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「確率思考」森岡毅氏の正念場と限界

ニュースを見ていたら、株式会社刀の森岡毅氏の周辺が騒がしいことに気づきました。 手がけたテーマパークの早期閉業に、創業メンバーの離脱報道。

「マーケティングで日本を元気にする」と掲げたカリスマに何が起きているのか。 気になったので、彼の実績の「明暗」について整理してみました。

目次

1. 意外と少ない? 主な実績リスト

「次々とヒットを飛ばしている」イメージがありますが、公表されている主要な大型案件は、実は指で数えるほどです。

【伝説】ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)

  • 実績: 経営危機だったUSJに入社し、映画専門店からの脱却(ワンピース、モンハンなど)や、「ハリー・ポッター」エリアの導入を指揮。V字回復の立役者となりました。
  • 評価: ここでの成功体験(数学的マーケティング)が、現在の「刀」の基礎になっています。

【成功】丸亀製麺(トリドールHD)

  • 実績: 「うどんで日本を元気にする」キャンペーンや「丸亀うどん弁当」をヒットさせ、コロナ禍でも業績を伸ばしました。
  • 裏側: 華々しい成功の一方で、契約終了時には報酬や戦略を巡ってトラブルがあったとも報じられています(真意は不明ですが、円満ではなかったようです)。

【成功】スマートニュース

  • 実績: ニュースアプリのマーケティングを支援。「クーポン」を前面に押し出したCM戦略などで、ユーザー数を大幅に伸ばしました。
  • 特徴: レジャー施設以外でも「数式」が通用することを証明した事例です。

【苦戦】西武園ゆうえんち・ネスタリゾート神戸

  • 実績: どちらも「昭和レトロ」「大自然」という尖ったコンセプトで話題化には成功。
  • 現状: オープン当初の熱狂は落ち着き、現在はリピーター獲得やオペレーション面で課題が見えています。「CMはいいけど行ってみると…」という声も少なくありません。

【撤退】イマーシブ・フォート東京

  • 実績: 世界初の完全没入型テーマパークとしてお台場に開業。
  • 結末: 2026年2月末での閉業が決定。高額なチケット設定と体験価値のバランスが取れず、わずか2年足らずでの撤退となりました。

2. 農林中金との提携(農業支援)

あまり知られていませんが、農林中金と組んで「農産物のブランド化」なども手がけています。 しかし、こちらはまだ「誰もが知る大ヒット」と呼べる成果は聞こえてきません。

まとめ

こうして並べてみると、森岡氏の魔法は 「既存のポテンシャルがある場所(USJ、丸亀)」 では爆発的な威力を発揮しますが、「ゼロから作る場所(イマーシブ)」「条件が悪い場所(地方の遊園地)」 では、苦戦する傾向が見えてきます。

個人的な感想ですが、USJの成功は彼だけの力ではなく、「大阪という好立地」「世界的な強力IP(映画)」 といった恵まれた条件が揃っていたからこそ、数式がハマっただけなのかもしれません。 もし、その「恵まれた環境での成功体験」を過信し、どんな場所でも同じ数式が通用すると思い込んでしまっているのだとしたら……今起きている苦戦や摩擦も納得がいきます。

側近たちが去り、お台場が閉じる中で迎えるのが、沖縄の巨大プロジェクト「ジャングリア(JUNGLIA)」です。 ここでコケれば、神話は完全に崩壊するかもしれません。 まさに今、マーケターとしての真価が問われる正念場に立たされています。

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