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Snapdragonの歴史と型番ルールの変遷、そして現状の整理

スマートフォンの進化を支えてきたQualcomm社のチップ「Snapdragon」について、その歴史的な変遷と、現在の複雑化した型番ルール、および最新のラインナップを整理します。

目次

1. Snapdragonの歴史と「型番ルール」の変遷

Snapdragonは、スマートフォンの進化に合わせて大きく3つのフェーズで型番ルールを変更しています。

  • 黎明期:「S」シリーズ時代(2007年〜2012年)
    • 主な型番:S1、S2、S3、S4
    • ガラケーからスマホへの過渡期です。シングルコアから始まり、マルチコア化やLTE通信への対応が進んだ時代でした。
  • 黄金期:「3桁ナンバー」時代(2013年〜2020年)
    • 主な型番:800、820、855、888 など
    • スマホの性能が爆発的に進化し、「800番台=最高峰」というブランドイメージが定着しました。しかし、888まで到達したことで番号が枯渇し、型番が乱立して消費者にとって分かりにくくなるという問題が発生しました。
  • 現在:「Gen(世代)」時代(2021年〜)
    • 主な型番:8 Gen 1、8 Gen 3、8 Elite など
    • 番号の枯渇とブランド整理のため、IntelのCore iシリーズなどのように「クラス(階級)」と「世代(Gen)」を完全に分ける命名ルールへと変更されました。

2. 現在のスマートフォン向けラインナップ

現在のスマホ向けチップは、クラス(数字)によって明確に松竹梅のランク分けがされています。

  • Snapdragon 8 シリーズ(最上位・フラッグシップ)
    • 最高峰の性能です。最新の重い3Dゲームや高度なAI処理をこなします。近年は最上位に「Elite」の冠がつくモデルも登場しています。
  • Snapdragon 7 シリーズ(アッパーミドル)
    • 8シリーズに次ぐ高性能です。価格を抑えつつ、重めの作業もこなせるコストパフォーマンスに優れたクラスです。
  • Snapdragon 6 シリーズ(ミドルレンジ)
    • ネット検索、動画視聴、SNSなど、日常的な用途を快適にこなす標準的なクラスです。
  • Snapdragon 4 シリーズ(エントリー)
    • 価格の安さとバッテリー持ちを最重視した入門機向けのクラスです。

3. ノートPC向け「Snapdragon X」の誕生

これまで分かりにくかったPC向けのチップ(旧8cxなど)も、近年ブランドが一新されました。Appleの「Mチップ」に対抗するWindows PC専用の超高性能チップとして、新たに「Snapdragon X」シリーズが展開されています。

  • Snapdragon X Elite: 動画編集や重い処理もこなす最上位モデルです。
  • Snapdragon X Plus: 事務作業や日常使いに最適で、驚異的なバッテリー駆動時間を誇る標準モデルです。

これらは、高度なAI処理専用チップ(NPU)を搭載した「Copilot+ PC」と呼ばれる新世代WindowsノートPCの心臓部として採用され、現在のPC市場における大きなトレンドとなっています。

まとめ

「8で止まってGenになった理由」は、単なる番号の枯渇だけでなく、消費者にクラスと世代を直感的に伝えるための戦略的なブランドリセットでした。現在のルール(スマホは8〜4の数字+世代、PCはXシリーズ)を把握しておけば、端末の性能と立ち位置を容易に判別することができます。

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