の元に届きます。
- 誰とでも自由に話す – 町の向こう側に住んでいる人、または海の向こう側に住んでいる人と、電話料金なしでクリアな通話が可能です。
Signal Private Messengerの良い点
- 電話番号だけで登録できてパスワード(PIN)が不要
- 安全
- 広告が無い
- シンプルで不要な機能が無い
- メッセージ交換に加えファイルの送信ができる
- Android版はバックアップ・リストア機能がある
とてもシンプルで安全性をとても考慮されていると節々に感じます。LINEのゴテゴテさと対照的です。
Signal Private Messengerの悪い点
- 電話番号が必要
- スタンプなど遊び要素がほぼ無い
- 2台以上のスマホで利用できない
- iOS版はバックアップ・リストア機能が無い
電話番号が必要なのが手軽さには欠けます。LINEのようにあ2台以上のスマホで同時に使用できずPC版と併用はできます。安全上仕方ないと言えますが利便性は落ちますね。
iOS版はメッセージのバックアップができない点も予め認識しておきましょう。
さいごに
今更ですが、安全なメッセージサービス「Signal」をご紹介しました。すべての人とのメッセージ交換をSignalに置き換えるはもちろん不可能です。
LINE、Messanger、Mailと同じようにセキュアな情報のやり取りが要求される人とのメッセージ交換に利用したいですね。