10月も中旬を過ぎると家電量販店のソフトコーナーには、年賀状需要のため、ハガキ印刷ソフトが大量に陳列されるようになります。
毎年熾烈なシェア争いを繰り広げているのが、「筆まめ」(筆まめ)と「筆王」(ソースネクスト)の2大ソフト。
店頭でふと目に付いたのですが、どちらも「2012年の販売本数がNo.1」とパッケージに大々的に書いているのです。実際にはどちらが売れているの?とちょっと気になったので調べてみました。
何にナンバーワンなの?
筆まめは「14年連続販売本数No.1」とあり、筆王は「はがき・住所録作成ソフト2012年販売本数第1位」とあります。もう少し詳しく見てみましょう。
筆まめ
「BCN AWARD」を14年連続で受賞、「GfK パソコンソフト ハガキ部門 BEST1」(GfK Japan)を9年連続受賞とあります。
筆王
『パソコン用ソフト「実用」から「ハガキ」を抽出全国の有力家電量販店実績を集計する GfK Japan調べ』とあります。
考察してみた
調査機関が違うのだろうと予想したのですが、どちらも「GfK Japan」と同じですね……。これは意外。
「BCN AWARD 2013 ソフトウェア部門」の「葉書・毛筆ソフト」の項目を確認してみました。『2012年1月?12月までの実売データをまとめた「BCN AWARD 2013」の各部門のトップ3です。1位が「BCN AWARD」受賞企業となります。』と説明があります。
販売本数のシェアは、筆まめが49.9%、筆王(ソースネクスト)は25.9%。ダブルスコアの差があります……。
2000年から過去14年のデータも確認できますがこれも、筆まめが圧勝ですね。
筆まめ、筆王のどちらもあげている、GfK Japanは残念ながらデータは一般公開されていないようで確認ができませんでした。
筆まめは「9年連続受賞」とある一方で、筆王は「実用から葉書を抽出」と何やら抽出の方法を独自に変えてる?ようにも受け取れますね。その方法で2012年の1年において第1位ということのようです。
まとめ
今回はパッケージに書かれている宣伝文句について少しだけ詳しく調べてみました。
今年でVer24になる筆まめ。老舗葉書ソフトウェアの名に恥じない人気と販売実績があります。かくいう私も10年以上の筆まめユーザーです。
4、5年に一度の頻度で買い換えをしていますが、操作性が違うため覚えるのが億劫なので他のソフトに乗り換えたことはありませんが、恐らく機能的にどこも似通ってきていると思われます。
パッケージ版、バージョンアップ版、年賀状に特化した安価なダウンロード版とバリエーションも広がり競争も行き着くとこまで行き着いた感があります。
今後は毎年買い換えるというソリューションでは無く、ATOK Passportのように定額を支払うことで常に最新バージョンのソフトが利用でき、クラウドと連携したサービスを提供するようになるでしょう。
さて、どこが一番最初に提供開始するかな?