これまでのデジカメの写真をすべてFlickrにアップロードしているほど、Flickr依存度が高い、@hitoxuです。
Flickrが、2013年5月20日に大幅リニューアルされました。史上最大のインパクトのある内容で度肝を抜かれましたねぇ……。
無料会員には嬉しい大幅緩和となりましたがPro会員には不評を買う内容となったように思います。しかし内容をよく確認するとPro会員にも配慮されています。
今回はFree会員とPro会員の違いをご紹介したいと思います。
リニューアル内容まとめ
はじめに今回のリニューアル内容をまとめておきましょう。Flickrは言わずとも世界最大の写真共有サイト。最近はSNSが台頭しFacebookやGoogle+(Picasa)、Instagram、Tumblrにシェアを奪われつつも名実ともに老舗でかつ世界最大の写真共有サイトなのがFlickrです。
米Yahoo!がTumblrを11億ドルで買収というこれまた驚きのニュースとほぼ同時に発表された今回のFlickrのリニューアル。「Flickrにもう一度輝きを」という願いが大きく詰め込まれています。
リニューアルのポイントは3つ。「Biggr」「Spectaculr」「Wherevr」。特に無料会員にとって魅力的な内容となっています。これまでの無料会員のサービス内容から見た変更点は次の通り。
Biggr
無料ユーザーにも1TBものディスク容量が提供。さらに、これまでの1ヶ月間に100MBまで。という制限が撤廃。フォトストリームの表示が100枚まで。という制限も撤廃されました。
写真1枚の最大容量が10MBから200MBに拡充。これはPro会員の50MBをも越える内容となっています。
Spectaculr
無料ユーザーでもオリジナルサイズの写真を表示、ダウンロードができるようになりました。
Wherevr
いつでもどこでも写真が見られるように、とAndroidアプリが登場しました。過去には携帯電話の対応が遅れ他社への流出を許してしまいましたが、iOS版に続きようやくAndroid版アプリも登場し、体制が整いました。
さらっと書いていますがこれまでの無料ユーザーの制限が大きく緩和されています。はっきり言って無料会員は使い物にならなかったFlickrですが、逆に、無料会員だけでOK。という感じになっちゃったというのが正直な感想です。
有料プランはどうなったのでしょうか?次の2種類が準備されました。
- 年額49.99ドルで広告費表示
- 年額499.99ドルで2TB
広告費表示のプランは理解できますが、約500ドルも出して2TBにする人っているの?と疑問だったりします(^_^;)。
これまでPro会員だった人はどうなるの?
Free会員にものすごくメリットのある今回のリニューアル。気になるのはPro会員の扱いです。これまでFlickrにお金を払ってきたコアユーザーの扱いはどうなるのでしょうか?
5月20日以降のPro会員の扱い
- 5月20日以降、Pro会員の新規受付は終了
- 名前の横に「Pro」バッチが非表示に
- 既にPro会員のユーザーはProの仕様で継続利用可能(1枚の容量はFREEと同じ50MB→200MBにUPします)
- Pro会員期限内であれば、Pro会員の期限を更新可能
- 無料会員へ自動移行はされない、ユーザー自身が無料会員へ移行はできる
- 無料会員へ移行した際1TB以上の写真は削除されない
無料会員へ移行しても残金は返金されない→8月20日までに解約手続きすれば残り期間に応じ払い戻し(日本ユーザーはどのように返金されるかは不明)
まず安心したい点として、現段階でPro会員だったユーザーはそのままの仕様で使い続ける事ができる、という点。また現段階ではPro会員の継続も可能と発表されています。
私のアカウントで確認をしたところ、これまで通り3ヶ月、1年、2年で価格もそのままで更新ができるようです。私の有効期限を見ると2015年3月24日までもあります(^_^;)。
そのまま利用できることに安堵した一方で落胆することも。フォトストストリームのデザイン変更による影響で、これまで愛用していた写真貼り付け用のブックマークレット関連が一切使えなくなっています(T_T)。これはブロガーにとっては痛いですね……。これは標準機能を使うことにします。
さらにユーザー名の横に表示されていた「Proバッチ」が表示されなくなったのは悲しいですね……。「FlickrLOVE!」の意思表示的な意味合いもあったのに……。ほんとこれは残念です。
Pro会員はどうしたらいいのか?考えてみる
Pro会員の現状維持が発表されたことで、Pro会員は今後どうすればいいのかを考えてみましょう。現在の利用シーンや利用頻度により変わります。
まずはPro会員の魅力について見ておきましょう。
Pro会員の魅力(おさらい)
- ディスク容量無制限
- オリジナルサイズダウンロード可能
- フォトストリーム100枚以上も閲覧可能
- 1枚の写真サイズは50MB
- 90秒500MBまでのビデオを無制限でアップロード可能
Flickrの無料会員の制限が大きすぎてPro会員にならざるを得ないという状況があったのも事実。特にフォトストリーム100枚以上が表示できないなんて論外でしたもんね……。FlickrをPro会員で使っていたユーザーの多くは「容量無制限」という点に魅力を感じたのだと思います。
無料会員が1TBに拡充されたことによりPro会員を継続するか?ですが、これまでの使用頻度とこれからの増加ペースを見て検討することになりそうです。
恐らく90%以上のユーザーは1TBもあればこれまでの写真すべての容量よりも小さいはずですし今後も問題無いでしょう。6.5Mピクセルの写真なら537,731枚にもなります。
事実私も10万枚弱で総容量は500GB程度です。しかし、将来的に考えるとどうでしょうか?「容量無制限」という安心は大きいです。
無料会員は1枚の写真サイズが200MBに拡充されましたが、50MBで問題無く、ビデオもちょくちょくUPしていたり、やっぱり容量無制限という響きが好き!という人は、Pro会員を継続することをオススメします!
私は2015年3月までPro会員が残っていますが、Pro会員を継続する予定ですし何と言っても新規に入れないという点は大きいですよね……。まぁ、2015年には無料会員も容量無制限になっている可能性もありますが。
まとめ
無料会員のサービス内容拡充と、Pro会員の今後について考えてきましたがいかがでしたでしょうか。今回のリニューアルでFlickrは事実上、写真の置き場所として最強サービスになったのは間違いありません。
今一度、Flickrに輝きを取り戻してくれることを期待したいと思います。それにしても日本語対応はしないのでしょうか???