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なぜレジ袋で「バイオマス25%」なら無料配布できるのか?法令の例外基準と数字の理由

2020年7月からスタートしたプラスチック製買物袋(レジ袋)の有料化。

コンビニやスーパーでは1枚3円〜5円程度で購入するのが当たり前になりましたが、吉野家やすき家などの牛丼チェーン、一部のファミレスやドラッグストアでは、現在も無料で袋に入れてもらえるケースがあります。

よく見ると袋に「バイオマス25%配合」と印字されています。なぜ25%配合されていれば無料で配ることができるのか、法令で定められた例外基準と「25%」という数字の背景について整理しました。

1. レジ袋有料化の対象と「3つの例外基準」

レジ袋有料化の根拠となっているのは、経済産業省と環境省が策定した「プラスチック製買物袋有料化実施ガイドライン」です。

有料化の対象は、「購入した商品を持ち運ぶために用いる、持ち手のあるプラスチック製買物袋」です。石油由来のポリエチレンなどで作られた一般的な薄手のレジ袋がこれに該当します。

一方で、環境負荷の低減や再利用の促進につながる以下の3つの基準のいずれかを満たす袋は、有料化の対象外(事業者が無料で配布してもよい)と定められています。

  • バイオマスプラ配合率25%以上: 植物由来の資源(サトウキビなど)を25%以上配合した袋
  • 海洋生分解性プラ100%: 海水中の微生物によって最終的に水と二酸化炭素に分解される袋
  • フィルムの厚さが0.05mm(50μm)以上: 破れにくく、繰り返し買い物袋として再利用することを促す袋

持ち帰りの牛丼や弁当などを無料の袋で提供している店舗は、このうち「バイオマスプラスチック25%以上配合」の袋を採用しています。

2. なぜ「バイオマス25%」なのか?

数ある選択肢の中で、なぜ「25%」という基準値が設定されたのかには、環境面と産業実務の両面から理由があります。

カーボンニュートラルの考え方

バイオマスプラスチックは、サトウキビやトウモロコシなどの植物資源を原料として作られます。植物は成長過程で光合成を行い、大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収しているため、廃棄・焼却しても大気中のCO2を実質的に増やさない(カーボンニュートラル)という特性を持っています。

当時の製造技術とコストの現実的な落としどころ

「環境のためなら50%や100%にすべきでは?」という疑問も出ます。しかし、制度が設計された2019〜2020年当時、植物由来原料の比率を高めすぎることには実用上の大きな壁がありました。

  • 耐久性・強度の確保: バイオマス原料の比率を極端に高めると、袋が破れやすくなったり伸びやすくなったりして実用強度が落ちる課題があった
  • 供給量と製造ライン: 中小の製袋メーカーが既存の設備を活かして安定生産できる現実的な閾値が必要だった
  • コストの急騰防止: 100%生分解性プラや高濃度バイオマスプラは原料価格が非常に高く、急激な義務付けは事業者に過度な負担を強いるリスクがあった

地球温暖化対策の推進と、国内製造ラインが破綻なく切り替えられる現実的な普及ラインのバランスを取った結果、定められたのが「25%」という数字でした。

3. 飲食店やテイクアウトで導入が進んだ背景

スーパーやコンビニが全面有料化に舵を切ったのに対し、飲食チェーンやテイクアウト専門店がコストを負担してまでバイオマス袋(無料)を選んだのには、商品特性上の理由があります。

  • 汁漏れ・傾きの防止: 丼ものやスープ類、温かい弁当は、底マチの合わないエコバッグに雑に入れると汁がこぼれたり傾いたりして品質が損なわれる
  • レジでのオペレーション負荷軽減: 「袋は要りますか?」の確認作業を省き、持ち帰り注文をスムーズにさばくため
  • 顧客満足度への配慮: テイクアウトの価格に袋代を転嫁せず、持ち帰り体験を損なわないサービスの一環

衛生面や運搬の安全性が重視される業態において、バイオマス25%袋は合理的な選択肢として定着しました。

まとめ

牛丼チェーンなどで見かける「バイオマス25%配合」の袋は、抜け道ではなく法令に基づいた正規の免除基準によるものです。

  • 石油資源の使用を減らし、CO2排出を抑える環境基準
  • 中小メーカーの製造設備や耐久性、コストに見合った産業的な現実解

この2つのバランスを考慮して導き出されたのが「25%」という基準であり、商品を持ち帰る際の衛生や安全を守る工夫として活用されています。

タグ レジ袋 プラスチック バイオマス 環境 法律 生活の知恵

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